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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
 子宮とか胎児とか(へその緒付き)生命の誕生とか、せっかくそういう事を得意気に書いてやろうと思ったのに、既に町山さんがパンフで書かれていてガッカリだ(笑)  なので違うアプローチ。   シリアスな物語であり、かつ短い上映時間の中に芸術性がきっちり折り込まれている映画なのですが(再生の物語をサンドラ姐さんが好演しております)、同時にアトラクション映画としても非常にポイントが高い作品になっています。   『宇宙戦争』でトライポッドの攻撃から車で逃げるシーンや『スター・ウォーズEP3』冒頭のコルサント上空の戦闘シーン、あるいは『クローバー・フィールド』の手持ちカメラが捉えた日常と非日常が完全に繋がったシーン、それらを更に超える映像的な高揚感がこの映画には溢れています。要は「それ一体どうなってるの?」ってすっごい長回しがあったりするわけで。   キュアロン監督の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でカメラが鏡の中の空間を出入りしたように、今作でもカメラは自在に動き回り、更に3Dと立体音響によってスクリーンと客席との隔たりを限りなく減らし観客を作品空間へと誘います。   91分間、座席にしがみついて目は画面に釘付け、それはもはや映画というカテゴリを超えてアトラクション感覚。実はお正月映画らしい見世物映画。   なので、なるべく大きなスクリーン、いい音響の劇場で見る事をお薦めします。いや、音響はいい悪いはともかく大ゲサなくらいウーファーぶいぶい言わせてるようなハコが好ましいです。そういう作りの映画なので。  「IMAXのいちばん前の席で見て正解!」(木場ですが。川崎のいちばん前はスクリーン近過ぎてお薦めできませぬ)みたいな、私のようなバカも大満足の逸品でございました。
[映画館(字幕)] 10点(2013-12-13 22:00:22)(良:2票)
2.  世界大戦争 《ネタバレ》 
家族のドラマと、政治ドラマ、戦争が起こる背景描写、それぞれが互いに繋がる事なく、断絶した状態で描かれてゆきますが、その断絶こそが恐ろしさ、無情さを明確にしています。平凡で平和な家庭が、ある時点でぷっつりと消えてしまう事の、その悲惨さが胸を打ちます。キューバ危機が起こるのは、この映画が製作された1年後。歴史的な事実を言えば、米ソが全面戦争に突入したとしても、日本が、そして世界が滅びるところまでは到底行かない程度の当時の核兵器の量ではあったようです。しかし、この映画のようになってしまうという危機感はみんな抱いていたのですね。被爆国として、まだ広島・長崎から16年しか経過していなかった訳ですから、それがもたらす恐怖と悲劇はこの国に色濃く染み付いていたことでしょう。今はソ連が崩壊し、内戦やテロを中心とした局地での戦いの世界、全面核戦争の恐怖からは程遠い状態になっているように思えます。だけど、この映画が製作された当時と違って今は、本当に、世界を簡単に滅ぼしてしまえる程の核兵器が、現実に、あるのですね。この映画の前半で描かれる、ちょっとした過ちから危機を招くエピソード、それは、ただ持っている、ただ存在しているというだけでも生じる恐ろしさを示唆しています。だけど、この国はそろそろ被爆の恐ろしさを忘れ始めたようですね・・・。
[DVD(邦画)] 9点(2008-02-17 00:57:48)
3.  千年女優 《ネタバレ》 
千代子のラストのセリフが不評だったりするのですが、私はあのラストのひと言に強く納得してしまいました。「そーでしょうとも!」って。ありゃ落語の「下げ」にあたるモンだと。千代子が「あの人」を追いかけ虚構と現実の間をひらりひらりと駆け抜ける波瀾万丈の物語は、題するならば『ホラ吹き女優の大冒険』。「あの人」のために女優を生きた千代子にとっての世界の総て。なんて幸せで素敵な人生なんだろ!と思った私だったりします。『キル・ビル』にも通じる映画の愛に満ちていて(元ネタ映画のセレクトがなんでもありだ)、虚構の映画、虚構のアニメ、だけどそれがなんだっていうの?とばかりに次々と花開いてゆく映像世界に、満ち足りた気分になるひとときでした。
