1. 先生! 、、、好きになってもいいですか?
《ネタバレ》 教え子と恋愛関係になって卒業後結ばれる高校教師はごまんといるわけで、結末だけ見れば極めてありきたりな話。 それがありきたりでないドラマチックな展開になってる原因の元をたどれば、教師側のあまりにあまりな脇の甘さと、大人、大人と言われる割には全く大人らしさを感じさせない世知の無さなので、冷静に考えればよくこんなストーリーが漫画としてヒットして映画化までされたと驚く。 しかし、ちょうど先週なんでくっついたかよくわからない強引なラブコメを見たばかりなのでなおさら、二人の男女が惹かれあう過程をこれまでかこれまでかというぐらいに丁寧に描く描写の積み重ねにはすごく好感を持てた。 しかし広瀬すず可愛いなあ 超絶可愛い 今度生まれ変わったら生田になりたい 広瀬すずの基本点のみで8点 まだ第2週なのに自分を含めて5人しかいない状態で3回目の鑑賞。 自分がふと漏らした言葉で、あるいは他人の何気ない一言で、自分でも気づいていなかった自分自身の気持ちに気づく。本当に細心に書かれた良い脚本だと思う。もともと恋愛のみがテーマの映画はあまり好まないので映画そのものに対する評価は、さほど高くなかったが回数を重ねるごとに、 愛着が深まる映画になった。遠からず打ち切りになるがその前に是非もう一回映画館で観たい。とともに早くDVDを入手して、台詞をきっちり書き取ってより味わいたい。 しかし、本当に可愛いなあ、他に4人とは言え客がいなかったら30回くらい可愛いと呟いてたかもしれない。 自分の一押しの女優をここまで肯定できるのは、ある意味とても幸せな時間を過ごしているのかも [映画館(邦画)] 9点(2017-10-28 17:46:56)(笑:1票) (良:1票) |
2. 関ヶ原
《ネタバレ》 映画鑑賞後、帰宅して真っ先に、ホームページを開いて時代考証を担当した方の名前を探しました。でも載ってませんでした。エンディングの字幕で一生懸命観たんですが、残念ながら自分の記憶にはないお名前でさっぱり残りませんでした。メモでもとりゃあ良かったなあ。 少なくとも私がすぐわかるような歴史学者はこんなとんでも映画の時代考証なんてまあ引き受けなかったのも当然といやあ当然で。 ある程度以上関ヶ原に興味がある歴史好きなら、石田三成が七武将に追われて家康の屋敷に逃げ込んだなんて馬鹿話が大嘘であることはもう常識レベルなんですが。そんな非常識を堂々と映像にしてしまう時点で、まずこの映画のレベルの低さが如実に表れてると感じました。(もうよほどその段階で席をたとうかと) まあ、このことに比べれば、小早川が西軍の別の武将を追い出して松尾山に入りほぼ東軍寄りの姿勢を最初から鮮明にしていたこととか、北政所が必ずしも家康側であったわけではないことなどはそこまで確定した事実じゃないんで我慢しますが。 それじゃあ、全くのフィクションとして楽しめるかっていうと、それがまた。三成の主張、立ち位置がバラバラで。最初から豊臣家に忠誠を誓う人間で、その意味での「義」なら全く問題が無いんですけどね、秀次の処刑を義に反すると非難し、秀吉の治世も義に基づくものではないと必ずしも肯定しない人間が、秀吉が死んだらいきなり豊臣体制を守ることが義であり、そのために徳川家康を排除すれば義の世の中になるって、あんたブレブレじゃないですか。それともなんですか、勝ったら自分が実権を握り「義」の世の中を作るってか?もしそうならわかりやすく表現してもら寝ないと 歴史好きな人、あほらしいか立腹されるかと だからお勧めしません 歴史にあまり詳しくない人 登場人物の説明とか実に不親切で多分ご理解できないかと というわけで、薦める対象がない駄目映画 [映画館(邦画)] 4点(2017-08-28 17:15:45)(良:3票) |
3. 世界から猫が消えたなら
《ネタバレ》 昔SFファンで今もいわゆる仮想戦記が好きな人間なんで、「もし~だったら」というようなストーリー展開は普通の人よりも馴染み深いし、(そのうち世界から南雲が消えたならって小説書いてみたいなw)興味を惹かれる題材だなと思って見に行ったんですが…… 制作してる方々が、世の中の一つのものを消去したら、それがどれだけ大きな影響を世の中全体に及ぼすかということを考えもしてないし、そもそも興味を持ってすらいないようなんでちょっと拍子抜けです。(考えてくださいな、電話が存在しない=何らかの理由で有線通信が発達しなかった、なら当然無線も発達してない 世界、社会が現実の社会とどれほど異なった様相を示してるか、ましてや時計が存在しない=時間を正確に測定するすべをもたない社会! ちょっと考えただけで好奇心でワクワクするんですがね) 原作者、製作者はそのような事には全く関心がなく、あくまで主人公個人のごくごく私的な状況を変化させるだけで十分なようで。 