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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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1.  新・座頭市物語 《ネタバレ》 
20年以上前に10作品以上見た記憶だけは残っていて、私のイメージでは「関所破り」が最高傑作だと思っていましたが、初カラー作品である本作3作目はやたらと素敵でした。続けて見た4作目(座頭市兇状旅)もなかなか良かったのですが、本作「新・座頭市物語」のほうが頭一つ抜き出ていたと思いました。  深い感銘を受けたのはきっと私自身が年齢を重ねて感受性が変わったためだと思われますが、しかし大人になって冷静に見返してみると、本作や次作(座頭市兇状旅)ではやたらと市の心情を表現したシーンが多いことに気づきます。勝新が監督した89年版のメイキングでも女の子にしきりに感情指導していましたので、おそらく勝自身が”哀しき孤高の盲目ヤクザ”の内面を演じたかったのでしょうか。とにかくこの心情表現が素晴らしい。  ベタな展開ながら師弟関係(河津清三郎)と天狗党の一件も非常に面白いし、師の妹(坪内ミキ子)に惚れられる展開もシンプルで良いです。なんだかんだと市はよくモテます。因果応報で安彦の島吉(須賀不二男)に執拗に追われる展開も綺麗な結末を見せるし、その後の市の心情を揺さぶる流れもよく出来た展開でした。兄の本当の姿を目撃して見せる弥生の表情も素晴らしかったのですが、極悪人である兄が死に、その兄を切った市も去って行く流れは少し可哀そうではありましたね。  さりげないシーンですが、幼馴染みに「イチタさん」と呼び止められます。おそらく座頭市の本名が判明する唯一の回ではないでしょうか。
[地上波(邦画)] 8点(2024-03-21 17:27:59)
2.  七人の侍 《ネタバレ》 
一生に一度は見るべき名作ですが、人生の後半に差し掛かってようやく鑑賞できました。かなりの長時間作品でしたので見る前は腰が重たかったのですが、一度見始めるてみるとあっという間、噂通りの素敵な作品でした。(4KTV録画にて)  字幕必須ではありますが、導入部も非常にスマートで分かりやすい。もちろん中盤の人集めも楽しくてワクワクさせられますが、「7人」は少々多すぎてキャラ渋滞が発生していたように感じました。勘兵衛(志村喬)、菊千代(三船敏郎)、久蔵(宮口精二)、勝四郎(木村功)、七郎次(加東大介)の5人で十分で、五郎兵衛が平八を見つけてくるという、無駄な人物が無駄な人物をつれてきた感はぬぐえませんでした。  菊千代の演技が少々鼻につきますが、でも彼のおかげで緩急のバランスが良くなっていたのもまた事実。また彼が実質的な主人公で、最後の最後で壮絶な見せ場が待っています。「絶対何か問題が起きるだろうなぁ」という、志乃(津島恵子)と勝四郎のパートも面白くて目が離せませんが、何となく最後は適当に終わってしまいました。(まあ男と女ってこういうものなのかもしれない) 終盤の戦いパートも非常に丁寧に描かれていて、順に墨で×をつける流れや大雨の流れは心底胸アツでした。  オチのつけ方が賛否ありそうな流れでしたが、まあ・・「侍ってカッコいいよね」で終わらせてもいい映画じゃないでしょうか。定年したらもう一度ゆっくり見たい名作でした。
[地上波(邦画)] 8点(2024-03-21 17:22:45)
3.  新・極道の妻たち 《ネタバレ》 
マラソン鑑賞中。今作はなかなか良かったです。テイストが少し現代風になっており、ベタな演出も含めて比較的ミーハーな仕上がりといえます。暴対法ができた時代&バブル絶頂期の映画で、あの当時の雰囲気がきちんとフィルムに収まっています。また、暴力団の近代化なども少し語られていて、高嶋兄と一般女子大生(海野けい子)の葛藤、髙嶋兄と母(岩下志麻)の葛藤など、人間ドラマとしても見どころが多くなっています。  バイオレンス部分では、高島兄襲撃シーンなどは雨でさっぱり見えず非常にあっさりした感じかと思えば、重田(本田博太郎)パートはゴッドファーザーでも参考にしたのか?というくらいコッテコテのバイオレンスシーンに仕上がっています。(でもこれって、この後田大戦争が勃発しませんかね?)  私の青春時代に作られた映画なので少し甘めの点数ですが、岩下志麻の安定した演技、高島兄の怪演など見所は多いです。また出演陣があまり暴力団に見えず、そういった意味でも現実的なリアルが感じられて良かったです。今作はなかなか盛りだくさんの仕上がりで、個人的には結構好きです。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-01-20 18:07:44)
