3. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 この作品から宮崎駿は方針を変えたように思う。わざと説明不足にしているかのような脚本、一癖あるヒロインなど、「千と千尋」以前の作品とは全く違う。それでもこの映画がやはり宮崎駿の作品だ!!と思うのは、クライマックスの盛り上げ方。カオナシと電車に乗っていくシーン。あそこはジブリ史上No1といっても良い位のデキだと思う。誰が何をしたとかいう訳でもない。画的に派手というわけでもない。それでも、この映画を盛り上げる役割を十二分に果たしている、今までのどの映画とも違う宮崎駿の「らしさ」と「新境地、独自性」を同居させることに成功した素晴らしいクライマックスである。僕はジブリの中で一番この映画が好きだ。自信を持って言える。 [地上波(邦画)] 8点(2010-08-07 21:59:08) |