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1.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
有名な作品でタイトルは知っていたが、初めて鑑賞した。噂に違わぬ名作であった。まず12人の役者と一部屋で、これほどの作品が作れるというのが凄い。脚本の力の真髄といったところだろう。 少年の生死を分ける陪審員たちの討議。と言ってもこの陪審員達、それほど熱心ではなく、11人はとっとと検察の言うとおりに有罪にして帰りたがっている有様。ところが1名だけが証拠や証言に疑問を持つところからドラマが始まる。そしてひとつひとつの証拠や証言を吟味していく中で、映像で全く表現されていないにも関わらず、視聴者には事件のあらましや裁判の様子が分かるようになっているのが上手い。 ひとつひとつの疑惑の解明は、メガネの跡など後出しが多いので、謎解きのカタルシスはあまりないが、それは重要ではない。疑問を持った1名の陪審員に他の陪審員が、そして視聴者も徐々に引き込まれていく、その心理過程が面白い。 いろいろな性格や「やる気度合」の陪審員達だが、全員が最初から最後まで守ったルールが一つだけある。それは全員一致で結論を出すこと。それは法律で決まっていることではあるが、劇中で語られているところによれば、不一致という結果を出すこともできたようだ。だが結果としてそれを良しとはしなかった。なんだかんだ言っても民主主義と陪審員制度を尊重していたのだろうと思う。もっとも不一致にしては映画が成立しないわけだが、民主主義と陪審員制度の素晴らしさと危うさが、見事に表現されていたと思う。 それぞれの陪審員の性格が極端すぎるきらいがあって、やや興ざめした部分もあるので、1点減点してこの点数で。
[DVD(吹替)] 9点(2023-12-10 01:33:26)(良:1票)
2.  ジョーカー 《ネタバレ》 
ラスト以外は、ある程度の予備知識を持って観たのですが、これほど芸術的な映画だとは思いもしませんでした。ひとつひとつのシーンが、こういうとなんですけど、映画表現に満ち溢れていて美しい。内容はといえば、同僚からも社会からも蔑まれ欺かれた一人の男が、徐々に悪のカリスマに目覚めていくというストーリーですが、それにともなって、アーサーの表情が徐々に自信に満ちてくるというあたりが、皮肉というかなんというか。最後の演説のシーンでは、ヒース・レジャーのジョーカーともイメージが重なりました。なるほど。とはいえ謎のラストシーン、どこまでがアーサーの妄想なのか、様々に推測されているようですが、とあるブログでラストシーンは80年代ではなく現代ではないかとの推測が書かれていて、自分的にはそれでストンと納得しました。ラスト以外はすべて妄想。ジョーク。そしてジョーカーの出自は、この映画を観た後でさえ謎のまま。いかにもジョーカーらしい…  と、書いたあとで、いや、もしかしたらアーサーはジョーカーではないのかもと思い始めました。一人の男の頭の中に潜むジョーカー。そのジョーカーは、こういう的外れな憶測をする我々を見て、きっと笑っているに違いない。
[DVD(吹替)] 8点(2020-02-23 01:25:10)
3.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
想像していたよりも全然戦わないので、ちょっと拍子抜け。まともに戦っても勝てるとは思えないので、そこは頭を使って、腕力ではなく知力で戦ってほしかったのですが、後半の籠城戦含めて、あんまり頭使ってなかったですね。なので期待はずれかなあって思っていたら、エピローグのまとめ方に惚れてしまいました。うまくまとめたなあ。
[DVD(吹替)] 6点(2019-09-04 11:45:28)
4.  触手 《ネタバレ》 
いやもう、ほとんど言いたいことは↓の方が書いていただいているので、付け足すことはありません。何も足さない、何も引かない。CGのクォリテイは良かっただけに残念至極。それにしてもデータを見ると6ヶ国共同製作してて誰も、これじゃいかん!と言い出さなかったのだろか。  追記:しまった、記念すべきレビュー100作目がこの作品とは…
[DVD(字幕)] 2点(2019-07-23 22:05:12)(良:1票)
5.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》 
頭からっぽで観る分には面白いですが、どうも分かれた陣営とキャラが合っていないような気がしてしかたありません。キャプテンもファルコンも、元軍人だったのだし、これまでそれに歯向かった経歴もない(キャプテンなんか広告塔役まで!)のに、いきなり個人主義になっているし、逆にこれまで好き勝手やっていたスタークが、組織組織言い始めるし。スタークの方は劇中で心境の変化が描写されていますが、これまでの言動と比較すると説得力が足りません。こういうのはお祭り映画(この映画、どう見てもアベンジャーズですよね)でやるのではなく、アイアンマン単体でやってほしかったところです。せっかくMCUという統一世界で連ドラをしているのですから。最後のあたりのバトルも、スタークがファザコン気味であるにしろ、ちょっと行動が極端すぎで、キャプテンの方も止めるのではなく戦っちゃっているしで、なんで戦っているの?と置いてきぼりにされた感じがしました。
[DVD(吹替)] 7点(2016-12-07 12:23:55)(良:1票)
6.  ジェイソンX 13日の金曜日 《ネタバレ》 
レクサ・ドイグとリサ・ライダー目当てで借りてみました。とてもホラーとは言えない一品ですけど、ここまでぶっ飛んでいると、これはこれで爽快。難しいことは抜きにして、笑って観賞するのが正しい姿勢ってもんでしょう。冒頭からB級らしさ全開、落ちも笑える。随所で13金のお約束もちりばめていて、エンターテインメントに徹しているところは好感が持てます。アンドロイドの対決シーンは、リサ・ライダー、絶対楽しんでいるよね、これ。まあ10作目のお祭りということですな。リサ・ライダー吹き替え、唐沢潤さんっていうんですか?それがとっても素晴らしかったので、+1点してこの点数。
[DVD(吹替)] 7点(2011-11-02 00:41:15)
7.  少林サッカー
まあ、ツボにはまるかどうかで両極端な評価になるんでしょうな。なまじ自分がサッカーファンだけあって許せなかった。最後のカンフーブームのシーンだけで1点あげますって感じ。
[DVD(字幕)] 1点(2006-06-15 00:18:41)
8.  ジェネレーションズ/STAR TREK 《ネタバレ》 
なかなか楽しめましたが、どうせ過去に戻れるなら映画の初めまで戻ればエンタープライズも助かったのに、と思ったのは私だけではあるまい。音楽は良かったのですが、TNGのテーマをもう少し入れて欲しかったような気もします。
[映画館(字幕)] 7点(2005-11-01 00:16:02)
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