1. 早春(1956)
小津映画に不倫ものはないだろうと思っていたがあった。でも不倫問題はテーマではなく、サラリーマン人生や夫婦の絆の方がメイン。地方に飛ばされたサラリーマンや脱サラしたサラリーマンも登場する。終盤笠智衆扮する小野田さんの「いろんなことがあって、だんだん本当の夫婦になるんだよ」という言葉が深く心に響いた。地味ながら良い映画だったと思う。岸恵子の魅力に私も惹かれたが、最後はやはり女房という淡島千景が良い。 [DVD(邦画)] 8点(2014-09-12 12:53:13) |
2. ソロモンとシバの女王
神の怒りに触れてもそれは一時的なもの、人種宗教の壁を越えて永遠の愛は・・・という筋書き。シバやエジプトの多神教偶像崇拝に対して、タビデの星の下、ヘブライ(ユダヤ)の一神教はモーゼ十戒の教えである。映画のシバの女王ジーナ・ロロブリジーダの妖艶な魅力的美しさとアビシャグの清楚な美しさはまさに好対照。映画の終わりもモーゼの十戒を思わせるスペクタクルだった。それにしても坊主頭ではないブリンナーはびっくりした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-02 13:10:33) |
3. 続・社長三代記
森繁久彌の社長に代わって加東大介が社長となったが、この社長がまじめすぎるは良いのだが融通が利かないで、社員はイライラ。前作の時点で当然のことと予想はできたのだが。 またまじめで融通が利かないことは、いったん狂うと歯止めが利かないという欠点をさらけ出す。質実剛健のモットーはどこへやら、前作でなりを潜めていた宴会部長三木のり平が活躍し出すと・・・という展開になる。 やっぱり社長は多少の(多と少ではずいぶん違うが)女遊びができるくらい融通が利かないと・・・。 ところで社長シリーズだが、レンタルビデオ店にはそろっているのに、「続」がつくものがほとんど見あたらない。続が単なる続編でなく、続があって初めて完了するというのに。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-30 00:17:28)(良:1票) |
4. 続・へそくり社長
前作の「へそくり社長」は、「えっこの後どうなるの?」で終わっている。すなわち、このへそくり社長は、後編の「続へそくり社長」まで続けて見ないと物語は終わらないのだ。ただ親切なことに、最初の5分程度のあらましがあるし、次の5分も前作の終了場面とダブっているので、続編から見てもさほど困らないだろう。 この続編も、相変わらず浮気がばれるのを気にしながらの綱渡りだが、何とか大株主の赤倉を・・・ということになる。 DVDで前作から引き続いて見て、無事終了。この後の社長シリーズがうまれるだけあって、なかなかのおもしろさであった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-11-16 23:31:41) |
5. 続・菩提樹
やっと続編を見ました。米国へ行っても苦労はつきものですが、なかなかすんなりうまくいかないところが、実話らしく良いと思います。男の子のボーイソプラノはきれいですね。うっとりしました。 ただ映画全体としては少々平坦で、苦労している割にはその苦労が余り伝わってこず、前作よりも魅力に欠けていると思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-23 21:32:42) |