4.  ショコラ(2000)
タイトルは知っていましたが今まで見る気が起きず躊躇していた作品。TV録画されていたので頑張って見ることにしました。メルヘン&コメディということで仕方がないのかもしれませんが、、序盤の入り方が一方的かつ少々強引な印象でした。おとぎ話風に始まったわりには堅実路線で更に困惑してしまって、もしかしたらガチの魔女モノかなと疑ってみたり・・  脇を固める俳優陣がほとんど主役級ばかりで驚きますし「ギルバート・グレイブ」を撮った監督ということで期待値も上がりますが、ストーリーの骨格自体はいわゆる変わり者風情のよそ者が伝統を重んじる村をかき回して新しい風を吹き込むというありきたりなもの。チョコレートを作る過程など凝っていて美味しそうではありますが、イメージビデオのようで少々鼻につきます。余談ですが、この手の映画を見ていつも思いますが、つくづく人間と宗教ってあまり相性が良くないですよねえ。結局のところ、できる人間は宗教に頼らずともできるし、できない人間はどんな宗教にすがろうともできないものです。  アルマンドばあさんが良い味を出していて意味ありげ。素晴らしい演技力でさすがのデンチ様といったところです。その娘のキャロライン(キャリー=アン・モス)もかなり意味ありげでチラ出しますが結局最後まで立ち位置不明のままよく判りません。ルー船長(デップ)も同様、イマイチよく判らない立ち位置で解釈に困ってしまいました。セルジュ(ピーター・ストーメア)も明らかにオーバースペックだし、よく判らない&勿体無いのオンパレードです。  結局最後まで予定調和の域を出ませんが神父の説教はスマートで素晴らしかったです。情緒不安を心配していましたがジョゼフィーヌ(レナ・オリン)も最後にはイイ場面をもっていきました。予定調和的でほとんど文句も出ない無難な仕上り具合をどう見るかでしょうか。私はテレビドラマ程度のライトな作品だったと感じてしまいました。7-8点付けられる内容ではありますが、映画としての評価はあえて厳しめの6点としておきます。
[地上波(字幕)] 6点(2023-11-19 21:20:20)
5.  十戒(1956) 《ネタバレ》 
宗教映画だし超長いから一生見ることは無いと思っていましたが、何の因果かTV放送が録画されていたので見ることにしました。あんまり好きじゃありませんがやっぱユル・ブリンナーの存在感はピカイチでした。もちろんチャールトン・ヘストン(モーゼ)も安心して見ていられますし、全体的に出演者はかなり豪華で安定感のある作品だったと思います。  前半は全体的にまどろっこしい感じでゆったり流れますが、見方を変えれば丁寧で好感触でした。逆にインターミッション後の流れは少々強引で突飛な感じですが、まあ宗教映画といえばこんなもんでしょうか。ユダヤ民族が特別だと思いあがる価値観はやっぱり傲慢だよなぁと感じます。現代でもエジプトを挟んで地図の上側は先進化したのに下側は今も争いが絶えないというのは、、何だか意味深だなと妙に感じ入ってしまいました。  弱肉強食というのは生命の根本でもありますので、人間のようになまじ頭脳(心)が出来てしまったが故の争いが見られました。理性ができてしまうと使う側と使われる側(持つ者と持たざる者)に分かれるのは必然なのである意味し方のない争いでしょうか。皆が等しく他人に優しくすれば世界は平和になりますが、、まあそれは無理でしょうね。一番の罪人はやっぱり神様かなぁと。。  個人的には先日見たアラビアのロレンスよりずっと楽しめたので少々甘めの点数です。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-19 20:57:08)
