Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2250
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  空飛ぶゆうれい船 《ネタバレ》 
宮崎駿氏の源流のひとつとして本作の存在は認識していましたが、この度某インターネット定額サービスを利用し、初鑑賞しました。まず気になるのは、基本設定に対する説明が甚だ不足していること。ただこれは、近年の作品が設定や世界観を丁寧に説明していることの裏返しとも言えます。それだけ現代は、何にでも「説明責任」を求める社会になったと言えるかもしれません(それが良いか悪いかは別として)。細かな説明を省いている分、全体的に大雑把な印象は拭えませんが、整合性やリアリティといった“足枷”のない自由さが、娯楽作品としての力強さに直結していると考えます。それでいて、堂々と社会風刺を入れ込んでくる骨太な一面もあり、流石だなあと。メインとなる「幽霊船」の秀逸なビジュアルといい、物語終盤の“滅びの美学”といい、後世の作品に与えた影響は計り知れないでしょう。こと完成度という観点では難ありかもしれませんが、今や失われてしまった感のある『正しい冒険活劇』に低い点数はつけられません。欲を言えば『未来少年コナン』に心奪われていた、子供の頃に観たかったです。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-04-30 18:19:17)(良:1票)
2.  ゾンビ処刑人 《ネタバレ》 
(本文で結末に触れています。未見の方はご注意ください。)邦題の元ネタとなったのは、言わずと知れたトロイ・ダフィー監督の『処刑人』。人気作品あやかり系(パクリ系)邦題は、セールスポイントの無いB級映画を売り込むための常套手段。駄作臭プンプンです。ところがナメてかかるとカウンターパンチを食らうこと必至の快作ゾンビ映画でありました。DVDパッケージにずらりと並んだ映画祭受賞歴も納得。さて、物語は戦場にて命を落とした主人公が、人間ならざる者として再び戦場に戻るまでを描いています。“人間ではなくなった”主人公が“人間の倫理観”で生きよう(?)と足掻く姿は、まるで峡谷の綱渡りの如く危ういもの。でも当人はその事に気づいていません。踏み外したら最後、ただ落ちるだけなのに。人なら死ぬ高さ。でもゾンビだから死にません。いや、死ねません。これが何を意味するのか。生きるのは義務。死ぬのは権利。権利を行使するためには、まず義務を果たす必要があるのだと思います。アウトサイダーである主人公の眼を通じて“世界の理”が、そして“人間の業”が浮かび上がってくる仕組み。後味は決して良くありませんが、観終えてこの結末しかないと思えます。時に可笑しく、時に哀れで、時に醜悪な主人公に我が身を重ねる事で、自分自身と向き合ってみては如何でしょう。ゴア描写も容赦ない真っ当なゾンビ映画ですが、この切り口は新鮮。『ゾンビ』という概念の秀逸さと奥深さが味わえる一作だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2012-10-12 18:52:20)
3.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
“32のルールを駆使して生き残れ!”というキャプションは少々大げさながら、確かに劇中指定のルールを破らなければゾンビ世界を生き抜くのは難しくないと思えます。事実、危機感はあまり感じられません。この温めの空気感が気に入りました。こんなに和んだ気持ちで観たゾンビ映画は久しぶり。ですから、終盤戦4人全滅モードに突入した時には焦りました。なんだよ、結局お決まりバッドエンドパターンかよと。なので、この結末で個人的には万々歳。ただしヒロインを救い出した直後のシーンに異議があります。終始徹底していた「2度撃ち」を何故この場だけやらないのでしょうか?キスの最中に頭にズドーンとやってこそゾンビ映画でしょうに。本作が米国で支持された理由の一つは、「トゥインキー」やローカルな地名、ビル・マーレーを本人役でキャスティングしたセンスに有ると思われます。このニュアンスは日本人には理解し難いところ。トゥインキーは「うま○棒」、ビル・マーレーは竹中直人あたりに置き換えてみればいいのかな?それにしても、ビル・マーレー。ゾンビメイクでゾンビに間違われて殺される。あれはある種の自殺だと考えますが、最高のギャグでした。希望の無い世界で考えるのは、どう生きるかではなく、どう死ぬかなのかもしれません。梅図かずおの『漂流教室』よろしく希望の象徴“遊園地”を目指した主人公たち。彼らだって其処が本物の楽園だとは思っていないはず。手ごろな死に場所を探していたのではないかと。「ヒーローになるな」というルール破った主人公。それは価値観の転換を意味しました。自分の命よりも大切な命の存在を認めること。世界を生きぬくためのルールは、“自分がマシに死ぬための注意書き”ではなく“家族を守るための約束ごと”に変わったのだと思います。決して4人の未来は明るくはないけれど、今彼らが抱いている希望は、本物です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-22 18:57:18)(良:2票)
