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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  淑女は何を忘れたか 《ネタバレ》 
小津のトーキー初期のほのぼのとしたコメディ映画。コメディと言ってもほんのちょっと「クスッ」としてしまう感覚。ルビッチ風味のやり取りを積み重ねていくのが面白い。 車、大きなタイヤを覆うカバー、車から降りてきた毛皮をまとう成金女。ボールで壁当てして遊んでいる子供と会話。  囲炉裏を囲んで主婦の談笑、「ちっ」、「ちぇっ」、「ほっほっほっほっ」。冒頭8分の軽快さが素晴らしい。  小腹がすいたからうなぎを頂戴、ご飯と別々にねって贅沢だなオイ。  大学の先生、講義 居眠り男への扱いが面白い、関西弁を喋る娘、嫁入り前でも吸いたい煙草、強制的に家庭教師を頼まれる。  「地球の面積」の話をしていたらデッカい地球儀を持ってくる子供にクスッとなる。大学の兄さんよりも子供の方が賢いのが面白い。ジェネレーションギャップ、子供たちなりの励ましソング、「こんがらがっちゃダメよ♪」。  歌を歌いながら地球儀を回して国の名前を当てっこ、北極は国じゃねえwwえ?国じゃなくて地名当て?   フェンシングの剣でのやり取り、ドクトル呼び、並べられたコーヒーカップ。 歌舞伎の見物は「麦秋」のように徹底的に見せないパターン。歌舞伎を見る客の表情や後姿のみが映される。  それを待つ女たち、芸者を見に行く人々の表情、芸者の舞いは映るのに歌舞伎は何故に映されないのだろうか。延々と舞いを映すのは「鏡獅子(菊五郎の鏡獅子)」を思い出す退屈さ。  観客「もういいよ」   芸者たちと酒を飲みかわす、財布の交換、頭痛い→額に手をやって「風邪かな?」、単に酔っぱらったとちゃうんか、姪のワガママに付き合う叔父さんが優しすぎて泣いた。  叔母さんもカンカン、後を追いかけて問い詰める、雨の降る朝食、酔ってて叔母さんの声も覚えていない。この後のやり取りが特に面白い。叔母さんが来たら説教のフリ、腹を小突く姪にワロタ。嫁に頭が上がらない夫が可愛い。  手紙でバレる嘘、説教を受ける叔父、叔父をたちを助ける姪の嘘、叔母さんも話友達との気晴らしの会話でストレス発散、叔母さんを騙して脱出する叔父さんたち。コイツら・・・w 叔父さん?ドクトル?オッサン?叔父公!姪に押されて叔父さんもアタック(物理)。叔母さんは「何でアタシがぶたれないけんの」という驚きの顔、「ちょっとやりすぎたかなー」という後悔の顔をする叔父さん。優しすぎるぜ叔父さん。 二人の女の間で板挟みの叔父さん、一応謝る姪、叔父さんも謝る、巻き込まれる岡田涙目。むしろ殴ってくれる方がが良いらしい、静かに笑うお父さんの姿、時計の音とともに夜が訪れ、コーヒーの支度をする妻の姿をロングショットで捉えて物語は終わる。
[DVD(邦画)] 9点(2015-07-28 16:58:47)
2.  新婚道中記 《ネタバレ》 
夫婦喧嘩は犬も食わないという。じゃあ誰が食うのか? 笑いに飢えている我々観客のお腹をいっぱいにしてくれるのだ。 新婚ホヤホヤの夫婦が繰り広げる壮絶な喧嘩。ケイリー・グラントはいつも受身のキャッチャー。毎回殺人的な剛速球や変化球をブン投げる淑女のお相手だ。 後の「Mr.&Ms.スミス」が銃による喧嘩なら、本作はマシンガントークによる破壊力で我々の腹筋を破壊してくれる。 同じマッケリーの「邂逅」でシリアスな役をやるヒロインを見た後だと、余計にギャップが凄まじい。 愛犬スミスの兄弟も愛らしい。どうしてスクリュー・ボール・コメディは動物が大活躍するのだろうか。 来るはずの無い人間がバツも悪く来てしまう「お約束」。大掃除で爆音が響くのは夫婦喧嘩と戦争(浄化という名の焦土作戦)だけです。 ドアのやり取りも最高!