6.  死霊のえじき 《ネタバレ》 
えもいわれぬうすら寒い雰囲気が恐怖感を倍増させる素晴らしい映画です。真性ゾンビファンにはイマイチな感もあるらしいですが、私はロメロゾンビのシリーズでは本作が最も好きです。とにかく閉塞感と絶望感が本当に素晴らしい。 プロットは映画らしくベタベタにエンタメしている訳ですが、なんというか、リアルでおぞましい展開を見せます。大量のゾンビたちと地下に流れ込むシーンや電気を流して腕だけ上がる演出とか、スクリーンの外から傍観している私たち観客側はもう半笑い状態です。個人的には映画のタイトルが現れるあたり(あご無しゾンビのシーン)の排他的な雰囲気が大好きで、けだるい日曜の午後のような嫌な空気感が最高にいやらしくて素敵です。  ざっくりいってしまうとゾンビ40万vs人間1人という構図はあまりにも非力で、すでにもう人間が小手先で何かをやっても無駄な状態にまで陥っています。バイオハザードなどと違って人間は完膚無きまでに絶対的に非力であることが描かれています。この構図が本当に素晴らしく、人間は地下のあばら家で南の島のように飾って負け犬のような暮らしをしています。それでもなお人間同士は敵対し無駄な覇権争いをやめないという愚かしさ。怖いのはあくまで人間だという一貫したメッセージ性がロメロゾンビの素晴らしいところだと思います。  そもそも最初からヘリで逃避行しろよ!って感じですが、まあそれは置いといて・・ スプラッター物としてもリアルな世紀末物としても、、そしてリアルな人間ドラマとしてもお勧めできる素晴らしい映画です。ロメロゾンビのシリーズの中では最もリアル志向で非常に良くできた作品だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-11-15 22:21:22)(良:1票)
7.  シックス・センス 《ネタバレ》 
二段落としのやり方が非常に素晴らしい。一段目のバラしもインパクトがあって、この告白は子供にとっては大変なものです。その上での二段目の落とし方があまりにもスマートで、完璧としかいえない流れです。マルコム(ブルース・ウィリス)の驚きはそれはもう世界がひっくり返るほどだったと思いますが、観客もそれと同じくらい驚いたハズです。勘ぐらずに純粋に映画の流れに乗った人は素晴らしい体験が出来たことでしょう。私もハマったのでメディアが新しく出るたびに買いなおす羽目になっています。。  マルコムの演技はもちろんのこと脚本・演出も非常に素晴らしく、本編鑑賞後にメイキングを見ると、もう一度本編を鑑賞したくなるという楽しい映画になっています。子役のコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の演技も抑えが効いていて非常に良く、この手の子供特有の疎外感や内向的な雰囲気がとてもよく表現されています。 また、この手の映画はどんでん返しばかりが話題になりがちですが、本作においては第六感はきっかけにすぎず、最終的にマルコムは妻へ、コールは母へ(母はおばあちゃんへ)、少女の霊キラ・コリンズ(ミーシャ・バートン)は親戚一同へ、と、全て家族の問題に帰属・収束する点が非常に素晴らしいです。この「愛」を語る脚本のおかげでこれほどの名作に昇華したのは疑いようのない事実だと思われます。  全体的にヒットしたのが納得できる素晴らしい映画です。難点は監督さん(M・ナイト・シャマラン)が二段落としの呪縛に一生捕らわれることですね。この監督さん、コレ以後もこの映画を超える映画が生み出せないようですが、それでもなお、、諦めきれないようです。お気の毒に。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2022-09-25 11:16:35)(良:1票)
8.  ジャッキー・ブラウン
