1. セントラル・ステーション
《ネタバレ》 最初はブラジルって嫌なところだなあ...なんて見ていましたが、仲の悪いそりが合わない二人の見せる変化が面白い。 序盤は子どもの、中盤はおばさんの、その境遇が悲しい寂しいような現状に同情を誘われる。 私自身はキリスト教に詳しいわけではないけれど、宗教的文化の表現を思わせるシーンがところどころにあって作品の雰囲気を引き締めている感じがあります。 ラストの兄弟に出会うところが派手過ぎず、言葉も要せずに分かり合ったのは正に静かな感動という気がして本当に感動しました。 全体として、土地を見ても人を見てもブラジルは広いんだなあという印象が残るし、映像だけでも仕上がっている素晴らしい作品です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-10-01 10:56:23) |
2. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 終盤の予定調和感はありつつも、最後の子供たちとのやり取りにはジーンとなるものがありました。その後の彼の人生が良いものになっていくだろうと感じられました。 印象に残ったのは弟家族に訪問したところ。親族の中佐に対する冷ややかな空気感がプロの映像だなあと感心させられる。 孤独について言及した作品ですが、中佐は駄々をこねている様に見えてしまうしチャーリーはただ馴染めない仲間と付き合っているだけで、表層的な孤独の表現に収まってしまっているので物足りない印象でした。障害が無くても友達がいなくても誰でも感じるような人間の根源的な孤独についてまで伝わるものは無く少しの残念がありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-14 19:16:22) |
3. センチメンタル・アドベンチャー
可もなく不可もない仕上がりですが、誰が考えたのか邦題だけは酷いと思います。しかし泣けました。 クリントイーストウッドほど銃とハットと埃っぽさが似合う男はいない! [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-04 22:11:30) |
4. 青春群像
《ネタバレ》 ストーリーは不自然で無理矢理なところがあるが、映像は展開の小気味良さを感じるし、テンポが良いので全く退屈しなかった。 モラルドや、更には駅で働いている子供を見るに、若いほど大人の様に振る舞えるのが面白い。実際、年齢では何も分からないものです。 [地上波(字幕)] 6点(2016-10-05 12:28:43) |
5. 切腹
《ネタバレ》 仲代達矢さんは凄く好きな役者なんだけど、このストーリーでは井伊家に理があるように見えました。 武士道の精神を感じる所に、現代的価値観を当てはめると混乱してしまうかもしれません。 竹光で切腹のシーンがとにかくリアルでインパクトがあって悲しい。 ただただ不幸な求女と美保がかわいそうでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-07-27 18:17:50) |
6. 千と千尋の神隠し
もう会えない友達、成長とともに忘れてしまった子供時代の出来事、そんな時の侘しさが久石譲さんの音楽で湧き上がりました。 [地上波(邦画)] 7点(2014-05-06 16:15:34) |
7. 関の彌太ッぺ(1963)
《ネタバレ》 彌太郎の顔は少しやりすぎじゃないかと思ったが、邦画ならではの義の精神が強調されたストーリーで、古い時代劇だけどなかなか粋なカットもあって良作でした。木村功のあの憎々しい役がはまってる。何気なくカッコいい台詞で正体が判ってしまうっていうのがこれまた憎いですねえ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-05-13 02:12:19) |
8. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 想像を絶する数々の出来事と奇跡的に生き残った主人公。この映画を見て生きることの重要さを再認識しました。主人公は逃げてばかりですが、逃げるしかないというのが伝わってきて、最終的に生き延びれて本当に良かったという気持ちになった。一方で主人公を助けた将校が助けを請う立場になって生きることを渇望している様子に胸が苦しくなりました。戦争を考えさせるという意味で意義ある映画だと思いますし、シュピルマンが生き残ったからこそこの映画が存在するということを考えるとさらに価値を感じます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-16 02:20:00)(良:1票) |
9. セルピコ
《ネタバレ》 オープニング見る限り嫌な感じで終わるのかなと思っていたので、最後証言出来て少し救われた気分になりました。しかしなぜセルピコがあれほど強い意志を持って警察内部と戦い続けられたのか少し疑問に思いました。普通の人では屈してしまうだろうし、何度も警察を辞めればいいのにと思ってしまった私には到底無理な話です。これが実話に基づいているとは恐ろしい話です。 終盤の病室のベッドのシーンのアルパチーノの演技は良いですね。一瞬見せた悲しい顔にはグッとくるものがありました。それ以外にも感情的になるところは迫力があります。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-24 01:24:05) |
10. 潜水服は蝶の夢を見る
変わった撮り方で序盤は惹きつけられたが、実話だということを知らずに見たため映画らしい展開を期待しすぎてしまった。 瞬き以外のコミュニケーションを制限されることについて、苦しさが伝わってくるとともに、患者に対する配慮や理解をすることは難しいものだなと感じました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-15 13:29:36) |