[映画館(邦画)] 9点(2003-12-09 23:18:53)
4.  センセイ君主 《ネタバレ》 
 コメディと言うよりギャグタッチのおバカ演技で始まって「あー、このパターンね」って。  浜辺美波の顔芸炸裂、『君の膵臓をたべたい』の儚いイメージぶち壊し!みたいな。   でも、ずっとそのタッチで通しますよ、っていう徹底したノリに乗せられて、そんなヘンなヒロインがどんどん魅力的に思えてきて。  もうね、非常識だとか人間としてあり得ないとか、そういうツッコミが無効なレベルなワケなのね。この映画はそういう世界だって宣言してるのだから。リアルにはこんなヤツぁいないって判ってるから(つーか、そこにひっかかってたらもう見てらんないでしょ)。  気が付けば爽やかイケメンな竹内涼真センセイへの攻略作戦を心から応援しちゃってる自分がいたり。  その上、友人役の川栄李奈が、ヒロインと何故か双子みたいに似ていて(髪型一緒)、仲良しなカンジがとても良くて、魅力的で「なんて楽しい映画なんでしょ」って。   だから先生と生徒の恋愛っていう、リアルならご法度なネタも独立した世界なここでなら成立するっていう。って言っても原作とは違って、現実と創作を区別できない人からのツッコミ炎上を回避すべくキッチリ逃げ道を選んでるんだけどね。   ツイッターに『カメラを止めるな!』をつまんないってコが楽しいって言った映画が『センセイ君主』だった、ってのを揶揄するようなツイートがあったんだけど、好き嫌いだけで言うなら、なんならアタシもコッチの方がより好きよ。人を見下したような映画オタクなんてロクなモンじゃないわ。このテの映画を不要だなんて考えるのは、狭い了見っていうか、一体「映画」の「何」を見てきたワケ?ってね。差別主義者も同様ね。   恋に向かって暴走しまくりヒロインに共感して一緒に突っ走る、おバカゆえの楽しさを堪能できるラブコメディだったわ。
[映画館(邦画)] 8点(2018-08-19 18:22:24)(良:1票)
5.  先生! 、、、好きになってもいいですか? 《ネタバレ》 
 「先生と生徒の恋愛」っていう、もう絶対NGな題材じゃ、私のご贔屓、さすがの三木孝浩監督でも、どうにもダメなんじゃ?って不安でした。  結果、もうずーっとキュンキュンが止まらない映画で。   全編、ヒロインの視点で描かれてるんですよね。なので彼女にずーっとキモチがシンクロして、先生を好きになってゆく過程がじんじんと伝わってきて。友達との関係も温かく、ヒールになりそうなヨカンな女教師にもドラマが与えられて、ああ、コレは間違いなく三木監督作品の味わい、って。  恋愛話としても、そのくらいにとどめておくのなら、ってバランスでラスト以外は上手く描けていたと思います。ラストシーンは余計だったかな。あと2分くらい手前で終わりにしちゃった方が良かったかも。最後まで行って、先生の価値ダダ下がり。結局そこに堕ちるんか、と。   とにかく広瀬すずがとても綺麗に撮れていて「それはない」ってカットが1つもありません。徹底してこだわって撮ってるんでしょうね。  三木孝浩監督と言えば光の使い方と風情あるロケーションですが、今回の映画もそれを目一杯活かしてます。神がかったライティングのカットがいっぱいあって、目に栄養たっぷりでした。   そして広瀬すずに確実に芳山和子の姿を見ましたわ。もちろん83年の原田知世版の『時をかける少女』。髪型とか弓道とか、そういう表面的な部分だけでなくて。映画の中の少女としてのイコンというかシンボリックな描き方というか。そういう意味で、彼女にとってとても重要な一編。   というわけで、その魅せ方で納得させられちゃうキラキラと素敵なラブストーリーでした。
[映画館(邦画)] 8点(2017-12-03 20:40:07)(良:2票)
6.  戦火の馬 《ネタバレ》 