ただ、ここらあたりは映画の大部分が、死を受け入れられない主人公自身が生み出したある種の幻想と考えれば何の不思議もなく、むしろそう考えれば上記のような突っ込みは野暮の骨頂とも言えます。 ただ、そう考えると元彼女が死んだ母親の手紙を送ってきたことが説明できません。なぜなら元彼女にそのような行動をとらせたのは主人公の内的宇宙での 一日寿命を延ばすために電話をなくすから、最後の電話を彼女にかける、そして再開して病気のことを打ち明けるという流れから出てきたからなわけで。 もう主人公の内面で繰り広げられる幻想的な世界、元彼女が生きてる現実の世界、そして時系列(あの手紙って病気が分かった次の日に投函されてますよね、でも現実世界では彼はもう翌日には死んでるわけで) わけがわかりません。こちらの理解力不足でそうならいいんですけど、製作者がそこらあたり考えてるかどうか疑問です。 宮崎あおい、さすがに肌がちょっとくたびれたかなと思わないんでもないんだけど魅力はまだまだ健在です。ただどうなんだろう、この程度の扱いの軽いヒロイン役で出てる映画をお金を使って見に行くのがちょっとしんどくなってきました。 6月26日 原作を読んで 自分にとって映画で一番大切な事は、好きな女優が綺麗に可愛く映ってることなんだけど、その他にも大切にしてることはいくつかある。 その中でけっこう上位に来るのが映画の物語世界の中での論理的整合性が保たれている事です。その見地からいくつかの映画はクソボロに批判してきたわけなんだけど… この映画に関してだけは中途半端な整合性は不要だったと思う。街から電話が消えていく映像、映画のDVDが消えていく映像、そりゃ確かに絵柄は派手になったかも知れないけれど不要。 過去に遡って電話や映画をなくしたために失われていく他人との繋がり、これも不要。 ファンタジーとも言えないようなふんわりした物語で原作者が語りかけたかった事が、上記の改変で随分損なわれたような気がする。 H29 6 18 映画館で一回だけ観て、一年ぶりに鑑賞。う~ん、残念賞。あともう一歩で雰囲気名画になれたかも知れないんだが。上記した通り、論理的整合性を必ずしも必要としない映画ではあるんだけど、キーアイテムである母親の手紙に関して、現実世界と主人公の内面世界がぐしゃぐしゃになってるのだけはどうしても苦になる。 ただ、宮崎あおいが思ったよりは可愛かったので減点はしないが。むしろ上げたいくらい。 [映画館(邦画)] 6点(2016-05-14 16:13:33) |
4. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 タンゴのシーン、最高でした。中佐と女性のダンスが素晴らしかったし、随分綺麗な女優さんだったし、音楽も良かった。(多分、何度か聞いたことはあると思うんだけど、今回初めてはっきり意識して購入しました、だからその点だけはこの映画見て良かったと) 正直、今職場で組まされてる人間が、コミ障気味で一人で延々話し続けることが会話だと勘違いしてる人間なんで、この中佐の独りよがりの語り口がうざくてうざくて、感謝祭の食事での親戚たちのうんざり具合、到底他人とは思えなくて同情に耐えませんでした。 そもそも悪戯をした連中友達なんでしょうか?少なくとも相手は貧乏人の給費生と見下してるだけで絶対友達とは思ってないですよね。 なぜ、それを頑なにかばうのか、そしてその行為を中佐が絶賛するのか理解できないんで、どこで感動したらいいか全くわからない映画となりました。 まあ、仮にですが、あの連中が酒場で若い女性を輪姦して、それを主人公が裁判の場で証言したとしたら、やはり中佐の価値観からすれば糞なんでしょうかね。 (わがるやつだけわがればいい) 映画の中の価値観が全く分からないので、高評価も理解できません 自分の人生って言ったら大げさだけど生活を変える作品になりました。ドナを演じた女優さんがあまりに好みなんで、いろいろ検索したらBSの無料放送でやってるスパイ物にぶち当たりまして。まあぶっちゃけ女優さんそのものは別人か?ってくらい劣化してたんですが、ドラマそのものが結構面白くて。 今まで全く手を出して無かった海外ドラマを見始めるようになりました。日々の生活っていろんなことがあって面白い [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-07 12:56:30) |
5. セブン・イヤーズ・イン・チベット
