1. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
話す言葉がことごとく詩となって彼の口からは流れ出る。不遇の人生にありながら、心意気だけは誰にも負けぬことを誇りとするシラノドベルジュラック。俺は人の役に立つばかりで、いいところはみんな人に与えてきた。「セテトワ、セテトワ(あなただったのね、あなただったのね)あの手紙を、あの愛の言葉を私にくれたのは」ロクサーヌに愛され、抱かれながら死んでいったシラノは幸福者だ。フランス語が聞けたらその価値が何倍にも違ってくる映画だろう。 7点(2002-04-07 22:57:12) |