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ダイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  千と千尋の神隠し
「自然と人間の共生」という宮崎駿の永遠テーマを苛烈なまでに綴ったもののけ姫における悲痛なメッセージ「生きろ」を引き継ぐかのような本作でのメッセージは「懸命に生きろ」。千尋は数ある宮崎作品の主人公の中でも(ルックスも含め)最も平凡な女の子であり、それゆえにその懸命さが胸に突き刺さる。ただ、そのメッセージ、美しい映像、想像力を駆使した世界観、そして、お馴染み久石譲の印象的な音楽に酔いしれつつも、提示される多くの謎と暗喩にはどこか混乱しつつ見終わった。が、その直後、近くに座っていた子供(小学校低学年くらい)が発した一言「あー面白かった!」には愕然とした。考えてみれば童話なり昔話なり、そこでは不条理だったり非合理的だったりするのがむしろ当たり前であり、そこに疑問を持つ前にかつての自分もすんなりと入れ込めたはずなのに。今まで何のために多くの映画を見続けてきたのか。いつのまにか自分の感受性において、大切な部分がすっかり抜け落ちてしまっていたのか、との思いが込み上げるとともに本作こそ多くの童話等以上に後世まで語り継がれるべき傑作である、と確信した瞬間だった。DVDが出たら即買って何度でも繰り返し見たい。なお、千尋の声役の柊瑠美はその素人っぽさが逆にすごく良かったと思う。
10点(2001-09-30 00:47:04)
2.  セントラル・ステーション
子供と大人が織り成すロードムービー。善と無垢の象徴である子供との旅を通じて、荒みきった大人の心を徐々に癒した結果、かつては誰もが子供だったように、心の奥底に埋もれていた純真さを取り戻してゆく・・・という話の筋をかいつまんで書くと何ともベタな内容ではあるが、役者の上手さと演出の巧みさで大変に感動した。例えば舞台であるブラジルは一見平穏そうではあるが、ちょっとした窃盗行為でも警官が躊躇なく犯人を射殺したり、文盲の人があまりに多いのでドーラのような代筆業が成り立っている、といったブラジルの厳しい現実を盛り込むことにより色々と考えさせられるし、それとこの代筆業というのがポイントで、それゆえに最後ドーラが心を込めて手紙を書くシーンに感動してしまうんだよね。あと映像的にもすごく美しくて、ブラジルの田舎の風景や、まったく同じ形の家々を俯瞰したショットなど本当に素晴らしかった。
9点(2001-07-19 02:09:58)(良:1票)
3.  センチメンタル・アドベンチャー
イーストウッドがハリウッドを代表する素晴らしい監督であることに初めて気づいた作品。ロートル歌手の悲劇的なロードムービーなんだけど、その演出は当時からシンプルで美しい。そして本作ではイーストウッドの決して上手いとは言えない歌声が器用に生きることなどできない主人公とオーバーラップし、何より胸に染みる。
9点(2001-07-08 02:32:18)
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