1. シカゴ(2002)
ミュージカル映画は初めてだったのですが、あまりのノリの良さに圧倒されました。レニーもキャサリンもイメージを裏切る素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。一流たる者、歌えて踊れないとダメですね(笑)。ストーリーは当時の腐敗した社会情勢を如実に現しているようで興味深かったです。犯罪者がスターになるなんてあり得ないですね...とにもかくにもミュージカルシーンだけでもお腹いっぱいになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-04 10:16:11) |
2. シッピング・ニュース
《ネタバレ》 ラッセ監督の中では一番平凡かな。あとこの役はK.スペイシーにしては変化がなさすぎ。もっとはじめと終わりとでギャップの生まれるインパクトのある役でないと物足りん。最初強烈なインパクトの後は、ドヨーンとしたムードが続いて山がない、というかそんな感じでした。恐怖や過去のしがらみに打ち勝つためには、逃げてるだけじゃダメだということなんだろうけどね~。それはクオイルにも、新聞社の社長にも言えることなんだろうけどね。 5点(2004-06-02 00:07:05) |
3. シェーン
《ネタバレ》 シェーン、クールすぎる。ガンマンの姿は見せずとも、雰囲気だけで一人の子供に羨望の眼差しを受ける彼の姿はかっこよかったです。父親のジョーも頑張ってたけどねぇ。肝心なときだけ力を発揮すればいいということですね。 どの世界においても能書きばかりたれて中身は大したことないって人いますからね。シェーンの生き様は男を磨くためのバイブルですよ。 ただし、シェーンが無口だし、大自然ののどかな雰囲気もあったため、淡々と進みすぎて少し退屈でした。目が覚めたのはラスト3分のジョーイがシェーンを追っていくシーンと銃撃シーンの「間」でした。あの叫び声はうわさには聞いてましたけど、むしろあの叫び声の中、決して振り返らないシェーンの背中が印象に残ってます。 5点(2004-02-22 01:01:59) |
4. ジャッキー・ブラウン
過去のタランティーノ作品と比較するとバイオレンスもそこそこに、時間軸のずれもさほどなく、落ち着いたもの。しかし別々の計画が同時進行していつそれがズレてしまうのかハラハラして見てました。しっかしキャストがキョーレツですね。サミュエル.L.ジャクソンの圧倒的に危なっかしい雰囲気、デニーロの少しおどおどして緊張している様子などかなりインパクトは大きかった。このパム・グリアーって人、初めて見たんですが、円熟といいますかこういう黒人で主役張ってる女性ってウーピーさんくらいしか知らないもんでねぇ。新鮮で独特の雰囲気を感じました。タランティーノ再生工場で彼女も変身させられたようですね。 6点(2004-01-30 00:25:54) |
5. Shall we ダンス?(1995)
面白かった。役所広司が不器用な中年役を見事にこなしてたね。その他のキャストも個性的な実力派ばかりで、ハマり役だったように思う。探偵役の柄本明が次第に一ファンになっていく姿も面白かった。周りが素晴らしい演技だったので、少し草刈さんのセリフ回しとか少し大根ぽく感じてしまったけどね。雰囲気は十分だったけど。ウリナリの社交ダンス部とかこの頃結構社交ダンスが流行ってましたよね~。 7点(2004-01-26 22:50:21) |
6. シービスケット
《ネタバレ》 前半は人間関係の意識づけと歴史的背景がメーンで退屈だった。あんまり後半への伏線はなかったしね。しかし!競走シーンに入るとその生の息遣いが聞こえてくるかのような雰囲気が味わえ、一気にのめりこむことができた。競馬をやる人間にとって成り上がりの雑草魂というのは応援したくなる一要素になる。日本でもオグリキャップや古くはハイセイコーなどが地方競馬から一気にスターダムにのし上がって競馬ブームに火がついたように、その過程を人生に自分を照らし合わせてその走りを励みにするファンが多い。この映画はシービスケットだけでなく、ジョッキーやトレーナー、馬主のいずれもが挫折を味わっているし、観客の中にも恐慌で全てを失った人もいるだろう。真に共感することは当事者じゃないのでできないかもしれないけど、なぜ、馬がただ疾走する姿、その場面が人々を癒すことができるのかということについては理解することができると思う。エリートを雑草がなぎ倒すってのはどの世界においても気持ちいいものじゃない!? 