2. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 DVDを買ってみました。たいぶ前に見たのだけど今日2回目観ました。2回目の方が味が出ますね。DVDを買ったかいはあったなあ、と。フランス語でも見れるのがオツです。意味は分からんけど。。 いろんな意味で千尋の冒険(仏題はLE VOYAGE DE CHIHIROだそうです)は、人生の縮図かな、と思う。「働かせてください!」と言いに行くとき、その決意を揺るがす何事かが次々に起こり、この世界で働くことがプラスになるのか、マイナスになるのか分からないままに勇気をもって「働かせてください!」と言いにいく。そのことが生きていくということの象徴なのかな、と。 ハクは、自然の象徴で「また会えるかな」「きっとね」というのは、マンションでなくなった川の主であったハクのような、千尋がまだ小さかったころには存在していた緑あふれる自然にまた会えるかな?取り戻せるのかな、取り戻せるといいなあ、という希望なのかな、と個人的には考えた。 絵が美しいですね。海とか、遠くに見える街灯りとか、通路の花とか、緑とか。列車とか。この作品だけではないけど、アニメーションは日本が世界に誇れるもののひとつだと思います。 たらいの船に乗って駅まで行くときのリンの「セーン、おまえのこと、どんくさいと言ったけど、取り消すぞー」という言葉とシチュエーションと声の響きが美しいです。 [DVD(字幕)] 9点(2005-07-12 00:24:32) |