1. 千年の恋 ひかる源氏物語
《ネタバレ》 登場人物の心情なり行動原理を現代人の尺度で解釈している点が非常に興ざめ。 個人的に思う源氏物語の優れているところは、登場人物の心情が平安時代のものとは思えないほど深く巧みに表現されている点やと思う。 しかしこの映画は説明しすぎて野暮。野暮の極み。 ついでにいうなら睦合いが汚い。宇宙企画か! 極めつけは要所々に表れる揚羽の君。 笑いの点では満点やけどこれ考えたやつは真性のアホかと思った。 [DVD(邦画)] 2点(2018-09-08 01:24:21) |
2. セッション
《ネタバレ》 映画の中で語られる音楽観と、奏でられる音楽が受け付けない。バディリッチとチャーリーパーカーを連呼する権威主義にもゲンナリするし、そもそも相反する音楽観の二人ではないだろうか。演奏が伴っていたら映画としては勢いで成立するけど音楽パートがかなり残念な出来。 あのドラミングが良しとされてしまうのは違和感しかない。ただ音楽パート以外は良い。逆張りの連続の嫌な話なのに上手く見せて映画の進行にストレスがない。この監督はたいそうなテーマや音楽を扱わずにもっと娯楽に徹した映画を撮ったほうがええのではないだろうか。 中学生往復ビンタ事件でこの映画を思い出した人は多いはず。 [DVD(字幕)] 5点(2018-02-10 21:10:15) |
3. 戦後猟奇犯罪史
《ネタバレ》 殺人事件扱ってるのにいやに陽気なOPからして違和感。泉ピン子のナビゲーターが下品、不謹慎極まりない。話芸としても優れているわけでもない。 泉ピン子の芸風って昔こんなんやってんなぐらいの印象。タイトルは扇情的で下品、不謹慎極まりない内容やけど意外と残酷描写はおとなしめ。エロがらみの事件3本だてだけあってエロ重視。ただ昭和特有の汚さで実用性は皆無。全てが中途半端な中、川谷拓三が孤軍奮闘。ただ大久保清ってこんな奴じゃない気がする。 [DVD(字幕)] 3点(2017-10-22 20:57:15) |
4. 世界残酷物語
《ネタバレ》 映し出される映像はヤラセも含めて巧み。題材も現代と比べると情報の少ない時代によく選んだもんだなと感心する。 60年代っぽい荒い画像で当時の珍しい映像が観れるのはなかなか風情がある。 問題はナレーション。ホラを吹くな!勝手なこと言うな! [DVD(字幕)] 6点(2017-10-14 12:04:57) |
5. ゼロ・グラビティ
映画館で観ようと思っていたのにいつのまにか公開期間過ぎてしまい今更BDで観賞。 映画館で観なかったのを激しく後悔。 映画館で観てたら10点だったかも。 今までのSF映画を置き去りにする映像美、演出。 そこにシンプルかつポジティブなメッセージがのせられる。 なんてクールなんだ。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-09-22 18:50:41) |
6. ゼロの焦点(2009)
《ネタバレ》 原作が好きでキャストやパッケージを見ただけでこれは地雷映画だと決めつけて長らく見てなかったのですが。機会があって鑑賞。 原作でちょっと無理があったところの修正や原作のテーマを掘り下げている点はなかなか良かったです。 ただナレーションで説明し過ぎて映画としての面白味や情感がかなり削がれてしまったのが致命的にまずい。 挿入歌である「only you」や「星の流れに」を使いたい気持ちは分かるけど、直接的過ぎで違和感を感じました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-06-18 12:36:15) |
7. ゼロ・ダーク・サーティ
《ネタバレ》 忠実に作りすぎたのか、面白味はあまりない。 ビンラディンを探す手法もかなりフツーやし、結局見つかったのもラッキー要素が多い気がする。しかし取り上げた題材勝ちなところもあり、「あの」ビンラディンを執念で追う女のプレッシャーってのは映画で背景を事細かに描写しなくても伝わってくる。 最後の突入は計画ずさん過ぎない? 特に攻撃も受けてないのにヘリは不時着するし。 彼女のラストの涙に+1 私もついつい観ながら肩の力が抜けてしまった。 [映画館(字幕)] 7点(2013-05-01 12:02:15) |
8. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 上映当時以来の鑑賞。 働き始めて分かる点が沢山。 こんなに世知辛いアニメだったとは。 働いていたら本当の名前を忘れてしまうってところは泣けてきた。 両親は強欲で役立たずのブタってところも過激だし。 それでいて水の中を走る列車や、どこに立ってるかもわからない建物はどれもどこかで見たことあるような懐かしさも感じさせる。 色々な要素が詰め込まれてちょっと一般ウケしずらい内容にもかかわらず興行収入第一位なんやね。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-01 11:53:43) |