細かいことを言うようだけど、マスコミが馬の周りで騒いだり、はたまた蹄鉄をスタンプ替わりにしたり、大砲を間近で鳴らすなんて許されませんよ。少しの物音でもビビッちゃう敏感な馬が大多数。ビスケットはタフな精神力というか図太い馬だったのでわざと怒らせるために調教されてたね。こんなエピソードがあったとは驚いた。このために気性難の馬を用意したってのも。結局手に負えなくなってポニーとかを一緒に厩舎に置くわけだけど(すごくほほえましかった)。個人的は米トップジョッキーのゲイリー・スティーヴンスがまともに役者として出てたのでかなりすごいと思ったね。ただし前半が退屈すぎた割に、あまりにも連勝してから急に人で一杯になった競馬場のシーンが出てきて「何でこんなに急な展開なの?」と思ってしまったのでその点は減点かな。 6点(2004-01-25 22:15:24) |
7. シュリ
《ネタバレ》 けっこう、面白かった。一番の敵が一番身近にいて、それに気づく過程を追ってるのでドキドキ感はあった。気づいてから彼も彼女もその使命のために動くわけだけど、彼のもどかしさを感じながらもラストは彼女に撃つ弾がないことを知りながら自分の使命のために動いた…切ないけど男のけじめのようなものも感じた。でもバイオレンスシーンは何か銃打ちまくってるだけで陳腐なものに見えたね。相手が朝鮮統一の革命軍みたいな設定は歴史的背景まで盛り込むのは少し強引で、そこまで詰め込む必要はない気もした。途中20分くらい眠ってしまったので、何で自国の大統領を狙ってるのか?という部分については謎が残ってしまった(恥)。 6点(2004-01-19 01:07:33) |
8. ジェニファー8(エイト)
全体的に薄暗い雰囲気。殺人事件を追うお話なので霧の立ち込めた感じはあったけど、ストーリーにそこまで驚くべき部分がないので眠くなる。アンディ・ガルシアもおとなしい役柄もそれなりに似合うと思うけど、少し刑事にしては真剣な顔してドジがすぎる。自分が濡れ衣を着せられて緊迫感をあおる設定は面白かったけど、周りがどうしてそんなに彼に協力的ではないのか、彼の過去をもう少し掘り下げてほしかった。淡々と進み、ラストに。何じゃこりゃ?これでいいのか?最後まで真剣にドジかましてましたね…ユマ・サーマンがグラマラスだったので鼻血出しながら+1。 4点(2004-01-11 01:30:11) |
9. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 ラッセ・ハルストレム監督というのは、美しい情景とともに、微妙な人間関係の中から人間の本質というものを描き出すのがうまいと思うんだよな。新しい人間との出会いによって、古い因習から解放される、堅物のままじゃ人生楽しくないよ、と。これもおとぎ話みたいなんだけど、そういうところをつぶさに描き出されているので思うより深い映画だなと思う。しかしチリペッパー入りのホットチョコっておいしいんでしょうか。全般チョコ、チョコ、チョコ、だったので少し胸やけがしそうです。 あとジュリエット・ビノシュという女優さんを初めて見たけど、なんだかほんわかしてていいですね。他の作品も見てみよっと。 6点(2004-01-02 21:18:11) |
10. ジーア/悲劇のスーパーモデル<TVM>
《ネタバレ》 テーマはひっじょーに重いっすね。アンジェリーナ・ジョリーの熱のこもった、かつ自然体の演技が、ジアの苦しみ、悲しみ、心の葛藤を本当に息が詰まるくらい深く伝えている。 彼女はモデルで見せる表現力とともに、男性的な魅力もあるね。リンダとのシーンでは夫役の想定だったし、包容力も感じさせた。幅広い魅力のある女優さんと改めて知った。 ジアは淋しがりやというより、彼女は一人じゃ何もできない痛烈な孤独感・疎外感を感じていた。それでも彼女は家族とか人に恵まれてたんじゃないかな。最後ビデオカメラで若者にメッセージを伝えようとしてて、止められたわけだけど、なぜ彼女の望むままにさせてあげなかったんだろう。あれほど痛烈なメッセージはないと思うのだが。家族が彼女のマイナスの思い出だけを背負ってこれから生きたくなかったからかなぁ。 7点(2004-01-02 01:23:57) |
11. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 うーん、そこまで入り込めなかった。恐くもないし、核心が分かりづらい。1度見ただけじゃ理解できないのかも。キューブリック監督が時代を経てもまっったく色あせることのない映像を残してくれていることはすごいと感じたが…。 閉塞感と館に眠る呪いが彼の人格を切り刻んでしまったんだろうけど、バーのシーンとか、グレティのおっさんとダンスパーティーで逢うシーンとか、幻覚なのか現実なのかよく分からなかった。彼との出会いが結局さらに破滅させていくことになるのだが。彼は望んでそうしたのだろうか、自由が欲しかったのかな。ストーリーのキーとなる部分は大体分かったけど、もう少しジャックの心の動きの変化を細かく追って欲しかったなぁ。映像美とキャストの演技は納得できるものでした。特にジャック・ニコルソンは狼キャラがピッタリです。 5点(2004-01-01 00:42:02) |
12. シザーハンズ
《ネタバレ》 最初ジャケットを見た時はホラーではないかと思ってしまった。手がハサミの人造人間なんて書いてあれば誰でもそう思うよな。それを視聴者の心理を逆手にとって、切ないラブストーリーに仕立て上げたのは発想が柔らかいと思った(寓話がオリジナルだけど)。 心臓がクッキーの人間(笑)が、感情を暴走させて、いつ凶器ともなり得る手を振りかざすとも限らないのに、町の人々がエドワードを受け入れていたのには、やっぱ寓話ならではのこじつけ?なのかな。エドワードのように純粋な心を持った人ほど、憎悪を覚えると、それが制御できず、行動にも乱れが出てくる。今まで感じたことのない絶望感のようなものにさいなまれ、ノイローゼ気味になるような感じかな?生身の人間にも通ずることだと思う。 時々出てくるエドワードの純粋さから出るほのかな笑顔に、見とれてしまったし、キム役のウィノナ・ライダーが本当にかわいい。彼女ブロンドではないよね?すごく似合ってる。 ま、世間ではカップルがいちゃついている中、純粋な気持ちに回帰でき、少しは気持ちが晴れましたよ(笑)。 6点(2003-12-24 23:46:04) |
13. 17歳のカルテ
アンジーの熱演にこの点をつけたけど、殺伐としてて感情移入しにくい作品だった。 6点(2003-12-10 00:47:57) |
14. 真実の行方
「真実の行方」だけに、何か最後一波乱あるなと思ったら、案の定でしたね。ラストには無常感を覚えずにはいられませんでした。裁判のシーンも、カットがあまりなさそうなシーンが多く、怒涛の舌戦に圧倒されました。実際の法廷でもああいう感じなのかな。 またエドワード・ノートンは守備範囲の広い役者さんだと思いました。優しい瞳とドモり口調、そしてあの豹変ぶり…瞬時にキャラが入れ替わる時、目にとてもインパクトがありましたね。目で殺せる役者さんかも… 7点(2003-12-01 22:42:49) |
15. 60セカンズ
何ともベタなストーリー。カーチェイスも最後はクドい!ってくらいだったな。もっとアンジーの登場機会が多かったらよかったのに。 5点(2003-10-22 19:35:45) |
16. 少林サッカー
もっとド派手かと思ったけどね。見せ場のラストの試合も泥臭かったし。 3点(2003-10-15 03:43:53) |
17. ショーシャンクの空に
こないだ初めて見ました。どれだけの感動作かと期待したところそれに違わぬ傑作でした。あくまでも自分を見失わず、最後まで可能性を模索し続けた男の執念はすさまじいものがあった。その中で繰り広げられる友情、正義、葛藤などがすべてラストシーンに昇華されている。真の自由とはこういうものなのか。 勇気をもらいました。 9点(2003-10-15 01:46:07) |
18. 呪怨 (2003)
恐いという評判により先入観が強すぎて、恐怖感を助長させてしまった感はあるが、元来ビビリなものでね。さすがに夜中電気を暗くして見たら恐いですよ(ウチは裏が墓地ですし)。当日は夜中トイレに行けませんでした。しばらく押入れなど扉の向こうに何があるか分からない暗所、閉所に恐怖感を覚えてみたり(汗)。やっぱ監督は恐怖のツボをしっかりおさえられてますよ。 6点(2003-10-15 01:17:50) |
19. 地獄の黙示録 特別完全版
恐くて重厚なイメージがあったが、ストーリーは明確。ただ当時の歴史背景を不勉強がたたり把握できてなかったので、細部の会話に首を突っ込めない自分が情けなかった。しかし映像は古さをまったく感じさせず実写の凄みを感じた。林をナパームボムで焼き尽くすシーン、カーツの巨大帝国など圧倒されるものが多かった。ま、少し長かったけどね。 5点(2003-10-15 00:30:59) |