スピルバーグは一貫して喪失の映画を撮ってきていて(失われた何かを取り返そうとし、例え取り返せたとしてもその結果はせいぜいゼロに戻るくらいで大抵はマイナス)、この馬の視点で描かれた新作もまた、ひたすら喪失の物語でした。シネスコの横長画面をスピルバーグらしいクレーンショットと横移動主体で捉えたノスタルジックな映像は、延々と戦争がもたらす別れと死を綴ってゆきます。『プライベート・ライアン』のように、あるいは『宇宙戦争』のように直接的な死の匂い、血の匂いを前面に叩きつける事はありませんが、馬の瞳に映るそれは無常感に満ちた世界であると言えます。そんな中に仄かに光る人間という生物への希望、その甘いオプティミスティックさ加減に違和感が残らないとは言い切れないものの、これまで人の世の無常をこれでもかとぶちまけてきたスピルバーグの、これが精一杯の人間賛歌だと捉えたいと思います。まあ、最終的に人よりも馬の印象ばかりが残ってしまう映画ではあるのですが、それもまた一貫したスピルバーグらしさという事で。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-04 14:48:00)
7.  戦場でワルツを 《ネタバレ》 
個人的な事なのですが、私は昔の拒食症の記憶というのが長らくぶっ飛んでいて、20年経って唐突にフラッシュバックしたって経験があります。自分にとって本当に都合の悪い事(生きる本能に対して障害になるような事)は忘れるものなんでしょうかねぇ。さて、これは1982年のレバノン戦争を体験した作者が、その時の欠落した記憶を埋めようと、戦友達の証言を集め、それを元にアニメによって当時の状況を再現してゆく、ちょっと変わったドキュメンタリーといった感じ。アニメによる映像表現は、幻想的であったり、抽象的であったり。表情に乏しいキャラクターも含め、それは別世界、現実から遠く離れたところから発せられたもののように見えて、そう、失われかかった遠い記憶のようでもあって。それがラスト、アニメから唐突に実写に変わり、アニメのキャラクター達の声が、現実の人々の声である事が判り、ラストカット、戦場リポーターの証言にあった悲劇が現実の映像として提示され、ここに至ってそれまでに描かれた事柄が事実として鮮烈に浮かび上がってくるのです。エンドクレジット中にもう一度映画を反芻して感じる恐怖と絶望感。都合の悪い事は忘れるのは人間の本能、だけどキチンと事実に向き合って受け止めない限り、繰り返す悲劇を止める事はできないと明確に訴えます。静かな悲しみと怒りに満ちた力作でした。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-07 17:57:58)(良:1票)
8.  世界の中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 
もうどうせベタベタなんでしょう?くっさい泣かせ映画なんでしょう?って敬遠しまくりな状態だったんですが、結局押し出しな上にヒットで大量得点、大惨敗、みたいな。えーと、めちゃくちゃベタでくっさいハズなんですけど、見事にハマってやられてしまい、夜中にDVD見ながらだーだー泣いてしまいました。長澤まさみが坊主頭をぽりぽりかきながら「こんなんなっちゃった」って淋しく笑いながら言うあたりでもうダメ。不治の病、足が不自由、海に向かって叫ぶ、必死に走ってコケる、偶然の多いご都合主義、やっちゃいけない事をやりまくっていて、見事に三流なお話なんですけど、卑怯な演出と美術とカメラワークと音楽と演技とで、いや、コレはコレでいいんでないの?って感じになっちゃいました。惜しむらくは、ラストのとっても重要なオーストラリアのシーン、カメラの調子が悪かったか、フィルムにちょっとヘンな感光の痕が見られた事。あそこが綺麗に決まってたら本当に良かったんですけどねぇ。きっちりアナモレンズのフィルム撮りでしたけど、そういう例外的なのはデジタルで補正しちゃえばいいのに。それはともかく、泣かせのツボをおさえた映画で、出来不出来とは別のところで、あれだけ人気が出たのも納得だぁ、と思いました。
[DVD(邦画)] 8点(2006-09-14 01:22:54)
9.  セブン 《ネタバレ》 
