1. 続・猿の惑星
地下の廃墟と化したニューヨークで生き残った地底人が核弾頭を祭壇に祭り、それが地球滅亡になるなんてなかなかブラックな話。あくまで核にこだわってるのも評価したい。54番の方の裏話はとても参考になりました。 5点(2004-05-08 17:08:04) |
2. 卒業の朝
《ネタバレ》 何も知らずに見たら、これって先生を失望させたビルはブッシュ二世そのもののようです。お金持ちの上院議員の息子で、勉強したのは一時だけ、あとはCやDを連ねても親のコネで名門エール大学に入学、在学中の名誉を挽回するとイベントを計画し、先生や同級生を集めておいて選挙に出る宣伝に利用する。先生の期待と温情も空しく年月を経ても「愚か者は一生愚か者」。口で美辞麗句を連ねても裏でどんな手段でも成功すればいいのだと言ってはばからず、こんな人物が国や世界を左右するようになったらどんなにか恐ろしいかと言っている。父親の嘘を知った幼い息子の将来は父との葛藤の再現を想像させる。教師として絶望しそうになった先生を救ったのは他の真面目な生徒達の先生への思いだった。この師弟愛のラストがあるので「陽のあたる教室」と同じような感動がある。先生のケビン・クラインがとてもよかった。アメリカ映画だが全寮制の学校が舞台なので、イギリス映画のような雰囲気がある。<追記>立派な大統領(役)が二人も出ているのがまた皮肉っぽくて、、 8点(2004-04-22 19:27:13) |
3. そして誰もいなくなった(1945)
アガサの原作は短いながらもサスペンスに満ちていて緊迫感がある。この映画は原作を変えてしまっているので、そのあたりが肩透かしのような感じがする。ラストなどは明るいほどの雰囲気であっけなく終わっている。これをどう思うかで評価も大きく違ってくると思うが、私はやはり原作重視にしてほしかった。この時代のサスペンスらしく、殺しも死体もあからさまには描かず品のいい味わいがある。俳優のアンサンブルやそのあたりの雰囲気を楽しめるのがいい。 7点(2003-12-21 16:28:06)(良:1票) |
4. 卒業(1967)
S&Gの曲がすごく効果的で大好き。この音楽と映像の斬新さは何度みても飽きずに新鮮な気がする。名シーンは数多いが、デートでストリップ劇場に連れて行かれて(嫌がらせ)俯いたままのキャサリンがぽろりと大粒の涙を流した時、ダスティンがはっと彼女への愛に気づくところ、ロビンソン夫人に覆いかぶさる次の瞬間ベンはプールで浮きに乗っているなど、、現実的に考えればダスティンはストーカーまがいだし、キャサリンの選択はありえないように思う。でもそんなことは見たときには全く気にならなかった。ストーリーよりなによりとにかく音楽と映像表現が見事で今も大好きな作品。 10点(2003-04-05 17:07:11)(良:1票) |
5. 続・激突!/カージャック
あの傑作の「激突!」とは関係ないお話。ぞろぞろ追いかけっこするのやゴールデン・ホーンは印象的だったけど、彼女の行動自体に共感できないので引きずりこまれた夫に同情してしまう。「俺達に明日はない」のような実話だそうだが、いずれも犯罪者であるにもかかわらず、行く先々でまるで英雄であるかのように歓迎されたり報道されるというアメリカは不可解な国だと思う。 5点(2003-04-05 16:50:52)(良:2票) |
6. 宋家の三姉妹
中国の歴史に残るところに3姉妹が関わっている、っていうのもすごいと思う。中国近代史を理解することができるだけでも、見る価値があった。 8点(2003-04-05 16:43:44) |
7. ソイレント・グリーン
《ネタバレ》 題名をみて見たことを思い出した。人口が増えて食料がなくなり、みなが食べている食料品の工場の秘密は、、、という衝撃的な話でインパクトが強かった。将来の食糧危機に対する予言的な問題提起として見ても先駆的なものがある。安楽死老人ホームで横たわった老人が、すでに失われてしまった美しい自然のパノラマ映像を見てるシーンに流れるクラシック、 これも含めてこの未来像はほんと、衝撃的でコワイですよ~・・ 7点(2003-04-05 16:37:14) |
8. 草原の輝き(1961)
現代のアメリカとは全く価値観の違う、性に対する抑制が厳しかった頃のお話。同じ国とは思えないくらいだがこんな時代もあったのね、って知りました。ナタリー・ウッドが愛に応えられずに苦悩のあまり、精神に異常をきたしてしまう。若い恋人たちの苦しくて切なくて悲劇的な恋がワーズワースの詩とともに印象深い。 7点(2003-04-05 16:26:42) |