まず最初に とにかく長い。154分とリアルにも長い作品ですが、感覚的にも長さを感じてしまいました。私は映画観賞中に観客に時計(時間)を意識させてしまった時点で、映画としての評価は下がるものと考えています。 内容的には70年代風で「夏の日曜の午後の気だるい雰囲気」みたいな感じが上手く表現されています。タランティーノ監督が大好きだと公言しているパム・グリアーとロバート・フォスターが非常に”らしく”撮られていて、強く70年代風を意識させます。タランティーノ監督はこういった昔の(味がある)二流役者を発掘するのが本当に上手いです。しかしなかなかパルプフィクション時のジョン・トラボルタのようにリバイバルヒットにはつながっていません。 個人的に最もツボだったのはオデール(サミュエル・L・ジャクソン)の落ち武者ヘアー。日本びいきのタランティーノらしいシャレでした。また、ロバート・デ・ニーロの使い方がとてもウマかったです。デニーロ、デルトロ、ウォーケンなどはメインより脇役をやらせたほうが絶対光ると思いますので、タランティーノ監督はよく判っているなあと感じ入りました。  70年代を意識した野暮ったい脚本、タランティーノらしいシャレの利いたセリフ回し、夏の日曜の午後の気だるい雰囲気のようなテンポの悪いシーンの連続で、まあ、おそらくタランティーノ監督が狙った通りの映画になっていると思われます。当然ながら万人受けしにくい作風になっているのも事実で、仮にもっとテンポよくカット割りを削って120分くらいで納めてあればそれなりにヒットしたかもれません。最終的な印象としては、音楽的なセンスは120点でしたが明らかにヒットを狙っていない趣味映画・マニア映画だったということです。点数は監督のセンスに。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-18 12:44:10)
9.  ジャンゴ 繋がれざる者
キング・シュルツ役のクリストフ・ヴァルツの魅力が凄い。ヨーロッパらしい気品が残っていて本当に魅力的でした。この方は前作イングロリアス・バスターズでもとても印象的な演技を見せていますので、その評価からの続投でしょうか。  自身もマカロニウエスタンが大好きだと公言しているクエンティン・タランティーノ氏が言う通り、非常に洒落の効いた映画に仕上がっていて映画としては十分に楽しめます。しかし本作ではタランティーノお得意の「セリフ回しの妙」が少々行き過ぎている印象で、何とかシュルツとジャンゴ(ジェイミー・フォックス)のパートくらいまでは楽しめるものの、その後のKKKネタ、キャンディ家(レオナルド・ディカプリオ)にまでくると、過剰気味で疲れるセリフ回しがほぼほぼ苦痛になってきます。更に大オチにはタランティーノ作品には欠かせないサミュエル・L・ジャクソンが待ち構えていますが、観客は既に完全にダレた状態でオチを迎えることとなります。  総合的には本作「ジャンゴ」もまあ面白かったといえるのですが、タランティーノ作品は総じて下品な作風が多く、本作も面白いのに名作にはなり得ない致命的な何かを抱えているようにも感じました。誤解を恐れず書くとするならば、もう少しセリフ回しをスッキリさせ、収録時間も120分以内に収めてくれていたとしたら、もしかしたらもう少しは評価が上がったかもしれません。シャレと下品で押し通すには少々長すぎました。ちなみに奴隷制度やKKKのことなど難しい歴史を勉強しなくてもそれなりに楽しめます。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-09-18 11:57:51)
10.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
名作と名高い本作ですが今まで未見で29年も経ってようやく重い腰を上げるに至りました。3時間15分という異常な長さですが、それを全く感じさせない完成度の高さでオープニングから一気に物語に引き込まれました。スピルバーグ監督自身もユダヤ系とのことで構想に十年を費やし、かなり思い入れが強い作品であったことが伺えます。ホロコーストという世界の誰もが知っている戦争犯罪をこのようにドラマチックな形でエンタメ作品として世に残したスピルバーグ監督の手腕は高く評価されるべきだと感じます。おそらく彼自身のキャリアの中でも最も脂の乗った時代の作品で、彼の最高傑作といって差し支えないでしょう。  よっぽどのことでも滅多に泣くことがない私ですが、指輪のシーンでは思わず声を出して泣いてしまいました。いえ、決してシンドラー(リーアム・ニーソン)の偽善的な行為に感動したものではなく、この映画で描かれている「本質的な真実」に心を動かされたのです。