延々と降り注ぐ雨、鉛色にくすんだ都会、絶えず流れ込んでくるノイズ。個人的にカイル・クーパーのベストワークだと思うメインタイトルとエンドクレジットに飾られたこの映画は、細部に至るまで意匠が凝らされていて、深い絶望の色が美しい映画でした。サマセットとミルズを追うカメラは、シネスコの魔術師ダリウス・コンジによって絵画的に切り取られ、音は、スピーカー位置がハッキリしてしまうデジタル音響の欠点を補うように移動し、包み込みます。物語的には、ちょっと?なところ(ミルズの奥さんに必要以上にウェイトを置くのが疑問で、最後にそれはラストにかかっていたため、と理解するのですが、いかんせんバランスが悪いです)もありましたが、超鬱なこの映画が嫌いになれない、消極的ながらも好きと言えてしまうのは、その負の美を芸術的なレベルにまとめあげたフィンチャーのセンスがあればこそ、だったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2003-12-09 16:03:48)(良:1票)
10.  瀬戸内ムーンライト・セレナーデ 《ネタバレ》 
今の時代は未来というものが幻想で、ただ連続した現在があるだけ、という感じがします。死は情報の中に閉じ込められた遠い存在で、それゆえ生を実感できなかったり。この映画は、そんな今のどん詰まり感に対して生を実感させるような作品でした。戦死した長男の骨を故郷に埋めにゆく一家の旅の物語。戦後直後の何もない、生きる事で精一杯だった時代の人々の姿は、バイタリティに溢れていて魅力的。愛する人を失った人々の嘆きではなく、死や戦争を乗り越え未来を生きてゆこうとする姿がポジティブに描かれていて気持ちのいい映画です。ラスト近くで明らかになる遺骨の正体は、今の、物やカタチへの執着に対する皮肉なのかもしれません。それにしてもこの映画を見て羽田美智子は映画女優なんだな、と実感しました。彼女は銀幕に美しく映える女優なんですね。
[映画館(邦画)] 7点(2004-02-04 10:52:50)
11.  戦場のメリークリスマス
兵隊と捕虜。立場が異なりながら抑圧されたもの同士が、己の弱さを隠しながらぶつかり、惹かれ、そして離れてゆく。価値観が覆された人間の弱さ響いてくる悲しい映画でした。ただ、物語がスムーズに流れていなくて、散らかった印象が強かったのが残念です。それに、演技は各人バラバラでしたしねぇ。そのバラバラさ加減もコントラストの一つ、と解釈できなくもないですが、日本兵はリキんでる人が多くて浮いてました。たけしは自分の監督作よりも人が監督した作品での姿の方が魅力的だと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2003-12-09 22:45:27)
12.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
前半の胸が締め付けられるホロコースト描写から、後半は一転して安易にヒューマニズムを訴えたりせず、一人の男がただ生きてゆく様を描いてゆきます。ガラス、窓、ドア、壁、塀。幾度となく登場するモチーフ。シュピルマンの前にあって他人や世界と彼を隔てているもの。彼は耳をそばだて息を殺し、その外側にあるもの、そこにいる人間の様子を窺います。自分を隠し、守るもの。そしてそれを越える時、常に彼に新しい世界が広がります。それは他との接触、そこから新たに生まれてゆく摩擦と融和。殻から抜け出し新たな殻を見つけてゆく・・・。オープニングからして、シュピルマンの殻(スタジオ)が砲撃によって破られ怪我をするところから始まる訳で。私はこの映画が、そんな象徴から戦争と個人について読み解いてゆこうとしたのかな、と思いました。ただ、描写については、少々気になる部分もあり(シュピルマンが指の動きで曲を奏でるシーンでピアノの音を流すのはサービス過剰で、あそこは無音の方がドラマティックじゃない?とか)、映画を見終わった後の印象は「それなりかな」止まりでした。
[映画館(字幕)] 7点(2003-12-09 22:21:46)
13.  セロ弾きのゴーシュ(1982)
ぽこぽこぽこっ、って。ああ、ちびタヌキが愛らしい・・・。ネコは前衛芸術みたいなコトになっちゃってましたが。高畑監督の映画では、これがいちばん好きです(もっとも他は全部あんまり好きじゃないんですけど)。田舎の風景の中にふわふわたゆたってゆく映画。最初の方で登場するタヌちゃんの印象があまりに強くて、それ以降の他の連中がワリを喰っちゃった印象はありますが、サラリとした、心穏やかになる映画でした。ちなみにこれは劇場公開作品ではなくてホールでの自主上映だったのですが、鑑賞環境は映画館(邦画)で正しいのかなぁ?