《ネタバレ》 映画として普通に面白かった。自分は人間が変わっていく話が大好きなので、最初は傲慢でひとりよがりだった主人公が、チベットの人々、特にダライ・ラマとの触れ合いを通じて人間として成長していく姿にうたれた。人間として成長したからこそ、息子にも(映画には描かれてないけれど、おそらくは別れた妻にも)受け入れてもらえたのでしょうね。いろいろなことを教えてあげている少年のダライ・ラマから逆に多くの事を学ぶって流れ、秀逸だと思いませんか? まあ、単純な感想はここまでで。実はこの映画、現在の日本人、特に沖縄の人にとって今日的な意味がある映画だと思いますね、中国がチベット同様、沖縄に対しても領有権を主張しているという現実がある以上。 沖縄からアメリカ軍の基地をなくすということは、映画の中で外務大臣が要塞の火薬や武器を吹っ飛ばしたのと全く同じだと考えますね、自分は。 今、この今現在こそ一人でも多くの沖縄の人に観てほしい映画! (その方が、国家権力や、経済力で「新聞社を潰して」沖縄の人の気持ち、思い、言葉を力づくで押さえつけようとするよりよほどいいと思われ) [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-25 04:13:58) |
6. 贅沢な骨
本当に行定さんが脚本家としても、監督としても合わない。この人の作品を見て納得が行ったことが一度も無い。まともな世界観も、人物造成もできない人間が、脚本家、映画監督としてやってけるのが不思議。 ところが、ここ7~8年絶えず自分の中で上位に入ってる麻生久美子さんがこの人の映画に数多く出てるのは困ったもので。 大好きな女優が大嫌いな映画に数多く出演、どうしたもんでしょ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-10-21 18:16:13) |
7. 戦火の馬
《ネタバレ》 決して動物が嫌いなわけじゃない。家で犬を飼ってそれなりに可愛がったこともあるし、あるいは目前で酷い動物虐待が行われてたら、やめさせるために何らかの手段をとると思う。 ただ、人間の命よりも動物の命を大事にするようなのは、ちょっとどうかと引いてしまう。毒ガスまで駆使して、お互いの国家のためと自分たちの生存のために戦ってる敵同士が、馬一匹救うために命をかけ、救った後はまた殺し合いを再開するのが、どこが美談かちっともわからない自分にはこの映画は無理ですね。(映画には、全く関係ないんだけど、そこらへんでホームレスが餓死してても眉一つ動かさない人が、クジラが打ち上げられると大騒ぎして、命を救うために懸命に働くのも、自分的には理解不能の現象です) [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-04 06:08:21) |
8. 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
なかなか面白い題材ではあるんですが、ほとんどの登場人物に感情移入できないままでしたのであまり感じるものもありませんでした。 作文の少女とか、親がもう少し自己主張を抑えるように教育できなかったかなと残念です。彼女がこれからは、女性の人権などほとんど無に等しいような国で暮らさなければならないことも考え合わせると。 逆に、何十年もアメリカで暮らし帰化する寸前になりながら、なおかつ母国の価値観に固執して、あげくが娘を殺してしまうイラン人には嫌悪しかおぼえませんでした。 よく、親が不法行為したとしても子供には罪が無いんだからという言い方ありますけど、やはり不法行為の結果として子供が不利益を被ったとしたら、その責任はそもそも不法行為を行った親にあり、それを償うべきなのも親であるべきでは。 別に違法滞在に限らず、そもそもの発端となった親の不法行為を等閑視する発言がなんだか最近多いような。 [地上波(吹替)] 5点(2013-03-06 12:37:12) |
9. 戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河
