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1.  スサーナ 《ネタバレ》 
至って分かり易い展開なんだけど、どこか常軌を逸している。家族の男たちが、みな自分から悪女にのめり込んでいく凄みのようなもの、雨のなか三人の男たちがそれぞれスサーナの戸口を眺めているあたりの、庭に欲望が渦巻いている感じ。すごく濃い。悪女よりも、男が焦らされたり翻弄されたりすることのほうを描きたい監督なんだ。フェルナンド・レイそっくりのお父さんがこっそりスサーナのスカーフの匂いかいだりするの、もうそれだけでブニュエル映画とわかってしまう。皮肉なのは、この悪女が冒頭で神に脱獄させてください、って祈ると奇跡が起きてあっさり鉄格子窓がはずれちゃうってとこ。そもそも彼女が過去にどういう悪事をしてたのか触れてないので、純粋な悪として存在し(そしてブニュエル映画ではいつも女性は昂然としている)、もうそれは超絶者としての神とさして違わない。これ、パゾリーニの『テオレマ』と好一対になるような話、キリストのような美青年と、神によって野放しにされた悪女が、家庭をかき回す展開。どちらも濃厚なカトリック国の出身で、比べるのも面白いが、あちらがムッツリ陰気に展開していくのに対して、こちらは裏で監督が大笑いしている感じがある。とりわけ、取って付けたようなハッピーエンディングに。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-30 12:04:38)
2.  洲崎パラダイス 赤信号
場末っていうのはつまり、都心で進行している社会活動の濃密な人間関係から離れた場所。遊郭ってのがそもそも後腐れのなさを売ってる場所だったわけで、そういったフワフワした感じがもう洲崎という土地にしみ込んでいる。身元の保証などなく、ざっと店主が上から下まで見下ろしただけで、蕎麦屋の出前になれる自由さ。でもかえってそういう頼りないフワフワした土地だから、腐れ縁は腐れ縁としてクッキリ浮かび上がってしまうのかも知れない。このなんともブヨブヨした場末ならではの空気が見事に写し取られていた。やたらに雨が降るし。新珠のシャキッとしたところと対照させるためだろうが、三橋のウジウジぶりはやや過剰に感じられる。
[映画館(邦画)] 7点(2008-11-24 12:14:11)
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