1. 地獄の7人
《ネタバレ》 捕虜を何年にも亘って返さない非道さはあっても一言の台詞無く人間扱いされていないラオス兵の扱いに苦笑い。大佐に何となく賛同しているアッサリ感もなんだかなぁ。それらを脇に置いといてアクション映画として観るぶんには見応えがあり、執念が実らなかったジーン・ハックマンの演技は流石名優、グッときました。安っぽい邦題ではありますが、時間の損はしてない作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2023-09-25 23:53:37) |
2. シティヒート(1984)
名優二名を起用しておきながら凡庸な脚本で盛り上がり皆無の凡作です。 [DVD(字幕)] 4点(2023-09-16 08:13:06) |
3. 地獄のヒーロー
《ネタバレ》 不謹慎ながら爆発の炎の得も言われぬ美しさに見とれてしまいました。 ヒーローと言えばヒーローですが、救い出したのが4、5人というのが何だかなぁ。 それでも奮闘報われたチャック・ノリスのどや顔ラストショットの爽快感がグッドかと。 [DVD(字幕)] 5点(2023-05-28 20:05:06) |
4. ジェノサイド ナチスの虐殺 ホロコーストの真実
ナチスもの、ヒトラーものは一昨日観た何じゃこりゃなのも含めて山ほどあり、それらの元となった史実を示すドキュメンタリー作品。脚色演出演技に感情を揺さぶられる作品に対して、やる側もやられる側も淡々としており、観る側も感覚が麻痺したように眺めているのに他人事として捉えている怖さを思いました。唯一血管ブチ切れそうになった無罪を主張する幹部達に、上から下まで皆が命令通りにしただけやし、知らんし、思ってるであろうところにも怖さがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-02-27 16:35:01)(良:1票) |
5. ジンジャーとフレッド
イタリアに偏見を持ってしまいそうなゴチャゴチャで喧しい世界観にウンザリ。苦手な監督のワケワカメ度は何時もよりマシで何とか完走。泥沼に咲く蓮の花のようなジュリエッタ・マシーナ&マルチェロ・マストロヤンニに点数の全てを。ただ、動きは仕方ないにしてもアステアの頭のてっぺんからつま先まで一分の隙もない出で立ちには遠く及ばない姿が残念です。 [DVD(字幕)] 4点(2022-06-17 15:15:37) |
6. ジャン=ポール・ベルモンドの 道化師/ドロボー・ピエロ
詐欺師が国際的陰謀に巻き込まれるお話。あれもこれも詰め込みすぎで ??? 集中できませんでした。ジャン=ポール・ベルモンドのアクションシーンは通常運転。47歳にして割れた腹筋に「凄い~」リプレイタイムとなりました。結局そこしか印象に残らない作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2022-02-27 21:46:15) |
7. シシリアン(1987)
冒頭 a Michael Cimino film に「うわぁ、知らなんだ」思わず上映時間をチェックしたら140分。「やっぱり長い、でも、まだマシか・・・」 お目当てテレンス・スタンプ演じる日傘を始めとした浮世離れした言動での艶やかなお姿の公爵様。インパクトは見た目だけでペランペランな人物像に心底ガックリ。 義賊を気取る青年の栄枯盛衰が監督らしい思い入れタップリに描かれておりおなかいっぱい胸焼け寸前。 ♪街中が裏切りに溢れてると・・・♪ な人間の性に溜息。だからといって 罰は天が下すものだと思っているので、裏切り者に死を にも溜息が出ます。 中断無く完走出来たのを良しとする作品。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-16 02:33:49) |
8. シーウルフ(1980)
実話に基づいた戦争冒険活劇。当時53歳ロジャー・ムーアが一番の若造という18名のお爺様達。損得抜きで馳せ参じる心意気には胸熱。緊迫感皆無の緩い物語でしたが、老優の奮闘模様を楽しく観ることが出来ました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-01-28 00:27:48)(良:1票) |
9. 死にゆく者への祈り
墓場での暗殺行為に「場所もわきまえずに、この、腐れ外道が・・・(以下、罵詈雑言)」腸が煮えくり返る。ミッキー・ロークにしてもアラン・ベイツにしても人情は持ち合わせているのに遣る瀬無い思いが。神父とは対極のイメージのボブ・ホスキンスが一番興味深かったけれど今一つ中途半端なキャラクターであるのが歯痒い。リーアム・ニーソンが活かしきれていないのが更に歯痒い。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-07 03:23:34) |
10. ジャックナイフ
《ネタバレ》 メグス、デイヴ、マーサ。生きる事にくたびれた三人が、帰還して最初にしたい事を語る圧巻のシーンを機に憑き物が落ちたよう表情となる。ベトナム帰還兵を扱った作品では地味ではあってもデ・ニーロ、エド・ハリス、キャシー・ベイカーの人物を表現する力を見せつけられた良作。 [DVD(字幕)] 7点(2018-01-04 00:15:56) |