[映画館(邦画)] 7点(2003-12-09 21:41:31)
14.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 
映画を見た後、妹の前でカオナシの真似してみせたんですよ。「・・・あ・・・あっ・・・」って。そしたら、妹、「やめなよ、ただでさえ似てるんだからさ」って。がーん!!ね、何が似てるの?顔がデカいトコ?体のワリに手が細っこいトコ?背が高いんで、ぬーぼーとしてるトコ?それとも・・・性格?ねー教えて!  【追記】えーと、それだけではさすがにはずかしい文章なので、追加させて下さい。うう。この映画、とっても不思議な、この風景って夢で見た事あるよね、って感じが心をくすぐりました。あの水に囲まれた建物も、みんなが雑魚寝してる場所も、吹き抜け和風な世界も、みんな知ってる気がする、って。ただ、映画としては物語がまたしても迷走している状態なので評価としてはこんなところ、と。ご贔屓だったリンなんて結構大きい役だったハズなのに、クライマックスからラストにかけては、その他大勢扱いだものなぁ・・・。
[映画館(邦画)] 7点(2003-11-23 16:00:55)(笑:1票)
15.  セッション 《ネタバレ》 
 これはこれで見世物としては面白かったんですけど、でも、そうかなぁ? 違うんじゃねえかなぁ? とか思いながら見てたのも事実で。   もっとストイックで研ぎ澄まされた映画だと期待していたのですが、ワリと下世話。なんかエゴとエゴがぶつかり合ってガリガリいってて、ノイズだらけでうるさい映画って感じ。ノイズってのはもちろん音響の話ではなくて、遅刻だの事故だの自殺だの辞任だの告げ口だののゴタゴタした話。そういう人間の生の部分から音楽が生まれてくる、にしたってこの映画は相当にうるさいっしょ、みたいな。   もちろん、努力がとても重要なのは確かなのですが、むしろ、こういう生き方からはそういう音しか生み出されないんじゃね?という感じもして。実際、そのサウンドはそういう音に聴こえて、それは決して耳に心地よい素晴らしい音楽とは違うモノのようで。  なんだか結構一面的なモノを見せられちゃったなぁ、という感じ。こうなるともう自己陶酔、自己完結の世界ですよね。そこにあんまり感情移入はしたくないなぁ(笑)   もっとも、私にそういう拒否の感情を抱かせたのもこの映画なりの強い個性が存在していたからこそなんでしょうけれど。良いか悪いかは別として、見ておいて損は無い映画でした。
[映画館(字幕)] 6点(2015-05-04 13:50:04)(良:1票)
16.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 
戦後、女性の時代が立ち上がってゆく過程で、その中にあった哀しみを浮かび上がらせる、という点では大変に判り易くよく出来ておりました。時代の表現がきっちりできていて、現代という時代の有り様から過去を見つめてみましょうという映画の方向がちゃんと見えてました。でも(はーい、誉めるのここまで)、映画的な重量感や華に欠けるんですよね。シネスコにしただけじゃごまかせないわ。あと、女を描くには男も描かないとアカンのとちゃう? この映画、男がスカスカ。その上、大事なシーンが何故かいちいちコメディ一歩手前。泡吹いて大悶絶とか、真剣なシーンになると必ず左右の目のサイズが違う広末とか、電気付けたら真っ赤顔ヌヴァー!とか、倒れたと思ったらなんかミョーに真っ直ぐな姿勢で上向いてるとか、いちいち笑っていいんですか?って。つまり、そういうの全部、この監督さん、この役者さん達で本当に正解だったの?ってのが原因だったりするワケで。これが限界ですかぁ。もっと哀しみを上手く表現できる人々ってのがいたんじゃないかなぁ。うーん。
[映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 19:22:23)
17.  セックス イズ ゼロ 《ネタバレ》 
