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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2434
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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21.  銃殺(1964・英) 《ネタバレ》 
キューブリックの『突撃』のプロットを英軍に置き換えた様な感じですが、もとは舞台劇だったそうで、戦場の廃墟が軍事法廷となりあと映されるのはハンプ二等兵が監禁されている室内だけでほとんど密室劇の様な展開です。弁護人のハーグリーブスをダーク・ボガードが演じているので、『突撃』のカーク・ダグラスとは打って変わってポーカーフェイスでお行儀のよい弁護を展開しますが、その冷淡な弁論に徐々に感情がこもってゆく演技が秀逸です。ハンプ二等兵は個性がない平凡そうな男で、その当り前さが戦場にいる普通の兵士たちを代表している様な演出です。 弁護は成功したかの様に見えましたが、「攻撃前に士気を高める必要がある」という将軍からのお達しで判決はあえなく有罪・銃殺。なんの救いもない結末ですが、「彼にはなんの軍功もない、ただ生き残ってきただけの臆病ものだ」「生き残ることが罪だとおっしゃるのですか?」、このやり取りに重い反戦のメッセージが込められていました。
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-09 22:25:03)
22.  ジョン・レノンの僕の戦争 《ネタバレ》 
ジョン・レノンはいちおう出てますけど、あまり目立たない役です。この映画の出演のために切ったそうですが、それでも彼の短めのマッシュルーム・カットは周囲からは浮いてましたねー。レノンより遥かに存在感を見せてたのはジャック・マッゴーラン(『エクソシスト』でリーガンにぶっ殺される映画監督です)で、ほとんど彼の独演会みたいな印象でした。この映画、まるでキャロル・リードの『最後の突撃』を思いっきり茶化してパロディにした様な内容で、まあ、無能な上官のせいで兵士がバタバタ死んでゆくという本作のプロットの方が現実に近いというのが強烈な皮肉です。「戦場にクリケット場を造れ!」なんて不条理な設定は非常にシュールで面白いのですが、戦場が北アフリカからヨーロッパに移ってからは普通の戦争映画みたいになっちゃって、どうせなら「クリケット場を造って転戦してるうちに戦争に勝っちゃった」というストーリーの方がはるかに良かったと思います。笑いのセンスは実にベタで、悪い意味での英国調なのですが、監督のリチャード・レスターは生粋のアメリカ人というのは実に不思議です。
[ビデオ(字幕)] 4点(2011-10-28 18:35:50)
23.  ジョアンナ 《ネタバレ》 
監督のマイケル・サーンは、「ナバロンの要塞」などに出演した俳優(最近ではイースタン・プロミスに出演しているそうです)兼シンガーソングライター兼映画評論家ですが、長編第一作のこの作品は彼の才気が爆発しています。60年代スゥインギングロンドンの雰囲気がたまらなくカッコ良いのです。この映画は、駅の場面で始まり駅の場面で終わるのですが、オープニングのカッコ良さは鳥肌ものです。ラストはジョアンナが列車に乗って故郷に帰るのですが、なんと彼女は撮影中のスタッフにまでお別れのキスをして回り、列車が去ったあとカーテンコールよろしく全出演者がホームでダンスをするというしゃれた演出です。ジョアンナ役のジュヌビェーブ・ウェイトは下手な演技ですが不思議な雰囲気を持っています。アートスクールの学生という役柄、ジョアンナのカラフルなファッションは現代でも通じるセンスでした。制作40年記念してDVD化して欲しいものです。 【追伸】祝! 熱狂的なファンの夢がかなって『マイラ』と共についにDVD発売! 本作は大森一樹や大林宣彦など日本映画人にもファンが多く、また『スラムドッグ・ミリオネア』のエンディングなんか、パディントン駅でのカーテン・コールへのダニー・ボイルからのオマージュですよ。DVD発売を機会にもっと大勢にぜひ観て欲しい傑作です。『ジョアンナ』観ずしてスゥィンギング・ロンドンを語るなかれ!