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-07 19:16:30)
3.  地獄への道 《ネタバレ》 
再見。 子供を殴り倒してまで書類へのサインを要求する横暴な鉄道会社、暴力には暴力で抗うしかなかったジェシー・ジェイムズ兄弟。 母親を守るための銃撃、取っ組み合い、義侠心の厚さが農民仲間や街の人々から慕われ、庇われる。女も愛しているからこそ自ら馬に乗り男の下に駆けていく。 黒人の使用人としてジェシーたちに尽くすアーネスト・ホイットマン(Ernest Whitman)は「地獄への逆襲」にも出演。 窓に投げ込まれる爆弾、酒場に手を並ばせる復讐、鉄道会社への報復 走る馬から列車の後に飛び乗り、列車の上を運転席まで走り抜ける疾走を横移動で捉え、照明の破壊とともに暗闇にフェード・アウト。  懸賞金の紙を穴だらけにする銃撃、口笛による合図、吐かれるツバ、刑務所に送る“予告”と実行手段、打っていた先手、猛烈に馬を飛ばす追跡劇、金に群がる烏合の衆。  出産とともに訪れる衰弱とホームシック、投げ渡す名刺、探偵、背中が殺意を促す誘惑、汗を吹き出し迷う表情、ロング・コート、破滅へと向かう銀行襲撃、窓から伸びるライフルの銃口、窓ガラスをブチ破り断崖から馬ごと水辺に飛び降りる疾走。  以前見た時はミスキャストかと思えた兄役のタイロン・パワーも、英雄から悪党と妻を愛する一児の父親との間で葛藤する様子に胸を打たれる。 子供たちが“ジェシー・ジェイムズ”ごっこの遊びとはいえ子供を“殺してしまう”瞬間に罪悪を感じる表情。散々銃を撃ってきた男が、昔の仲間とはいえ目の前ですんなり両脇にぶら下げていた銃を降ろす。 そして時計を映し時間が迫る焦りは、アンチ西部劇「拳銃王(ガン・ファイター)」の自分だけが時計を見て迫り来る時間と向き合う無法者の孤独へと繋がっていく。  撃つ瞬間まで震え両手で構える銃。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-11 00:36:21)
4.  十字路の夜 《ネタバレ》 
フィルム・ノワールは「マルタの鷹」以前に誕生していた。 フリッツ・ラングの「M」の影響をダイレクトに受けたヨーロッパ。そのフランスのジャン・ルノワールは「十字路の夜」を完成させた。 冒頭の“遺体発見”のシーンの見事さ、煙草の煙が構築する退廃的な空間、男を破滅に導く女(ファム・ファタール)の登場・・・加えてルノワール特有の“水の音”が、作品を更に幻想的なものにしている。これをフィルム・ノワールと言わないでどうする。 終盤で胸元の傷の痕を見せるシーンがエロチックだこと。刑事の後ろで着替える時の太もものエロさ。やはりルノワールに“巨匠”だなんて面倒なレッテルはいらない。偉大なる“むっつりスケベ”だ(尊敬ゼロだろ俺)。  暗闇から突然発砲して来る狙撃手、終盤の畳み掛けるような事件、銃撃戦、車上と夜景のカメラワークの迫力! 助監督のジャック・ベッケル、既に「現金に体を張れ」で見せた暗闇の迫力をとことん見せてくれる。 派手な銃声はいらない。淡々とした音の方が、夜の静寂を切り裂くのに相応しい。  最後の最後まで息を抜けない演出だ。“狙撃者”のやり取り、ラストシーンの別れ際・・・見事、見事である。傑作だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-30 19:53:55)(良:1票)
5.  周遊する蒸気船 《ネタバレ》 
