1. 1900年
《ネタバレ》 かれこれ二十数年前友人たちと皆で映画に行こうということになり、皆は「遊星からの物体X」を観に行き、私はデ・ニーロがでてると言うだけで大阪の梅田にこの映画を一人で観にいきました。勿論前知識はありました。当時の新聞にヨーロッパは前後編別上映だが日本は同時上映し五時間を越える、みたいなことが載ってました。結論を言えば劇場で観て本当によかったということです。当時のチミノ作品のように三時間を平気で越える作品を長いと敬遠する人もいますが作品によります。監督の意図のもとにその一瞬の画面に意味を持つもの(アングルであったり照明であったりストーリーであったり・・・)が連続してフィルムに焼付いていれば例え五時間でも退屈することはありません。冒頭サザーランド達が追われるシーンがあり後半に同じシーンがありますが、その過程をどのように観て後半のそのシーンでいわゆるカタルシスを覚えることができるかもひとつの目安になるでしょう。映画は最初の十分だといつも思ってますがその十分で私は引き付けられ、二十数年たった今でもかなりのシーンを覚えてます。それだけでも私には満点です。 後日「遊星からの物体X」も観に行きました。こちらも傑作です。 [映画館(字幕)] 10点(2008-04-26 09:58:45) |