《ネタバレ》 一見客観的な事実描写を重ねながら、それを離れた小細工で観客の思想を誘導しようとする意図が見え見えで姑息です。 例えば、「天皇機関説」が何十年にもわたって、通説であったこと、およびそれが軍部によって弾圧されたという客観的な事実、あるいは関東軍など出先の軍部が中央の統制を離れてしまっている事実をきちんと描写しているならば、明治憲法下に置いても、 天皇の統治行為は国務大臣の輔弼を必要とされていた(天皇機関説)時期がずっと続いていて、それが崩されたあとは今度は軍部の暴走によって事態が進展したのであって、天皇の意思などある意味無視されていた事実を知っているはず。それでありながら登場人物に「天皇制」反対を叫ばせる、あるいは「大元帥天皇の命により」等のナレーションを入れる。 事実にプロパガンダを挿入する手法、非常に嫌悪を感じます。 もう一つ、左翼が平和を守るために闘争していたような描写、もううんざりです。皇族や資本家を全員抹殺するようなロシア型の暴力革命を目指していた事実を隠ぺいするのはあまりに姑息では。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-28 10:27:27) |
10. 戦争と人間 第一部 運命の序曲
《ネタバレ》 この監督で、この題材なら多分、画面にポストがあってもわからないくらい、まっかっかな作品を予想したんですが、済南事件での蒋介石軍の日本人に対する略奪、暴行(架空の日本人にはリアリティないねw)、馬賊が支配して、ほとんど無秩序状態な満州、革命が起こったら金持ちは皆殺すと公言する日本の共産主義者の暴力革命志向等、おもったより客観的の面があったので驚きました。 しかし、歴史的事実の取捨選択において、やはり最初から立ち位置が決まってる監督の作品にプロパカンダ以上の値打ちを見出すのは難しいです。 ただ、女優陣が若くて綺麗なのは見てて楽しいですね。それと現在中国に対して極めて強硬的な立場の人物の弟さんが、対中融和を説く外交官役を演じてるのは面白かったです。 (わざわざ吹き替えしてまで、女優の胸を映した意図がわからない。こういうテーマの映画では無用なサービスかと思われ) [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-21 11:32:50) |
11. 1900年
《ネタバレ》 五時間の長丁場ということで、見る前は途中で退屈して放棄することも覚悟したんですが、休み休みとはいえ、完走できました。 毎度のことながら歴史好きの人間にとっては、自分の知識が欠けている外国の歴史を知ることができるのは、新鮮な喜びです。前近代的な社会がファシズムに飲み込まれ、敗戦を気に一転無秩序状態。(あれを民主主義というのはどうかな、あの時点でイタリア王国は存在してたわけだし、共和国に変わってからも社会主義になったことはないので、ある種暴徒と化した民衆が自分らで人民裁判したり、農地解放したりするのを民主主義というには抵抗を感じます)この流れが非常にわかりやすく理解できました。思うに、民主主義の土壌がない国が急激な近代化を遂げた場合、左右どちらかの暴力的な全体主義(社会主義とファシズム)に流れがちなのでは。少しイタリアの現代史を勉強したくなりました。 またアダとアニタには魅力的な女優を、そしてレジーナには魅力が乏しい女優を配するようなキャスティングも好きです。(こういう細心さって、英米映画には欠けがちですよね。さすがイタリア映画) ただ、牛の脱糞シーンや、豚の解体シーン、あるいは酒で痙攣をおこす女性など、意図不明な露悪的なシーンには少し嫌悪を感じましたが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-08 11:53:53) |
12. 戦火の中へ
冒頭の戦闘シーンはすごいですね。ほとんどプライベートライアンに勝るとも劣らない迫力をもった戦闘シーンで度肝を抜かれました。なにより目の前に敵がいても震えて銃に弾を込めることすらできない主人公の姿にリアリティが。 ただ、その反面、後半のメインの戦闘シーンが………。実話に基づくということですが、ほとんど訓練も受けたことのない、発射の反動で銃を取り落すような少年たちが、プロの軍人たちと互角以上に戦ってるのがなんだかな。最後は、片手に機関銃片手に小銃を持ってとか。実際にどのような形態で戦闘が行われたか知りたいものです。 ところで、あの攻めてきた人々とまったく変わらない価値基準を今日なお持ち、さらにそれを自分の子供たちに教育することに固執する人々が、何十万人も我々の周りで暮らしているというのも厳然たる事実ですね。(あげくが、その教育費を税金で賄えだって?) [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-05 11:23:47) |
13. セント・エルモス・ファイアー
チャーリーズエンジェル2でさえ綺麗に思ったほどデミ・ムーア大好き人間の自分でさえ、この映画のデミ・ムーアにはあまり魅力を感じませんでした。あとの二人、特に眼鏡も全然ぱっとしないで。ぶっちゃけ、女優にほとんど魅力を感じない恋愛映画は自分には無理です。(あの女医さんだけ、ちょっと素敵だったな) [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-26 17:00:32) |