ユダヤ人の、彼らの運命を想うと思わずこみ上げてしまったのです。映画でこれほど感情を揺さぶられたことは今まで一度もありませんでした。 シンドラーのキャラクター性が綺麗に描かれ過ぎているという厳しいご指摘もありますが、あの時代、ナチス党員であった大物実業家の彼があからさまに反抗的な行動を起こせるとは到底思えず、心情をひた隠しにしていたシンドラー=リーアム・ニーソンの表情から彼の苦しい立場を読み取りたい作品だったと思います。実際、アーモン・ゲート少尉(レイフ・ファインズ)らを説得しようと試みるシーン等の異常なまでの丁寧さを見ると、自分の心情をひた隠しに隠して行動していたことは明らかです。 最後に、、絶対に忘れてはならないのは、この時の日本の立ち位置はドイツと同調していたという事実。三国同盟を結んでいた日本ではこの映画をクリスマスイブや終戦記念日に放送すべきだと感じました。人として一生に一度は見るべき素晴らしい作品でした。
[インターネット(字幕)] 10点(2022-09-14 15:02:49)
11.  シン・シティ
最初はなかなか斬新で素敵な映画だと思いましたが観終わって数日、冷静に考えてみたら無意味でどうでも良い作品だったなと考えを改めがちな映画です。判っちゃいましたが全体的に稚拙で、心底どーでもいいような話がメインの作品なので、真面目に見た人間の負けです。 個人的にはドワイト(クライヴ・オーウェン)が渋いです。そしてその流れでジャッキー・ボーイ(デル・トロ)の件はなかなか面白いです。しかし、、ケビン(イライジャ・ウッド)の件と黄色い悪魔(イエロー・バスタード=ニック・スタール)の件はドン引き必至で、個人的には嫌悪感すら感じました。  B&Wですし全体的にライトに仕上げてくれていたらシャレオツ映画になり得たかもしれませんが、そうするときっと凡作になってしまったようにも感じます。ドギツイ描写をブラックジョークとして軽く受け流すことができるかどうかが評価の分かれ目でしょうか(わたしは無理だった)。。一つだけ確かなことは大人向けの映画でないということです。
[DVD(字幕)] 5点(2022-09-10 11:21:44)
12.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
レビューの為に旧三部作を一気に再鑑賞しました。やはり一作目はとても良かったです。何より恐竜の見せ方や島で復活させるという発想が素晴らしい。特にジョンウィリアムのアノ音楽が鳴って、そして演者の驚いた顔を見せてから、最後に画面をゆっくりパンさせて恐竜を見せる演出は本当に素晴らしい。映画とは本来こういう風にやるべきというお手本のような見せ方をスピルバーグ監督が行っています。  しかし正直いってCGの出来映えはイマイチで、脚本を工夫してギリギリまで見せない演出は本当に素晴らしいものの、ついにアップで登場したトリケラトプスも病気で横たわっているという設定で少々違和感がある動きをしたりしています。 脚本に関しては明らかに詰め込み過ぎで、太っちょのデニス(ウェイン・ナイト)が金に目がくらんで妙なたくらみを起こすシーケンスなんて完全に必要ないし、意味ありげに”あの缶”が泥に埋まる演出も無意味でイミフ。レイ・アーノルド(サミュエル・L・ジャクソン)も意味ありげにタバコをふかしまくっていますが、まさかの途中退場でEnd。そして最初から出ているカオス理論のマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)も一切活躍せずに最後まで画面の周りでウロチョロして終わります。 結果的にこのシリーズの伝統みたいなものですが、ラプトルが頭よすぎてチョット引いてしまいます。実際頭が良かったのかもしれませんが、T-レックスの件も同様に恐竜なのにちょっと頭が良すぎて違和感半端ないです。  まあ・・ なんだかんだ言ってもかなり楽しませてくれた一作目はやはり初出しという意味では非常に価値があった作品だと思います。敬意を表して少々甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-05 14:47:59)
13.  ジュラシック・パークIII 《ネタバレ》 
