1. ソウ
《ネタバレ》 M・ナイト・シャマランの廉価版、という感じ。オチが分かると二度見たくなる映画ではない。その理由は、映画の中にトリックとオチ以外のドラマというべき部分がほとんどないから。テレビのクイズ番組の推理モノの再現ドラマみたいだ。で、その肝心のオチだけど、無粋を承知で書けば、明らかに破たんしてる。例えば、犯人は○○の状態で普通の人より行動が制限されるはずなのに、たった一人で事前にすべての仕掛けを準備し、あれだけの人数の人間を同時にトリックにはめ込めるだろうか。また、「遅効性の毒」とやらを盛られたあの男が、犯人の指示通りに動かなければ、すべての仕掛けが壊れてしまう。指示に従えば自分は極刑も予測される重罪。ならば、一体どんな毒物なのか分からないが、まず病院に行くか、警察に行くのが普通の判断ではないだろうか。低予算で作られたそうだし、若い監督を登用したインディーズ系の映画会社らしい勢いみたいなものがあって応援したい気持ちにもなる。でも、シャマラン監督の作品が当たっているからと言って、こんな映画ばっかり出てくると、サスペンスものを見る気がしなくなる。 2点(2004-11-09 23:25:00)(良:5票) |