14. 戦争と平和(1956)
《ネタバレ》 「結局、本当に愛し愛される人は、ずっと自分の身近にいて見守ってくれてきた人だった」というような、今時少女漫画でも恥ずかしくて取り扱わないようなコテコテのテーマを表現するために、ナポレオンのロシア侵略と敗退、メモ取りながらじゃないと絶対分からなくなるような複雑な人間関係、3時間半の長尺が使われたわけで……。 最初の一時間ぐらいでそのテーマの見当がついた自分には疲労感以外何も残りませんでした。 ヘップバーンは綺麗だったんですけどね。 あと、貴族とし当然の責務の軍務にもつかず、おそらく一生涯労働をすることもない人間に多少でも感情移入しろといわれても、そりゃ無理だって。 本来、原作がある映画の場合、きちんと原作を読んで批判すべきなんですが、この作品ばかりは勘弁して!(悲鳴)知ってます、ロシア文学って登場人物が出てくるたびに名前変えてくるって(やれ、父称だなんだって) [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-09 11:12:21) |
15. ゼロの焦点(2009)
《ネタバレ》 こういうきちんと細部に拘った映画、大好きです。古い町並み、人々の服装、髪型、工場の内部、ほんの少しの点もなおざりにしない真面目な姿勢、それだけで充分評価に値すると思います。(ただ、殺人シーンの安っぽいCG、綺麗にそろう選挙運動のおばさんたちのコーラスだけは少し興ざめでしたね、あんたらは合唱団かっつうの) ま、ストーリーは、サスペンス物見慣れた人間には、特に新味も。(塚、この小説がサスペンス物の原点なんだから当たり前っちゃあ当たり前ですけど) 社会性が足りないというご指摘も見受けられましたが、そりゃ無理な注文ですよ。若い女の子が軽い気持ちで風俗や援交する時代に、このテーマで社会性を出せってもそりゃあ。 広末にもう2、3年前にやらせたかったな。 原作読んでから 木村さんの英語にもう少し工夫が欲しかった。片言の英語で話したら、みんな〇〇〇〇かい! 細かいところまでしっかり作ってると思わせて、変なところに手抜きがあるおかしな映画。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-10-13 15:08:20) |
16. セブンティーン・アゲイン
《ネタバレ》 高校生へ結婚まで純潔を保てという説教が、ギャグじゃないのに驚きました。 まさかアメリカ映画でそんなものを観るとは! ブッシュ共和党政権の8年間で、アメリカがどれほど保守化したか実感することができたのは観たかいがあると思います。 (ただ、自分自身が高校生でできちゃった結婚してる親父が、そんな説教たれても説得力には大いに疑問を感じます) どんな勢力がどんな意図で映画というメディアを使おうが勝手なんですが、どうせならもっと上手に作らないともったいないな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-07-21 10:26:04)(良:2票) |
17. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 本来は、あまり好きでない要素が多くて、見る前は期待薄でした。(かなり前見たときもあまりいい印象はなかったし) まず、製作者自身が認めるあまり可愛くないヒロイン、それから設定がぬるいというかいい加減なファンタジー世界、両方とも自分があまり好まない要素なんで。 ところが一旦見始めると、面白くて面白くて、自分の想像の全く範囲外にある世界、キャラクターが実に新鮮で楽しめました。 世界の設定も、よく分からないけど、絶対決まったルールがあるに違いないと確信させてくれるだけの力強さを感じさせてくれたし。 平成22年9月2日追記 別のサイトで多くのレビューを読んで、ようやく「かおなし」が理解できたような気がします。 要は、アイディンティティを失って個性を持たず、匿名性という仮面をかぶった時だけ、 自由に振舞い、また自分の声は持たず、飲み込んだ他人の声(つまりは他人の意見の鵜呑み)で話す時だけ大声で主張できる そういった存在だと。 激しく鬱です。 平成26年7月14日 女性キャラが極めて平凡で男性キャラが美しいアニメってとことん好きにはなれないなあ、そういう趣味全くないんで [DVD(邦画)] 7点(2010-06-21 13:10:18) |
18. 世界で一番パパが好き!