二作目の惨劇で懲りたのか、スピルバーグは原作&総指揮に下がっています。しかしこの新監督ジョー・ジョンストンがなかなかウマくて、一作目のグラント博士(サム・ニール)とエリー(ローラ・ダーン)がまさか結婚して幸せな生活を送っている。。と、見せかけて実はという流れは一作目のファンも納得の導入部でした。出演陣も大分減らしてスッキリさせていますが、ポール(ウィリアム・H・メイシー)とアマンダ(ティア・レオーニ)の夫婦も一癖ありそうで、序盤から一気に映画に引き込まれます。  脚本も今までとは一気に決別し、まさかの子供探しのために三度この島にやってくるという設定です。出てくる恐竜は見慣れない「スピノサウルス」というものですが、これがなかなか強くて恐ろしいのが最初からよく表現されています。また、飛ぶ恐竜の定番「プテラノドン」が本作では大活躍で、鳥かご設定と合わせてこれがなかなか面白かったです。エリック(息子)とビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)の空中戦はなかなかの見せ場になっています。 アマンダは素敵な女優さんですが、ちょっと喧しくて鬱陶しい感じ。またその旦那の設定が小さなタイル塗装屋というショボさでなかなか笑わせてくれますが、終盤には冴えないポールとグラント博士が大活躍します。個人的にはラプトルの卵ネタと発声器官ネタはなかなかスムーズに伏線回収出来ていて素敵でしたが、その反面、子供と一緒にパラセーリングしていた男性がなぜ死んだのかには一切言及されておらず、ちょっと違和感を感じたりもしました。  世の低評価の割には案外綺麗にまとまっていてスッキリした脚本は判りやすくて好印象でした。ちょっとオマケしておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-01 16:17:05)
14.  ジョニー・イングリッシュ
アナログの逆襲は大好き!気休めの報酬はイマイチ・・ ということで、あまり期待せずに第一作目を鑑賞してみました。本作(一作目)は意外と真面目にエージェントしてるんだなという印象で、思ったよりシリアス風な場面もありました。 Tornというヒット曲が好きでナタリーインブルーリアのことは古くから知っていましたが、まさかローナ役として準主役で出ているのが同姓同名の別人でなくご本人だとは(笑)ちゃんと役者さんできていますが、他に目立った作品は見当たらないようです。  パスカル・ソヴァージュ(ジョン・マルコヴィッチ)はカツラですよね(笑)彼のシーンは全体的に結構笑えるシーンが多くて楽しめるのですが終始脱力系です。総合的には高評価は難しいですが並の上といった感じでした。個人的にはエージェント1号登場シーン、墓場のシーン(精神病の流れ)はかなり笑えました。総じて部下(ボフ=ベン・ミラー)が優秀だと生き残れるんだよなぁ、としみじみ感じてしまいました。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-25 14:54:24)
15.  7月4日に生まれて 《ネタバレ》 
本来戦争とはこういうものだという怖さを感じます。戦争といえば少なからずカッコいいシーンがあるものですが、この映画にカッコいいシーンなどは一切ありません。あるのは最前線の恐ろしさと病院の悲惨さ、国に帰ってからの惨めさのみです。  本作の主人公ロン・コーヴィック(トム・クルーズ)は学生時代はレスリングの選手、そして海兵隊として国の為にベトナム戦争へ、何から何まで優等生で立派な彼でしたが最前線では間違った相手に引き金を引き、そして自分の身体すらコントロールできない不自由な状態にまで陥ります。 志願しといて愚痴が多いという意見が多く見られますが、確かにソレは事実ですが無理もありません。どんなに崇高な理念があっても、、人間、下半身不随になれば人生に迷います。いや、お先真っ暗なのです。自殺する度胸があれば良いほうで、それすらない私などは一生引きこもるかもしれません。身体の一部が機能不全になるということ、自分一人では生きていけない身体にあるということはそれくらい絶望することなのです。(実際に戦争から戻った人間にとっては多い現実で、決してフィクションなどではないです)  映画の出来栄えとしては散漫で暗くてグロくて、結局何が訴えたかったのかもわかりません。そもそも主人公ロンの生き様がよく判らないのです。時代の流れもあったと思いますが、何でも優等生で甘えがあったのか、節目節目で流されがちな彼の自業自得といってしまえばそれまでか。高評価は付けにくいものの、しかしなぜかとても心に残る映画でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-23 13:06:39)
