1. 青春の蹉跌
《ネタバレ》 これは映画館でリアルタイムで見た。 最近、テレビ放映で見直してみたが、決して色あせてはいなかった。ショーケンももちろんいいが、 再評価したのは、桃井かおりの演技。何気ない仕草、 細かい部分までもんのすごい。撮影当時は22歳?天才的とはこのこと。 今、この若さでこんな演技のできる女優はいない。あえていうと現在の彼女ですら及ばないと思う。 長谷川和彦の脚本もいいし、なにより井上堯之の音楽が素晴らしい。神曲だ。 この低評価は悲しい。紛れもなく邦画史上屈指の名作だと思う。 [映画館(邦画)] 10点(2010-04-04 14:40:07)(良:1票) |
2. 千年女優
《ネタバレ》 うわ~。幾人かが書いてますが、ラストでぶち壊しになった、ものすごく惜しい作品。 たぶんね、女の現実はラストの言葉に集約されるんだと思いますよ。 でも。。それでも男としては最後まで夢を見せてほしかった。 もう奈落の底に突き落とされた気分です。 自己満足だったんかい!という気持ち。 メロドラマでいいじゃん。なにかっこつけてんの。 臨終間際、彼女は最後の夢まぼろしを見る。 真っ白い雪原に白い扉があって、そこにカギ穴があって、開けると彼が立っていて 初めて顔を見せてくれて、二人は抱きあいひとつになる。 そうだ、ほら、手塚の火の鳥未来編の二人のように。 これだと、ものすごい感動で涙が止まらなかっただろうに・・・。 ラストだけ作り直してほしいくらい。ディレクターズカットやりましょうよ。 ねえ、監督。 それにしても、宮崎監督には見せたい映画だった。 ヒロインはなんと3人の声優さんがそれぞれの時代の彼女を演じてます。 全く違和感なし。声優の実力をなめちゃあかんよ、 宮崎監督。ハウルも絶対そうすべきだったと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2007-08-13 00:00:33) |
3. ゼブラーマン
《ネタバレ》 どうも監督と私のリズム感が合わない。 間を大切にしてるっていうことはわかるんだけど、ずっと同じ リズムに感じてしまい、時にはけれん味たっぷり過ぎて 間じゃなく間延びに感じてしまうところがあった。 スピード感を要求されるとこは もっともっとスピード感があっていい。 ラストももっと客席からも拍手が沸き起こるような演出に出来たんじゃないだろうか。文句ばっかり書いたけど、是非続編を見てみたい気がする作品でした。鈴木京香さんとの関係はどうなる?というところが見てみたい。彼女はいい演技してました。ゼブラナース最高!!今回一番よかったのはゼブラーマンよりゼブラナースだったかもしれない。ゼブラーマンは理解してくれない家族を持ってるけど、そんな家族でも捨てられないと思う。だから、 2があれば、夢じゃなくホントに京香さんにゼブラナースになって、二人で活躍してほしいな。二人はそういう結び付方しかないし、それを望んでいます。それから堤監督がやったらどうなるかなんてふと思ってしまいました。たぶんハチャメチャになるでしょうけど。 6点(2004-02-18 21:24:21) |
4. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 ジブリはCGをやめてほしい。私は古いのかやはり手書きのアニメが好きだ。さて、評論家の町山 智浩氏はこれを売春の話だと切ったが、そう思ってみるとそういう感じもしてくる。生きるため千尋はそういう道を選ぶ。そこで出てきたのが、そういう宿のルールを守らず、千尋の心まで買おうとする淋しいカオナシだ。 こう考えると、このしょーもない話も俄然深い意味を持ってくる。とはいっても、イマイチおもしろくない。千尋がもらった髪留めもどんな重大な意味があるのかと思ったら、なんだその程度だったのかという感じ。私的にはラピュタやナウシカ路線にやはり魅かれる。今秋公開「ハウルの動く城」にもう一度期待。 4点(2004-02-09 07:41:40) |
5. セブン
《ネタバレ》 ラストのブラピのものすごい表情に尽きる。 なんの説明がなくても、ものすごい衝撃を伴って 彼の気持ちが伝わってくる。 やはり素晴らしい役者だ。 但しその後にフリーマンのナレーションで終わるのは蛇足かもしれない。 オープニングの偏執狂的な映像は、この後かなりいろんなところで真似されたのもわかるくらい素晴らしい。 9点(2004-01-01 18:01:06) |