4.  ゾンビーノ 《ネタバレ》 
「人間とゾンビの共生」という設定は、某英国産の傑作ゾンビコメディに通じるもの。ブラックテイスト豊富な“笑える”映画を想定していたのですが、これが大違い。ずっとずっと真面目なヒューマンドラマでありました。ゾンビは死んでいるの?生きているの?少年の抱く素朴な疑問は、ある使用人いや“使用死人”ファイドとの交流を通じて観客へも問い掛けられてくる。家族の在り方とは?人間の尊厳とは?観客それぞれ、感じ取るものがあると思います。不謹慎かもしれませんが、自分は老人が家族の中にいる生活を連想しました。親と子、夫と妻、隣人。それぞれの立場で、その時の状況で、関わり方は違ってくる。正解は一つではありません。でも一緒に生活を営む上で不可欠なものが少し分かった気がします。みんな演技も素晴らしかった。とくにゾンビ2人。ファイドと(勝手に命名)カチカチ娘が抜群。極限まで抑えられた喜怒哀楽の表現がお見事でした。彼らの好演が作品の質を高めています。大好きな映画が一つ増えました。最後に不満というか気になった点をひとつ。首輪の抑制なしで“理性”を発揮してみせたファイド。だから家族に受け入れられたでしょうが、お手軽に処理してしまった感は否めない。「ゾンビのお約束」からも外れてしまう。凶暴性そのままに共生の道を模索できたら、画期的なゾンビ映画になっていたと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-11-08 19:21:27)(良:1票)
5.  それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険 《ネタバレ》 
必殺技アンパンチで悪者をやっつけるアンパンマン。少年ハピーはアンパンマンに憧れます。僕もアンパンマンのようにかっこよく、強くなりたい。どうしたら強くなれるの?僕を強くしてよ!ハピーはアンパンマンに問いかけます。でもアンパンマンは応えてはくれません。「僕は強くなんかないよ。みんなが応援してくれるから頑張れるだけなんだ」ハピーにはその言葉の意味が分かりませんでした。しかしアンパンマンのぼろぼろのマントが彼に教えてくれました。誰かを守りたいと思う気持ちが“強さ”だということを。“力”は目的ではなく、手段に過ぎないことを。愛こそが強さなんだ。ハピーに届いたアンパンマンの想いは、自分にも伝わってきました。思わず涙腺が緩みました。宮沢賢治の『雨ニモ負ケズ』の人物像にも通じるアンパンマンは、理想とする人間の在り方だと思います。綺麗ごと、所詮絵空事と切り捨てたらダメな気がする。アンパンマンのような立派な人にはなれなくても、小さなアンパンマンを心の隅に留めて置くことなら、自分にも出来るかもしれません。
[DVD(邦画)] 8点(2008-03-24 18:40:19)(良:1票)
6.  その男、凶暴につき
主人公の行動原理は単純です。殴りたいから殴る。躾されていない子供のようです。自分は彼に賛同できません。暴力=悪だと躾られてきたから。でもその一方、無茶をする彼に爽快感も覚えるのです。しかし行き過ぎると、また眉をひそめてしまいます。この矛盾。戸惑い。それは社会が抱える矛盾でもある気がします。問題解決の手法としての暴力を人は認めています(もっとも、暴力という言い方はしません)。その代表が公権力=警察です。主人公が警官である意味が此処にあると考えます。人は生まれながらにして、問題解決手法としての暴力を獲得しています。教えなくても子供は叩くことを知っています。生まれ持ったものなのに、押し殺すように教育されのです。そもそも其処に無理があるのかもしれません。暴力を容認された警察でさえそう。力を振るえず、挙句チンピラに殺される姿は滑稽ですらありました。主人公の“正しくない”行動は、現代社会が抱える矛盾を明確に表していました。本作は北野武の初監督作品。処女作で、これほどスタイルが完成されているのは驚きの一言。監督の“人となり”が伝わってくるのも素晴らしいです。やはりベースは芸人「ビートたけし」の顔でしょうか。シニカルなコント風味の演出が、陰鬱な作品に上手く同調していたと思います。自分が特に気に入ったのは、たけしの蹴り。「バカヤロ、コノヤロ」と聴こえてきそう。芸人、監督、役者の顔が全て垣間見られる、見事な蹴りだったと思います。「長渕キック」と併せて『日本3大キック』と名づけたいくらい。残る一つは…後で考えます。暴力に対する問題提起はOK。これに対する監督の答えは何なのか。それが伝わってくれば、完璧でした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-15 18:07:28)(良:1票)
