1. しあわせのパン
《ネタバレ》 大泉洋も原田知世も好きな俳優ですが、心に響くものがない映画でした。いわゆるスローライフというんでしょうか、こんなゆったりとした生活できたらいいだろうなと思いつつも現実感がなくて世捨人夫婦には感情移入することも出来ず、一番肝心なパンや料理がさっぱり美味しそうに見えないのが残念。あの状況でアコーディオン弾かれたら「あの、ちょっと静かにしてもらえませんか?」って言っちゃいそうな気がする。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-01-19 04:30:46) |
2. しあわせの雨傘
《ネタバレ》 平凡な主婦だった主人公が夫の会社で代理社長を務めるうちに自立した女性に成長、ついには議員になる。1977年の映画だったらこういう平凡な話でも納得するかもしれないが、この作品って2011年なんですよね。ドヌーヴ主演の作品を見るのは『反撥』に続いて二作品目。年代が飛びすぎてかなりのギャップが(笑)。今でもお綺麗ですけどね。あと、ドヌーヴと岡田茉莉子は似てるなと思いました。 [地上波(吹替)] 4点(2012-07-02 06:21:06) |
3. ジーン・ワルツ
《ネタバレ》 原作未読。海堂尊の田口・白鳥シリーズは好きですが、今回は残念ながら期待はずれでした。産科医の訴訟問題はかなり前から言われてることで、物語であえて問題定義するには内容が弱く、かといってストーリーもサスペンスと呼ぶには最後まで視聴者を惹きつける謎もない。代理出産に至った経緯や心理を掘り下げるとか世論の反応とかいろいろ材料はあったと思うのですが、大して騒ぎになるでもなくあっさり出産。クライマックスでは4人の患者のうち3人が同時に産気づくというあり得ない展開。鑑賞が劇場やレンタルじゃなくてよかった。 [地上波(邦画)] 3点(2012-06-26 23:42:05) |
4. 女帝〔エンペラー〕
《ネタバレ》 シェークスピアのハムレットを中国の王朝に置き換えた作品。ほかの方が述べられてるように衣装もセットも豪華なのに肝心のストーリーが残念。兄を暗殺し新たに即位したはずの皇帝は暴君というより性感マッサージの得意な愛妻家にしか見えず、復讐すべき悪者には感じられません。しかも肝心の皇帝は愛しい皇后の杯は断れないと毒杯を煽って自害…なんだそりゃって感じです。復讐の機会を窺ってるはずの皇太子は自分でお面外して正体ばらしちゃうし、想いを寄せる女官も嫉妬で鞭打ちされた挙げ句にタイミング悪く毒飲まされるって不運にもほどがある。いっそのこと皇后ワンを女帝の座を狙うしたたかで野心渦巻く人物として描いた方が話が盛り上がったのでは? [地上波(吹替)] 4点(2011-11-28 05:22:44) |
5. ジャンパー
《ネタバレ》 ストーリーはただの鬼ごっこ。内容が薄くてつまらないんだけど、世界中をめまぐるしく瞬間移動しスピード感があるので途中で飽きたという感じはない。主人公はヒーローでもダークヒーローでもなくたまたま特殊能力を持った普通の青年という設定は面白いと思う。そりゃあんな能力あったら金庫からちょっと借りちゃうよね。 [地上波(吹替)] 5点(2011-09-04 05:20:36) |
6. 神童
タイトルでかなり損してます。つまんなくはないんだけれど、かといって面白いと言えるほどでもなく、ハチクロとのだめを足して二で割ったような内容。芸術に秀でる無垢な天才少女とそれを支える才能に恵まれない努力家少年というのもよくある設定だし、内容的に映画より連ドラのほうが向いてるのではないかと。主役二人を含め演技派揃いなのでストーリーの物足りなさは出演者で相当助けられています。音楽担当もチボマットのハトリミホとクラムボンのミトなのでBGMは良曲揃いです。が、神童+クラシックピアノのイメージで期待して観るとやっぱり肩すかし食らうかも…。ずいぶんネガティブなコメントばかり書いちゃいましたがそんなに嫌いな作品じゃないですってことで5点献上。 [地上波(邦画)] 5点(2010-05-02 03:56:49) |
7. 重力ピエロ
《ネタバレ》 原作未読。先日観たゴールデンスランバーよりは登場人物の心情が深く描かれているので断然よかった。レイプの被害に遭って人生を大きく狂わされた家族という重いテーマながら暗くなりすぎず上手くバランスよく仕上がっている。が、肝心な放火犯捜しがそれまで台詞の全くなかった元ストーカー夏子さんの一言で解決してしまってやや拍子抜け。それから殺人という重い罪を犯したのならやはり法の下で裁かれるべき。レイプ犯がたった5、6年で世の中に出てきたことで司法への不信感もあるのかもしれないが、そこだけはどうしても納得いかなかった。地元民なのでロケ地は見覚えのある風景がたくさん出てくるのでそれも楽しめた。クライマックスで流れるピアノもGOOD。あちこちに散らばる伏線を終盤に向けて一気に回収されていく様はあいかわらず見事です。すべてのファクターに意味がある。「楽しそうに生きていれば地球の重力なんか消してしまえるんだ」という台詞が心に残った。そういや最近、小日向氏は他の映画かドラマでも同じようなヘアースタイルのヅラかぶってたなぁ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-04-30 02:45:12)(良:1票) |
8. 守護神
《ネタバレ》 邦題が「守護神」、かっこいいですね。ハリウッド版海猿とも言えるストーリーで内容もほぼ一緒です。違いといえばコスナー演じるランドールは自己犠牲で亡くなり、藤竜也演じる源教官は最後まで生きていることぐらいでしょうか。さらに舞台を海から空に移せばトップガンに早変わり。主人公ランドールが訓練所の教官となり優秀な訓練生を育て上げるという非常にベタな展開ですが、ストーリーがわかりやすく盛り上げ方が上手いので飽きることなく最後まで見れました。なのにどうしてこうも迫力が違うんだろう? [DVD(字幕)] 6点(2010-04-08 02:32:06) |
9. しあわせのかおり
《ネタバレ》 一言で言うと料理を大事に録っている作品だと思います。映画やドラマで料理や食事のシーンが出てくると得てして汚らしくグロテスクになりがちですが、この作品では包丁で食材を刻む音、炒める音、蒸し上がった蒸気の音、出来上がった料理の湯気、光の当たり方、構図…それらの音や画すべてに「しあわせのかおり」を感じました。もちろんそれらの料理を際立たせる中谷美紀と藤竜也の類い希なる演技力による部分も大きいと思います。食事シーンでは表情からも美味さが画面から伝わってきますし、重い中華鍋を振るシーン、アップは別の人の手かもしれませんが引きの画では間違いなく中谷自身が振っています。昨今の邦画のように派手な展開はありませんが見終わった後にほっこりと心の奥が暖まる、そんな映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2010-03-24 18:08:57)(良:1票) |