《ネタバレ》 今年は完全なネタバレあり みなさんのおっしゃるとおり、わかりやすいと言えば、ほんとわかりやすい映画で。 ああ、学芸会と面接が同じ日になるなあとか、父は面接をあきらめるんだろうなとか、すぐわかってしまったし、あと実はアメリカ映画にありがちな「やっぱり家族が一番」っていう流れにかなり食傷気味なんだけれど…… それでも面白いものは、面白いし、楽しいものは楽しかった。 子役中心の映画なのに下ネタ、エロトーク満載なのが、かなり笑えたし、あの学芸会のミュージカルが実に楽しかった。あと子供も含めて全員結構、毒舌なのも。 ま、あんなこと言ってる娘でも中学生くらいになったら父親のパンツを箸で(ってアメリカにはないかw)掴むようになるだろうけど、りヴ・タイラーと結婚できるなら、いい人生かな。 実に綺麗ですよね。映画見てる最中に女優がどんどん好きになるって久々の体験です。平成25年2月23日追記 実は前回見た時はアルマゲドン見てないか、まだあまり印象に残ってなかったかで。今回は違いました。見た瞬間、A.J.とグレースじゃんって感じで無茶苦茶好感度アップです。あと学芸会に父親が来てくれた時の、あの娘の笑顔!正直、男女を問わず「やりがいのある仕事」の価値をこうまで低く見なすのは、なんだかなあって気持ちもありますが、あの笑顔には負けますね。というわけで+1点 購買リストに載りました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-05 17:34:48) |
19. 戦国自衛隊
《ネタバレ》 あまりにもくだらないと突っ込む気さえ失せるということを初めて知りました。 原作を虐殺、レイプするんだったらとことんやればいいのに、下手に結末だけつじつまを合わせようとしたので、もう一つのストーリーとして成り立たなくなってしまいました。 「景虎どのは、浅井、朝倉の連合軍と戦い、我らは武田信玄を川中島で破る。それで天下統一だ」 戦国の歴史についてごくごく一般的な常識を持っていれば、これがどれだけ馬鹿げた筋立てか簡単に理解できると思われます。 角川さん、結局戦国武将と近代兵器が戦うのを映像にしたかっただけでは。 そう考えれば、自衛隊側の素人が見たって明らかに馬鹿げた戦術も理解できますね。 原作は大好きなのになあ。半村さんなんでこんな脚本許したんだろ。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2009-12-03 18:51:38) |
20. 戦争の犬たち(1980・アメリカ)
原作を知ってる者だけには、かろうじて楽しめる映画。 知らない人には、詰め込みすぎの展開速すぎで理解しにくいと思います。 じゃ、原作ファンは満足できるかというと、 余分な、しょうもないエピソードで時間取るな!(怒) その割りに、作戦準備の過程とかあっさりし杉。 シャノン以外の他の3人の掘り下げも一切無し。 もう、ラストシーンに至っては原作に愛着を感じるので、最低! だけれでも、話の大筋を守って一応映像化してもらったことは喜ぶべきなのかなと 平成24年4月3日再見 原作があるストーリーの映画化が難しいのは、わかるけれどもちょっと酷すぎる。原作にある資本家の悪辣さ、それに対するシャノンの姿勢、あるいは傭兵たちの準備周到さを削ってまで、勝手に付け加えたのがしょうもないロマンスもどき。この映画の脚本家は自分がフォーサイスより才能あるとでもうぬぼれたんだろうか?そうだとしたらその傲慢さ、万死に値する。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-12 13:15:13) |