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Y-Nさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 16

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1.  セブン
ほぼ全編を雨で彩ったLAから、ラストは雨にも見放されたような荒野での結末。鬱陶しい雨が、それでも神からの恵みであるのなら、枯れ果てた荒野での結末との対比は、見事。また、若手刑事の功名心や向こうっ気の強さと、老練刑事の人生の諦観や現場への未練の対比も、また見事だ。ラストは、製作側もサマセットに撃たせるか、ミルズに撃たせるかで揉めたというが、それまでの伏線を思えば、あのラストでなければ映画が終わらないだろう。ダンボールの小包の描写は、「ヒッチャー」を思わせる無気味さを漂わせるが、この段階で、ミルズが犯人を殺すなという推測が出来るので、それ以外では不自然になる。いずれにしろ、いかにもキリスト教圏の映画だし、「衝撃のラスト」「結末はあまりにインモラル」という評も、いかにもキリスト教圏の評。仇討ちを是とし、覚悟の散華を美徳としてきた、そんな種族的記憶がまだある日本人にとっては、どちらかというと納得のラストだった。この後、あちらは陪審員制なので、状況的にいっても、ミルズは無罪になるだろうなぁ。それどころか、黒人刑事に非難が集中するような気がする。「何故もっと必死に止めなかったのか」「白人に罪を犯させたかったのか」なんて。もっとも、それがまた、ミルズを絶望に落とすんだろうけど・・・。ラスト、犯人を射殺するまでのブラピの葛藤は、出色である。
9点(2002-10-03 03:13:25)
2.  セブン・イヤーズ・イン・チベット
「人を救うのに理由が必要ですか?」 この映画で中で、最も心に残った言葉である。そして、チベットに領土欲を燃やす中国でも、正しく同じ頃、中国残留孤児と呼ばれることになる子供達を拾って育てた中国人がいた。「人を救うのに理由が必要ですか?」でも、ここに軍事や政治が絡んでくると、事はあえなく変質するのだろう。ハインリヒ・ハラーの自伝が元であるから、前半が「生きてこそ」になってしまうのは仕方ないとしても、犬の餌を食らうブラピは見たくなかったなぁ。自己中な男が人生の変遷の中で共生を知っていく様は、さすがに御見事。ブラピの感情表現は、ホント見た甲斐がある。ダライ・ラマ少年の母から会見を申し込まれた時の表情は、惚れ惚れする。そのダライ・ラマ少年がまた、いい味を出している。ダライ・ラマ少年との別れのシーンは、ラスト、ブラピの切ない表情にダブって、とても印象的だった。ある意味、とても含蓄のある映画なんだけど、ブラピにあれほどの泣きの演技をさせた肝心の息子との絡みが、あんまりなまでに希薄過ぎた。だから最後が、「これで終わりかい!」になってしまうんだよ。
8点(2002-09-24 23:47:25)
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