再見。 蒸気船が何隻も大河を走る光景は展開の速い活劇「侠骨カービー」でも描かれていたが、本作はその蒸気船をメインにして発展させた作品。 バスター・キートン「蒸気船」と唯一張り合える蒸気船映画の傑作だ。俺が一番好きなジョン・フォードの、最高傑作の一つ。  全編テンポ良く進みユーモア満載で退屈しない。冒頭のやり取りからして楽しませてくれる。 ミシシッピー川を走る一隻の蒸気船。水車のような外輪を勢いよく回し、煙を噴き上げながらのどかな自然の中を走っていく。 甲板の上でインチキ臭い神父が黒人に看板を担がせ説教を垂れ、酔いどれからリレー形式で酒を取り上げる。その裏で商人が「健康に良いぞ」と酒を売りさばいてんだから可笑しい。 この「ポカホンタス」が本当に助けてくれるんだからまた面白い。所々西部劇からアイデアを持ってきたかのようなアクションが楽しい。  汽笛を景気よく鳴らす挨拶、神父に誓った筈の男は昔馴染みに会った途端にまた酒をグビグビ飲みだす。  辿り着いた船はボロボロで中は鶏小屋状態。それが時と共に川を突っ走る蒸気船に、老いぼれは船長に、アバズレは美しい操舵手となって“蘇る”。  立証は叔父さんに任せろ、可愛い甥と惚れちまった女のためならゴロツキどもが押し寄せて来ようが守り抜いてやる。石を窓にぶん投げて起こした保安官も、鍵を投げつけて渡すようないい加減なデブかと思いきや、慰めに蝋人形館を案内したり、罪人だろうが関係なく結婚を祝ってやり、絞首台でギリギリまで粘ってくれる仕事人だった。  テーブルクロスのスカートと着のみ着のままで連れてこられ顔の強張ったワケ有り娘、フォークを突き立てるくらい気を強く張っていた理由が突如雪崩れ込み、平手打ちを浴びせ、左手で掴んだ包丁を受け渡し、さっきまでアバズレ呼ばわりしていた男が彼女を庇うようになっていく。靴なんぞ駄賃代わりに置いてけ!ついでにケツもブッ叩いてやる!あの靴はいつあそこに置かれたのだろうか。  事情を知ったら気前よく家族の形見のドレスをプレゼントしてくれる優しさ。伯父さんの心とベーコンを焦がすような頬への口づけ。 アン・シャーリーがどんどん可愛くなっていく姿がたまらない。帽子を被り船乗りの服とドレスを合わせたような衣装をまとったり、繋ぎのような恰好をしたり可愛らしい。  甥を助けるための資金源獲得、鯨の中から助けられるバンジョー奏者との出遭い。名前を与えるのは船員として歓迎するため。 ステピン・フェチットは本作と「プリースト判事」「太陽は光り輝く(コレも蒸気船と馬が登場)」でコメディリリーフとして、「世界は進む」では兵士として登場。黒人俳優の活躍の場を拡げた名優の一人だ。 彼等の活躍が同じフォードはウディ・ストロードの存在が輝る「リバティ・バランスを射った男」「バファロー大隊」へと繋がっていく。  酔っぱらいながらペンキを塗りまくり、鉄格子を挟んだノコギリの演奏、二人だけが分かち合う口づけ、操船訓練、“挨拶”に夢中で巨大な舵が勢いよくまわり、船で店を開いたら閉店させる勢いで武装して押し寄せるお客様方、それを黙らせる“ジェシー・ジェイムズ”たちの拳銃と銃声。押し寄せた人々まで蝋人形のように固まってしまう。精気の無い白人人形と不気味な笑みを浮かべる黒人人形のあからさまな完成度の差に爆笑。  そして刑務所だろうが船内だろうが黒人も白人も何処の誰だろうが関係ない、たった一人の人間を救うため一丸となり川を突き進む裁判の証人探しと蒸気船レースへ!  半ば巻き込まれる形で参加、船と命が賭かった勝負、大砲の発射を合図に一斉に汽笛を鳴らし走り始める船、船、船!ゆったりしているようでジリジリと追い続けるチェイス、何が何でも先頭に立たなきゃならない時間との、船との追っかけこ。 船を追って馬も駆け抜け、群衆の中に証人見つけりゃ投げ縄でとっ捕まえ搔っ攫い、燃料が無えなら家具も甲板も船もブッ壊してそれをくべ、蝋人形も酒も放り込んじまえ! 船はまた作ればいい。だが命はたった一つ、死んだら何にもならねえ。卑怯者と罵られようが知ったことか、それがどうした、信じて待ち続けてくれる者のためなら手段なんぞ選んでいる暇はねえぜ。  括りつけられるロープ、蝋人形とはいえナポレオンも女王もジョージ・ワシントン大統領もみんなヒャッハー!だがやめろー俺は人形じゃねえっー! 大量の「ポカホンタス」をリレーで投げ入れまくりヴォイラーは激しく揺れて火炎を、煙突から黒い爆炎を吹き出し、でも一本くらい取っといて、トロフィーなんぞいらん裁判所まで連れて行け、扉が開いた瞬間に“騎兵隊”さながらに駆けつける馬車馬!
[DVD(字幕)] 10点(2014-03-21 14:39:51)
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