16.  ジグソウ:ソウ・レガシー 《ネタバレ》 
ファイナルで終わったんじゃなかったの?重い腰を上げてようやく見てみました。結論からいうと思ったよりもずっと楽しめたものの、まあちょっとインパクトには欠ける残念感も少し感じました。(勝手にハードル上げただけ説もあって、この点はちょっと反省して1点くらい点数オマケしときます)  ゲーマー全員の過去などよく考えられていましたが、彼らの心に秘めていた罪悪感などいったい誰に見抜かれというのか・・(ジョンは超能力者かよ) あと普通なら手下など内部分子から秘密が漏れるものですがこの映画ではそれがありません。その点も相変わらず不自然でした。ただ今回のトリックは冴えわたっていて、ワイヤー×足、ショットガン×キーは最高に良かったです。これらは最上級のカラクリでしたね。  「手下・子分」というキーワードで今まで引っ張ってきましたが、今回はそれにプラスして「ファン・熱烈」が登場。あと捜査機関内部のものが関われば何でもできてしまうチート感も相変わらず健在でした。個人的にはファイナルでのジルの最期がソウ史上最高のラストだったと思っていたので続編が出てちょっと残念な気持ちもありました。この調子なら今度は「ファン」主導で何でもできそうな悪寒がしますね。(まあこのシリーズって、グロ見たさの特殊需要向け映画なのでなくならないほうがいいかもしれませんが)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-23 12:35:33)
17.  死霊の盆踊り
やっと私も見ることができました。ほぼ都市伝説と化している「死霊の盆踊り」ですが、自分の目で見てみるとなるほど納得の内容でした。  まず第一につまらない。これに尽きます。しかしながらダンサーは全員引き締まった身体をしており、プロかそれに準じた人物であったことが推察されます。それなりにキャストを選んでいたという点ではまあまあ驚愕させられました。 第二に原題「Orgy Of The Dead(乱交する死者、もしくは大騒ぎする死者)」を”死霊の盆踊り”とした邦題の素晴らしさ。正直、この日本語タイトルが無かったら現代の日本で日の目を見ることはなかったのは明らかです。そういった意味ではこの邦題は素晴らし過ぎました。(ただし、この作品はビデオスルーではなくきちんとロードショー公開されています) 夜の帝王(クリズウェル=Wikiでは霊能力者らしい)の気だるさ、闇の女王(ファウン・シルヴァー)のやるせなさが作品に花を添えていて、踊りに飽きた頃にこの二人のイミフな会話が差し込まれます。さらには小説家のボブ(ウィリアム・ベイツ)と恋人のシャーリー(パット・バリンジャー=黄金女も兼用)の、心底どうでもいい会話もチョイチョイ挟まれるのが軽くイライラさせられ、これらを繰り返すことで90分もたせるテクニックはある意味絶妙というかなんというかといった感じでした。  この作品は1965年に公開されていますが、1965年といえば007ゴールドフィンガー、サウンドオブミュージック、ドクトルジバゴなど一流の大作映画がそれなりに排出されつつあった年代です。映画が本格化しつつあった時代にあえて?時代に逆行し、まるで学芸会レベルの映画を撮ったという意味ではなんとも絶妙に攻めまくった映画だったんだといえなくもありません。(金が無かっただけ?) 私が勝手に感じ入っているだけですが、この映画を見た人だけが「趣味は映画観賞ですが?ナニカ?」と堂々といっても良いのではないでしょうか。この映画を知らない人はまだまだアマチュア、モグリです。個人的には全映画鑑賞ファン、全レビュアーたちの登竜門的な意味合いで考えると高得点に値しますが、、あくまでこの作品に敬意を表して0点とさせていただきました!