『パンツの穴』?『初体験リッジモント・ハイ』?『メリーに首ったけ』?『ウハウハザブーン』?『ポーキーズ』?とアレコレ連想させる映画はありましたが、結局のところ「江頭2:50主演の『グローイング・アップ』みたいなモン」でした。美女と冴えないオッサン、って構成は韓国映画お得意パターンなのかな。ちょっと後半の展開が『グローイング・アップ』に似すぎかなぁ。まー、それらのバカ映画好きならば、下品なネタ満載のこの映画も同じような感覚で楽しめることでしょう。もっとも、ゲ○ネタと、ヘンなモノ飲んじゃう食べちゃうネタが沢山出てくるので、胃腸の弱い私にはかなりツラい状態。あと、後半のエアロビ大会は存在するだけの意味がないような気がしたんですけど。別に大会そのものにお笑いネタ仕込んでた訳でも、物語の大きな山場になってる訳でもありませんでしたしねぇ。バカ笑いしちゃうエピソードが色々あって楽しめる映画ではありましたけど。それにしても韓国映画の役者さん達は色々とやるなぁ。他の映画で見た人がここではあんなコトしてる・・・って状態で、仕事選べよ!とツッコミたくもなりますが、演じる役のイメージに囚われない姿勢は評価すべきなのかな。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-03 00:48:24)(良:1票)
18.  青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~ 《ネタバレ》 
キム・ハヌルねえさんを見ているだけで幸せ、ってな映画ではありますが、それではレビューにならないので真面目に。クォン・サンウって役者さん、どこがどうイイのかあんまりよく判らなかったんですけど、この映画の彼はイイですね、バカで。おかっぱヘアだとどう見ても今田耕司にしか見えなかったりするんですが、お笑いをちゃんとこなしていてグッド。しかもジャッキー・チェンに憧れている役って事で、肉体もしっかりしてるし体も動くし、なかなかにいい役者さんではありませんか。ハヌルねえさんの表情豊かで、ちょっと野暮った・・・純朴なカンジも相変わらず魅力的ですし。でも物語はさすがにそろそろもう少しなんとかなんない?って思えてきました。韓国映画を数見てくると、あまりにパターン化した部分がハッキリしてきますね。これ、今年の映画なのに10年前の韓国映画って言っても通用しちゃうような、まー普通の毎度の韓国映画です。前半お笑い、後半シリアス&ドラマティック&泣かせ、っていう定型フォーマット。幼なじみの二人の過去のシーンはいい感じですし、夢を抱く事と挫折、っていうテーマもいいんですけど、いかんせんお馴染みのパターンにはめ込まれてしまうと、どうも新鮮味がねぇ。演出やカメラは平凡過ぎますし。それに、お互いがそれぞれ別に付き合ってた二人のフェイドアウト加減は、あれでいいのかなぁ?と。韓国映画って、どんなに色んな問題やメッセージを描いていても、結局最後は主役二人に集約されておしまい、ってパターンが多い気がしますが、これもそんな一編でした。ハヌルねえさんがたっぷり映っているので、私としちゃそれだけで充分に満足なんですけど。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-30 01:28:02)
19.  瀬戸内少年野球団 《ネタバレ》 
「がんばれ!ベアーズ」みたいな野球映画かと思ったら、野球部分はほんのちょっぴり。大部分は戦後直後の人々の織り成す混乱と哀しみのドラマで、期待した映画よりもずっと重たい中身ではありました。「私達、野球やりましょ」とゆー流れになるのも、ええ?なんで?って感じ。駒子先生、どうして? でも、ラスト、武女との別れのシーンは竜太の気持ちが痛いくらいに判って、それを見つめる駒子先生の眼差しが記憶に残り、切ない思い出のような映画になりました。
6点(2004-05-16 00:09:42)
20.  世界中がアイ・ラヴ・ユー
ミュージカル好きで、出てくる役者さん達も好きな人が多くて、楽しい映画で、でも、どうしてもこの映画には違和感がつきまとってしまいます。これが1996年に作られた映画だって事自体がヘンな感じ。ラップが1シーンだけ入っていて、そこで辛うじて時代を感じさせるのですが、後はひたすらノスタルジー、悪く言っちゃえば後ろ向き。ウディ・アレンの近年の作品には「ボクには映画の未来なんて興味ないね。好きなモノだけ描いてればいいんだ」みたいな匂いが感じられて、どうも今ひとつ。好きなモノから更に一歩進んで、この時代に残す何か、をどうしても感じられないのです。
6点(2003-12-09 15:09:44)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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