11. ジャッカー
犯人二人が少年を組織に送り届ける以外事件の背景には一切触れられずストレスが募る。少年が大人二人を観察し仲間割れして共倒れになるように仕向けているのが薄気味悪い。ロイ・シャイダーの魅力が点数の全て。 [DVD(字幕)] 5点(2017-02-01 16:14:07) |
12. 主婦マリーがしたこと
《ネタバレ》 やりたい放題が過ぎたマリーに何の同情も湧きませんが受けた罰が斬首刑とは理不尽です。亭主の報復が強烈でマリー亡きあと甲斐性無しが子供らを育てる事が出来るのか。後味の悪さが残る作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-29 11:33:35) |
13. 修羅の群れ(1984)
老母や未亡人の厳しい視線はあったものの、単純な稲原の成長記に惹かれるものはありません。ただただ豪華絢爛のキャストが嬉しい一品。お目当て鶴田浩二の出番の多さに満足。もう一人のお目当て天地茂は流れ星のようで残念。名優達に引き立ててもらっていたのが北島三郎。モロッコの辰は異彩を放っていました。 [DVD(邦画)] 5点(2013-01-25 01:26:00) |
14. 社葬
劇場で2度鑑賞した稀有な作品です。細かな部分は忘れていますが、大奥の女たちも裸足で逃げ出すであろう、男たちの群れを作って裏切り裏切られの権力争いのリアルさとコミカルさが印象深いです。佐藤浩市演ずる社長の息子に「あなたは父親のパンツでも洗いそうですね」と揶揄された緒形拳が「いけませんか、家族のためならパンツだってサルマタだって洗いますよ」と憤然とするシーンは忘れ難く「こんな人と結婚できればいいな」と思ったものでした・・・・・・。 [映画館(邦画)] 7点(2008-07-14 02:10:46) |
15. 序の舞
女流画家とその母、二人の女性の生涯が描かれています。女性が当時の画壇で生きる厳しさを、過ちを重ね苦悶する姿が見せつけます。その苦悩が作品を生み出す糧となるところが芸術の奥深さなのでしょう。彼女を支えた、母の端然とした生き方に通ずる居住まい、佇まい、立ち居振る舞いの美しさ、芯の強さ、子供に対する慈愛の念に圧倒され通しで、母親の有り難味というものを痛感させられました。演じた岡田茉莉子は素晴らしいの一語です。予備知識がなく、タイトルの意味は鑑賞後に知りました。原作とモデルの上村松園画伯の作品に触れてみたいです。 [DVD(邦画)] 8点(2006-12-07 01:43:31)(良:1票) |
16. 仕立て屋の恋
「愛されずとも愛する」「愛されても愛せない」想いが描かれた作品が数ある中で、本作は私にとって最上です。愛した人が他の人を心底愛しぬいている。その姿を見せつけられ悲しみや苦しみにのたうつ時、その思いから逃れたいため憎しみが沸き起こってきそうな時、仕立て屋イールの生き様が思い浮かびます。彼はどんな状況であろうと愛する事を喜びと感じ、どんな結果になろうと「止む無し、悔い無し」と割り切れたのです。本作から最近考えさせられる事が、残りの日々を負の感情に支配されたまま過ごして生涯を閉じるのか否かという事です。やはり後者でありたい。ならば、どう生きるかであって、どう思って欲しいかではないのでしょう。 【前回の変更から4年が過ぎて思うこと】人を好きになる、なれないは理屈ではない事を達観できるには時間がかかります。イールを見て直ぐにイールにはなれないものです。 [DVD(字幕)] 10点(2005-11-30 15:30:25) |
17. シー・オブ・ラブ
惚れた彼女が犯人か否か、適度にハラハラさせてもらった、そこそこのストーリーでした。エレン・バーキンは伸びた前髪の如く見ていてイライラうっとおしくて苦手ですが、パチーノが一緒でしたので何とか我慢することが出来ました。こういうリラックスしたパチーノの演技は見るほうもリラックス出来ました。ジョン・グッドマンいい味出していました。 7点(2004-08-01 17:18:54) |
18. シエスタ
バーンが出演しているので観たのだけれど、ストーリーが退屈で、エレン・バーキンがうっとおしく、どうにかこうにかラストまでこぎつけて、「そういう事だったのね、だからどうした」と言いたい。ああ、しんどかった。 3点(2004-02-29 17:30:45) |
19. 終電車
《ネタバレ》 ナチス占領下という時代に芝居を愛し芝居を続けようとする者たちの心意気を感じた。マリオンとルカとベルナール、三人の心模様が絶妙に描かれていた。悲しい結末を予感していたので、あのラストは嬉しい驚きだった。カーテンコールに応える三人を見て、これからこの人たちはどう過ごしていくのだろう、続編を作って欲しいと思った。監督が亡くなられているのが残念だ。 7点(2004-02-05 16:22:45) |
20. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 シェリー・デュバルがとてつもなく怖かった。ニコルソンはミスキャストでは。もっと善良で線の細い人を起用するべきでは。母と子がハロランが乗ってきた雪上車で逃げたのには拍子抜けしてしまった。 4点(2003-12-11 15:54:25) |