[地上波(字幕)] 10点(2011-08-22 23:27:59)
24.  心中天網島 《ネタバレ》 
「日本のシェイクスピア」近松門左衛門の名作をモダニズムの極致とも言える演出で堪能させてくれます。自分は篠田正浩は好みではないですが、本作だけは別格。前衛的ながらオリジナルの基本的なところはきっちりと造っているのが良い。紙屋治兵衛がまた観てて情けなくなるダメ男で、名優中村吉右衛門がさすがの演技で唸らされます。 私の中では戦後日本映画界でもっとも妖艶な女優は岩下志麻だということになっています。若い人たちは『極妻』シリーズのイメージしかないでしょうけど、この人の60年代70年代の作品をぜひ観てください。その美しさ・色っぽさには眼が釘付けになりますよ。
[DVD(字幕)] 9点(2011-01-07 02:31:03)(良:1票)
25.  女王陛下のダイナマイト 《ネタバレ》 
ジョルジュ・ロートネルという監督はアラン・ドロンやジャン・ポール・ベルモンドが主演したギャングものや刑事ものアクション映画のイメージが強いのですが、初期にはギャング映画をパロったコメディを手掛けていて本作がその中で最高作と言われています。堅気になったもとギャングが昔の仲間とともに事件に巻き込まれるというフランスギャング映画王道のプロットを徹底的にパロディ化したのですが、やり過ぎてとってもシュールで変な映画になっちゃったという怪作です。リノ・ヴァンチュラたちをつけ狙うのが「大佐」と呼ばれる英国人が率いる組織ですが、こいつらがそのシュールさの原因で、「大佐」の手下はビートルズ風(というかモッズみたいと言った方が正解かな)の若造たちで、アジトではバンドを組んでロックを演奏し、「大佐」の命令が下れば赤いヴェスパに乗ってダイナマイトを投げまくるという訳の判らない連中なのです。こいつらが暴れだす映画中盤以降はもうストーリーなんかあってない様なものです。 まあ冷静に考えれば監督の暴走が止まらなかった出来そこないの様な気もしますが、リノ・ヴァンチュラとミシェル・コンスタンタンのお二人、絵に描いたような強面ですが無表情にスラップスティックコメディを演じているのが妙に可笑しい。ちょこっとしか出ませんが、ミレーユ・ダルクも艶めかしくて良かったです。ロートネルはこういうテイストのコメディを他にも撮っているそうなので、なんとか観てみたいものです。
[ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-27 18:40:14)(良:1票)
26.  シベールの日曜日
さすが本作は「ロリコンのイコン」と称されるだけあって、パトリシア・ゴッジの魅力はその手の嗜好がある人にはたまらないでしょうね。キューブリックの『ロリータ』なぞ足元にも及ばない、史上最強のロリコン映画じゃないでしょうか。『ロリータ』と違って本作がいまだにリメイクされないのは、そりゃこれだけ完成度が高ければ納得です。「禁リメイク」映画リストがあるとしたら、上位にランクしておかなければいけません。 それにしても、ネットで調べてみてパトリシア・ゴッジの人気がいまだ高いのには驚かされます。出演作は他に『かもめの城(1965)』(ジョン・ギラーミン監督)があるだけだそうで、ほんと「まぼろしの美少女」と呼ぶにふさわしいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-08 23:20:43)
27.  ジョンとメリー 《ネタバレ》 
むかし名画座で良くかかっていた作品ですが、観る機会がなく今回初めて鑑賞です。 自分が本作に持っていたイメージとはだいぶ違ってたなというのが感想。「見知らぬ男女が出会って一夜を共にし、朝になって初めてお互いの名前を告げ合う、僕はジョン、私はメリー」という様なファンタジーっぽいお話しだと勝手に思っていたのですが、ジョン(D・ホフマン)もメリー(M・ファロー)もけっこうリアルで生臭い男女でした。カットバックして挿入される二人の心象風景とモノローグで表現される本音は、大都会NYらしい乾いた人間関係を見せられるようで、メルヘンとはほど遠いものです。 公開当時の観客はどうだったか判りませんが、自分には二人に感情移入や親しみを感じられませんでした。そうですね、しいて言えばウディ・アレンの世界をもっともっとスノッブにした様な印象でしょうか(M・ファローも出てるし)。 ただ、本作のM・ファローは意外なことにとってもキュートで良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-31 23:23:11)
28.  10億ドルの頭脳 《ネタバレ》 
