1. シン・レッド・ライン
初見のときから好きだったのですが、水木しげるの『総員玉砕せよ』を読んでから見るとまた好きになります。水木先生のご本によると、あんな感じらしいですね。南洋の戦場というのは。自然の描写が不必要に多い、とお感じのレビュワーが大勢いらっしゃいますが、私はそうは思いません。編集がいじわるなんですね。観客の集中力を削ぐ方向に編集してる。もしも私たちが南洋へ戦争しに行くと、きっとああいうものを見たり火薬や死体の臭いといっしょに花の匂いもかいだりするのでしょう。あと、原作の小説はアメリカではすごい評価高いらしいですね。その原作をかなり忠実に映像化しているので、日本兵の考証がヘンなのも仕方ないです。ここ半世紀ずっとアメリカさんはそういう認識であられるのだから、変えようがないじゃありませんか。そういうとこひっくるめて私は好きですね。「SPR」は私の人生には不要な映画ですが「TRL」はソーグッドです。 10点(2002-12-01 21:58:09) |