1. 続・男はつらいよ
《ネタバレ》 寅さんって子供の頃に一体何人の女の子を泣かせているのでしょうか?そのツケが回ってきたのか、今回もやはり悲しい恋の結末でした。笑わせて泣かせるというのはチャップリンの頃からのコメディの定説ですね。と言うか寅さんのキャラクター自体がチャップリンとよく似ている(笑)。てっきり寅さんと母親の話がメインかと思いきや、そうではなく最後にアッサリと片付けられているところがちょっと残念でしたが、その方が却って寅さんらしくて良いかもしれませんね。また本作は前作に比べ喜劇色が強いので、至るところで笑わせてもらいました。特にハナマルキのCMには大爆笑!いきなりお爺ちゃんがうなぎを食べたいと言い出して、皆で川へ釣りに行くところも良いです。忘れられた日本映画の人情がここにあるような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-13 00:23:44) |
2. ソウ
《ネタバレ》 してやられた。撃たれたはずのアダムが起き上がった時点で「何故?」と思わずにはいられなかったが、それでも犯人の方が一枚上手であった。途中で共犯がいるのだろうくらいには思ったけど、まさか目の前にある死体がジグソウだったとは…盲点でした。7時間以上も身動き一つ取らないというのは、さすが死を覚悟した人間はやることが気合が入っているということで目を瞑っておきましょう。とりあえず長いレンタル待ちをして観た甲斐がありました(それでもビデオだけど)。生きる意欲が湧くという意味では『ショーシャンクの空に』を遥かに越えている映画。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-01 21:30:41) |
3. そして船は行く
ストーリーは平坦だけど物語の中のシーンが時には愉快で、また時には情熱的で、そして時には荘厳でとても印象に残ります。厨房での食器を使った演奏会、機関室の中の大合唱、月夜のダンス。映画はやっぱり脚本ではなく演出こその力なのかなぁと思いました、ラストはやはりフェリーニでしたが…。今でも思い出すとまざまざと光景が浮かんでくる、言わば絵画的な美しさを思わせる作品でした。 8点(2005-03-05 09:41:22) |
4. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
《ネタバレ》 あれで善玉とは笑わせる。結局は全員"Bad"じゃないのかと。 9点(2004-09-29 21:09:53)(笑:1票) |
5. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
《ネタバレ》 自分が初めて借りてきて観たビデオが、もはや何のバージョンか分からないので適切な判断は下し難いのですが、昨夜改めて「米国公開版」を観て面白いなぁと感じました。まずジョージ・A・ロメロさん、ユーモアのセンス有りすぎです!もし世界中がゾンビだらけになっても、おそらくこの人は映画の中の主人公たちと同じように平然と生きているのではないでしょうか。物語の方も本編が始まった時点で既に世界がゾンビに侵食されているという設定が、意表を付いていて良いです。「何で?」とか「原因は?」と理由を訊きたがる人もいるでしょうが、この方が不条理的で恐怖感があるし、話にもスムーズに入り込めます。そして序盤のアパートでの騒動から早くも地獄を見せてくれます、子供ゾンビも容赦なく殺していくロメロ先生には恐れ入ります…。特にピクニック気分でゾンビ狩りをしている人々の光景はかなり異様。初めて観た時は中だるみが激しいと思ったけど、今観てみるとそんなことはありません。確かに主人公たちの遊びシーンはちょっとクドいけど、普通に見ていてコミカルで面白いです。最後も絶対に生き延びるだろうと確信していた彼女の彼氏が思いっきり死んでゾンビになっているところも、意外性があって○。少なくとも最近の映画が始まった時点で生存者の予測が付いてしまうようなホラー映画よりかはずっと捻りが効いていて面白いでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-08-24 10:10:18) |