ご存知ハリー・パーマーが活躍するシリーズ3作目で、監督はなんとケン・ラッセル!モーリス・バインダー謹製のカッコ良すぎるオープニングタイトルは必見です。まだ若きころのケン・ラッセルですが、やはり「らしさ」は垣間見ることができます。後半エド・べグリー演じるテキサスの反共大富豪が登場してからはもうハチャメチャです。彼がソ連侵攻のために編成した私設軍の旗なんか、ナチスのハーケンクロイツそっくりというベタぶりです。そしてこの映画の特色は、フランソワーズ・ドルレアックの遺作ということです。峰不二子の様な謎の女として登場しますが、結構出番も多くて彼女の美しさを堪能できます。ラスト、ハリー・パーマーに微笑みかけながらヘリで去っていく姿には、本作の完成直後に本当にこの世から去っていってしまったことを知っているだけに涙が出ます。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-09-22 20:22:03)
29.  シンシナティ・キッド
この作品ではマックイーンはお得意のアクション演技は見せず、エドワード・G・ロビンソン、カール・マルデンという二人の名優に負けない抑えた演技を披露してくれます。もともとマックイーンは演技力のある役者ですので、ポーカー・プレイヤーとしての説得力ある駆け引きが堪能できました。ただこの映画でのエドワード・G・ロビンソンは迫真の名演で、さすがのマックイーンも影が薄くなってしまいました。この人本当にギャンブル強そうに見えますねえ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-08-02 00:31:10)
30.  ショック集団 《ネタバレ》 
B級映画の巨匠サミュエル・フラーの「呪われた傑作」です。この映画は新聞記者が狂ったふりをして入院して精神病院の中で起こった殺人事件を調査するサスペンス・スリラーですが、「狩人の夜」の名手スタンリー・コルテスが陰影の濃い不気味な映像を作り上げています。精神病院の廊下が主要な舞台になりますが、キャラがたった精神病患者が低予算を逆手にとった工夫を凝らした廊下のセットを歩き回ります。中でも、自分はKKK(クー・クラックス・クラン)メンバーだと思い込んで、「アメリカは白人のものだ!」とアジる黒人青年には度肝をぬかされました。主人公の記者は電気ショック治療(短いですがこのシーンが怖い!)を受けたりして本当に狂気の世界に入ってしまいます。殺人事件の新犯人を探り当てながらも、ラスト完全に狂って廊下に立ちすくむ記者の姿が強烈です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-13 21:16:04)(良:1票)
31.  将軍たちの夜 《ネタバレ》 
ピーター・オトゥールとオマー・シャリフという「アラビアのロレンス」の二人が第二次世界大戦中のドイツ軍将校を演じています。そういやプロデューサーのサム・スピーゲルと音楽のモーリス・ジャールも一緒ですね。お話は戦争映画と言うよりはミステリーサスペンス映画と思った方が正解です。ピーター・オトゥールが演じる将軍が犯す売春婦殺人事件を、戦中はオマー・シャリフが演じるドイツ軍将校、戦後はフィリップ・ノワレが演じるフランス警部が追い詰めていくというのがストーリーです。特筆すべきはピーター・オトゥールで、変態将軍を実に不気味に演じています。その反面オマー・シャリフはどう見てもミス・キャストで、ドイツ軍将校らしくないのが残念です。大量殺人が横行している戦時中に売春婦殺しを執拗に追いかけるオマー・シャリフは、この脚本では雑すぎて観客を納得させられません。オマー・シャリフが属する国防軍と、武装親衛隊の将軍ピーター・オトゥールとの対立という見方もできなくはありませんが。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-04-03 22:27:54)
32.  史上最大の作戦 《ネタバレ》 
この映画は、第二次世界大戦の一つの作戦をテーマに作られた初めての映画で、実はこの映画以前のハリウッド戦争映画は、意外と製作費をかけた大作がないのです。制作後40年以上たち、その後同じノルマンディー上陸作戦がテーマの「プライベート・ライアン」が作られたりして影が薄くなっていますが、戦争映画の金字塔であることは間違いないでしょう。監督が国別パートで3人(実際にはプロデューサーのザナックもメガホンをとっているので4人)いるのでタッチが異なるところはありますが、各シークエンスがそれぞれ一つの映画にできるほど素晴らしい映像です。街中に降下してしまって全滅する空挺部隊を、教会の屋根に宙づりになったレッド・バトンズの視点で描く「サンメールエグリーズの虐殺」は、この映画でも屈指の名場面です。出演者が多くて各自の登場時間が少ないのですが、かえって大きな歴史事件を目撃しているようで良いのではないでしょうか。当り前のようですが、ドイツ語・フランス語で演技していることは評価できます。
[DVD(字幕)] 8点(2009-03-29 13:27:02)
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