1. ゼロ・グラビティ
地球に娘がいるの!ではなく、既に娘は死んでることに象徴される、ストーリー性重視というより「オープンウォーター」のようなリアリティ重視の漂流スリラー。といっても海と違って宇宙遊泳なんてしたことが無いのでせっかくのリアリティがそれほど入ってこず、少し退屈だった印象。正直アルマゲドンみたいにクソみたくベタでもストーリーがあったほうがよっぽど楽しめるなあ。キャストすら知らず予備知識ゼロで見てたのだが、なんかB級っぽいし無名俳優だろうと思ってたマットがヘルメットを取ったら、登場した顔がジョージ・クルーニーだったことが最大の衝撃という皮肉。一方エイリアンのシガニー・ウィーバーを思わせるお色気満載の演技を見せたサンドラ・ブロックだが、後から調べたらこの役ナタリー・ポートマンやスカーレット・ヨハンソンも想定されてたのね。個人的にはスカジョだったら鼻血、いや感涙モノだった・・・ [DVD(字幕)] 6点(2014-09-01 08:24:33) |
2. セックス・クラブ
ファイトクラブの原作者というだけでついた邦題はご愛嬌だが、全く主題とはかけ離れておりただでさえナンセンスなコメディサスペンスをさらにナンセンスたらしめているのはもはや裏目。内容はエロコメディはエロコメディしてればいいのに、ヘタにヒネって納めどころがわからなくなり、複線も消化しきれず自爆沈没している最も悲惨な例。 [DVD(字幕)] 1点(2012-03-08 09:39:41) |
3. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
日本人にとってはまとまりの無い題材のダラダラ長い映画。しかし日本人にとっての戦国時代がそうであるように、アメリカという歴史の浅い国に住むアメリカ人にとってはこれこそ、ただ再現された風景を見るだけでもノスタルジーに浸れる大河ドラマであるのだろう。石油、金、宗教、競争(裏に銃と殺人)そして夢という題材、まさにアメリカという国の夜明けを描いた作品である。それが脈々と受け継がれ、全てが悪い方向へたどり着き、いつしか夢が消えてしまったのが今のアメリカという存在だ。現代のアメリカ人がこの映画を見て出発点に立ち返り涙するのも無理は無い。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-08 22:14:31)(良:1票) |
4. 戦国自衛隊1549
全く期待に応えてくれなかった前作と比べると、いかにも小説な奇を衒いすぎたストーリーだが無いに等しかった前作より随分マシだった。そもそも無茶なプロットを、それらしいものにしようという努力すら無かった前作に憤りを感じただけに、今回の無理やり無茶苦茶なこじ付けで必死にそれらしくしようとしている痛々しさをむしろ微笑ましく思ったことがこの評価。たとえ子供騙しに近い映画だったとしても、多くの注目を集めて、制作費もかけて、そしてヒットするという最近の邦画には中々無かった流れを作れたことはよかった。 [DVD(邦画)] 7点(2006-05-19 18:40:45) |
5. セイビング・ジェシカ・リンチ<TVM>
戦争映画にも関わらずスリルを高める演出や涙を誘う演出、必要以上に敵国を貶める展開がほとんど無く簡潔に事件を追っている。ほとんど速報に近い形での映像化であり様々な観点からの文献などが多数出回っているわけでもないため、観客は事件の全貌を映画を追って理解しなければならないことを考えるとこれは正解。ドキュメンタリーとしては良く出来ていると言える。しかし大きな注目を集めた事件ではあったが戦史に関わるような重大事件ではなく、この映画は自己主張が全く無くエンターテイメント性にも欠ける分観客の興味こそが全てであるため、年月と共に風化していくことは否めないだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-10 18:51:36) |
6. 西部戦線異状なし(1930)
クドクドと反戦のセリフを連ねてゆくだけの映画で面白みが全くない。この古さでは戦闘などに見せ場がないことは仕方ないのだがストーリーで魅せることは出来なかったのだろうか。ただの反戦プロパガンダだからと言ってしまえばそれまでだが「我等の生涯の最良の年」のように実際は反戦を前面に押し出さなくてもストーリーで魅せさえすれば、よほど反戦映画の傑作として機能することも多々あるので何とかしようと思えば何とかなったはずだ。 [インターネット(字幕)] 2点(2006-01-01 03:31:46) |
7. 戦国自衛隊
そもそもタイムスリップがなんらかのこじ付けすらなくストーリーが立っていない。戦国武将のイメージも一般とはかけ離れていて時代考証もおかしくバック・トゥ・ザ・フューチャーのように客の「興味」に応えるシーンが皆無である。ストーリーも一本調子のドンパチ合戦で一体何がやりたいんだか…これだけ面白いプロットでよくもまあこんな駄作が出来上がること。 [DVD(邦画)] 1点(2005-08-27 17:31:07) |
8. 戦艦ポチョムキン
《ネタバレ》 ロシア革命を正当化する真っ赤っ赤なプロバガンダ映画。時代的にしょうがない面もあるが誇張のしすぎや自己矛盾などが多数ありプロバガンダ色が強すぎる。有名な「オデッサの階段」(ここはフィクションだが)で特にそれは見られ、殺されるシーンは女性ばかりだったりと偏った内容は逆に信憑性を歪めるのではないか。しかしプロバガンダとしても、踏みつけにされた死体は一人の子供だけでほかの死体はわざわざまたいで歩いていたりといった「違和感」のあるシーンもあり詰めが甘すぎる。圧巻はフィクションの階段シーンより、「たった1杯のスープのために」船上で下官達が上官達を虐殺していくシーンでしょう。自分達が上官を虐殺したことを忘れるかのように、たった1体の味方の死体を祭り上げる。今も昔も赤い方々は変わりません。映画の出来自体は当時の映画の水準があまりわからないので高得点はつけれないが退屈はしなかった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-27 17:30:18)(良:2票) |
9. セブン
キリスト教に全く興味が無く七つの大罪自体知らんのだが、全体としての連続殺人の意味が見えてこない。前半6つは無意味でラストだけ。結局犯人の殺人動機は何だったのか。単なるサイコだというならそれでいいんだが、こんな猟奇殺人犯を何か意味があるように描いているのはPride(高慢)なキリスト教観心酔か?見所はブラッド・ピットとフリーマンコンビ。ブラピ映画は実は初めてなのだが思っていたより遥かにいい役者だった [DVD(字幕)] 6点(2005-08-27 17:28:40) |