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茶蟻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 17

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1.  至福のとき
そのまえに『「あの子を探して」ができるまで』を見て、いよいよチャン・イーモウの評価が(私の中でも)高まってきていたのですが、それだけにその数日後に見た本作にはいささか拍子抜けしてしまいました。『あの子を探して』のクライマックス<ホエクーの泣き>の真実(!)はおかしくておかしくて笑いがとまりませんでしたが、ここでのイーモウは<笑い>のセンスにもうひとつ精彩を欠いていました。『メメント』について松ちゃんが語っていたように、障害者ネタというのは実はコメディーに打ってつけで、本作もあれだけ“コケ”にできたのだから、それを転じてもっと<笑い>にだってなったはずです。バスが撤去させられるシーンでのロウアングルや広大な工場の空間を背にしたラジカセのショットとかの幼稚な画面構成(構図)、対話シーンでの安易な切り返し(カット割り)なども気になりました。しかしながら、主人公の女の子はさすが5万人の中から選ばれただけあってなかなかのカワイコちゃんで、私の行きつけの某中古レコード店で半年ほど前まで働いていたKさんを髣髴とさせ、その容貌を妬んだ中年女主人にクビにされたところなんてのも本作の成り行きと妙に重なったりもして興味深かったのでした。
6点(2003-04-09 11:47:08)
2.  十三人の刺客(1963)
『七人の侍』をお手本にしているのだろうことはそのタイトルを見れば簡単に想像がつきますし、実際そうなのだろうけれど、7のほぼ倍の13人の侍(刺客)を登場させながら、上映時間が『七人』(207分)より4割も少ない(125分)んじゃ、『七人』の最大の魅力であるところの<侍たちそれぞれの人物像を豊饒に描いてみせた>にどうしたって迫れるはずがない。ゆったりとしたとは言い難い、古い造りの小劇場の座席で見たからかも知れないけど、ラストの宿場での死闘もやたら狭っ苦しく感じたなあ。それともうひとつ、どんなシリアスな題材のものでも、「笑いを忘れた映画は名画にはなり得ない」のです。私の言葉です(笑)。
5点(2003-01-06 15:45:23)
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