2. シベリア超特急
公開当時から話題となっていたシベ超を一度鑑賞しておこうと、ビデオ屋をハシゴして探していた大学生の時。大きな店には当然のように置いてなく、ある訳ないと思って入った「右手」がデザインされた看板の小さな店。 男臭漂う入るときより出るときに勇気のいる店なのだが、ダメ元で店主に尋ねてみた。「あの、シベリア超・・」「ああ、あれ試写会見に行ったよ!」嬉々として喋りだす店主。その試写会、はじめは50人ほどだったのが、終わりには20人足らず、そのうち6人は寝ていたと言う話を3回ほど聞かされた。このままでは4回目に突入かという所でようやく客が来て、俺は解放された。その間30分。ほうほうの体で帰宅するも、肝心のビデオを借りるのを忘れたのに気付き、再びビデオ屋へ。今度は意を決して一気に言い放った。「シベ超借りたいんですけど!」「・・置いてないよ。」「・・え!?」「あんなの試写会で十分だって、ははっ!」「・・・。」あんたが観るわけじゃねえだろぉがよぉぉぉッ! その直後、日テレで深夜にノーカット放送されているのを観て、店主の優しさを知った。今、奴の店はカラオケパブになっている。 0点(2004-01-11 11:25:27)(笑:14票) |