2. 西部戦線異状なし(1930)
戦争に対する無邪気な幻想を実際の戦場で打ち砕かれる若者達…。当時の社会全体が兵士に志願する事が英雄的行動だとする風潮があり、それに乗せられて次々と命を落としていく若者達の描写が生々しいです。実際に戦争に参加する兵士と銃後の世間とのギャップ、これって考えてみれば今でも全く変わってない構図なんですよね。ある意味戦争の本質的問題と言えるかも。それだけに現代にも通じるとても重いテーマだと思いました。第二次世界大戦ものは数あれど第一次世界大戦を題材とした作品はあまり多くないだけに塹壕戦などの当時の白兵戦の描写もとても興味深かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2006-09-26 21:22:05) |