[インターネット(字幕)] 0点(2022-08-23 12:09:56)
18.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 
皆さん同様、過去の遺産「ジュラシック・パーク」を食いつぶす焼き増し感アリアリの駄作でした。いや明らかに30年前のジュラシック・パークにおんぶに抱っこ体質で、ほぼ依存脚本、話としては何となく繋がってしまっています。  時代のせいもありますが、リアルなCG映像を見慣れた現代人には恐竜が歩いている島などむしろ当たり前で、DNAに逃げるにせよもっと脚本をしっかり練るべきでした。オーウェン・グラディ(クリス・プラット)とラプトルの友情物語などはかなり面白い流れなので、こっちの方向で話を広げたほうがストーリーの骨格がガッチリしたのではないかと残念に思いました。 子供たちも若干ご都合主義で、終始無関心だった兄が岐路に立った途端やる気満々なのも笑えますし、クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)も考えていることがよく判らず、ストーリーに流されているだけにしか見えないのでパッとしませんでした。結果的に甥二人と叔母さんの構図は無くてもさほど問題ないような感じでした。この後はどんどんあり得ない流れになってゆき、終盤にむけては結構半笑いの脚本となっています。。  個人的には恐竜映画としてはジュラシック・パークで既に完成しているので、、無理に広げる必要はなかったと思います。本作はある意味正統な続編としてきちんとつながっており、パート4として何となく見られる体に仕上がっているのがまた質が悪かったです。本作後半の流れ&次作(ジュラシック・ワールド/炎の王国)の惨劇を考えると、やはりジュラシック物としては初期三部作で綺麗に終わらせておいたほうが無難だったという気がします。(次から次へと関係作品を出してしまう最近の悪い風潮ですよ)
[インターネット(吹替)] 5点(2022-08-18 14:51:19)
19.  ジャンヌ・ダルク(1999)
安易な英雄モノだと勝手に想像していてパスしてきましたが、意外にも真面目な伝記系・歴史系の深い映画でした。キリスト教に通じていたらもっと深く読み解くことができたと思いますので、日本での評価は致し方ないのかもしれません。(私自身、半分も理解できたかどうか・・)  映画の表面上はジャンヌ・ダルク(ミラ・ジョヴォヴィッチ)がとてもかわいそうに見えますが、、「神の啓示」=「自分が信じたいものだけを見る・信じる」という利己的な危うさがよく表現されています。そういった視点でこの作品を見た場合、途端に可哀そうだとは言い切れないのがこの映画の真価だと思います。時代が変われば精神病棟、ある意味彼女はあの時代に生きて幸せだったのかもしれません。ちょっと全体的に暗い作品ですが、観た後に色んなことを感じたり考えたりすることができるなかなか良い映画です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-03 14:55:27)
20.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
評判が良かったので試してみましたが私にはイマイチでした。お話自体はベタで分かりやすいものでしたが、とにかく、人外との恋愛感情が湧かない(共感できない)のが一番の問題です。これはもうどうやってもいかんともしがたい問題です。  障害者という部分をあまり強調していない点は良かったです。イライザの孤独(寂しさ)や劣等感みたいなものは、普通の一般人でしたら皆さん少なからず持ち合わせている感情です。ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)も同じような孤独を感じていたはずで、彼ら二人はそんなに違っていません。 ただ、その隙間を埋めるものが ”アレ” だっただけということですが、私からしたら ”アレ” じゃなくて街角の犬や猫、もしくは異国の地から迷い込んできた言葉の通じない子供などのほうがよっぽど共感しやすかったです(映画的にはボツですがね)  ラストに関しては非常に良かったです。これをどうやって解釈するかによって評価が変わりそうです。昔ながらの人魚姫を連想すれば、実は足を得て声を失った人魚姫だったとも考えられるし、死んでしまった後の理想としてジャイルズの創作だったとも考えることができます。(オープニングで語られる「愛と喪失の物語」という言葉が伏線になっていて、声を失った人魚姫のことかイライザを失ったジャイルズのことかはぼかされていますが)  2017年はちょっと全体的に暗い映画が多かったので、その中で目を引いてしまったのかもしれませんが、これで作品賞・監督賞その他受賞というのはちょっと微妙な気もしました。(まあ昔からアカデミー賞って、なんで?みたいな作品が受賞することが多いですが・・) この監督独特のジメジメした世界観は結構好きですし、ハマる人にはドハマりなのかも、、という感じですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-22 16:12:10)
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