7.  ソウ 《ネタバレ》 
とにかく設定の勝利。密室に閉じ込められた2人の男と1つの死体。脱出するために残されたヒントとアイテム。エンディングの一瞬まで非常に練られたストーリーでかなり面白いです。惜しむらくは、「タイムリミット」という緊張感を煽るために最も有効なアイテムが生かしきれていないことでしょうか(残り時間を示す描写があまりにも弱い)。それでもエグイ表現が大丈夫な人にはお勧めしたい作品です。(以下ネタバレを含みます。ご注意ください。)最後のどんでん返しには、素直に驚きました。そのための伏線も見事です。ただ、ジグソウに好意的であったであろうゼップを巻き込んだのは明らかにゲームの品を落としています。ただ、それ以上に結末の面白さの方が勝っているのは凄いことです。なおタイトルの付け方は秀逸だと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-24 23:16:38)(良:1票)
8.  ソルト 《ネタバレ》 
最早ハリウッドいち女スパイ役が似合う女優、アンジェリーナ・ジョリー。派手過ぎる顔立ちは、決してスパイ向きとは思えませんが。さて、ストーリーの方は二重スパイの嫌疑をかけられた主人公の逃亡劇をメインとしたサスペンス。そもそもハズレの少ないカテゴリーではありますが、ミスリードが上手く、それでいてヒントもフェアに出されており、脚本は上質だったと思います。展開にメリハリもありましたし。ただしヒロインの無敵感は、やや過ぎたかもしれません。これなら、エイリアンVSプレデターのノリでイーサンハントVSイヴリン・ソルトもアリじゃないかと思ったりします。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-02-15 00:23:53)(良:1票)
9.  それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島 《ネタバレ》 
舞台となるバナナ島は、太陽の光降り注ぐ南の楽園。バナナ栽培が盛んなバナナ天国。ところが、ふとしたキッカケで良好なバナナ育成環境に変化が起こってしまいます。枯れる木々。朽ち落ちるバナナ。それでもパーナ姫に危機感はありません。ここはバナナ島。バナナが採れて当然だわ。彼女の姿は、まるで苦労知らずの三代目社長、あるいは努力せずとも結果が付いてくる天才アスリートのようでした。資産は守り育てなければいずれ底を尽きますし、折角の才能も磨かなければ錆ついてしまいます。今回バナナ島を襲った悪夢は、パーナ姫に“労力を払わずして手に入るものなどない”という貴重な教訓となったようです。未熟なゲスト(主人公)がアンパンマンとの出会い、困難を乗り越え成長を果たすのは、近年の劇場版定番のテーマ。ただし、今回はアンパンマン以上に、ばいきんまんの優しさがパーナを救った気がします。負ける痛みを誰よりも知るばいきんまんだから、彼女の弱った心に寄り添えたのかもしれません。ちょっとグッと来てしまいました。何故コオリオニが現れたの?どうしてコオリオニを倒せたの?整合性や論理性を求めると物語の主旨を見失うのが、アンパンマンワールドの落とし穴。“分からない”から駄目なのではなく、“分からないことを楽しむ”心の余裕が、アンパンマン観賞では必要と思われます。完熟バナナのように甘めの採点ですがご容赦を。
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 17:57:15)
10.  それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌 《ネタバレ》 
丘で佇むカーナのもとに寄り添うアンパンマン。2人は心の内を語り合います。アンパンマン胸元の笑顔マークのアップ。夕日が映しだす2人の影。この情緒表現、もはや幼児向けアニメとは思えぬクオリティです。アクションのカメラワークもキレていましたし、近年の劇場版アンパンマンは“幼児向け”の一言で片付けられないレベルにあると感じます。ただ、難点があるとすれば脚本部分。設定や展開に注文を付けてはいけないのがアンパンマンワールドのお約束ですが、もう一歩踏み込んで描いて欲しい箇所がありました。それはカーナの気持ち。悲しみと戸惑いは伝わってきましたが、偽りの母に対する情だって残っているはず。この処理を丁寧に行ったならば、もうワンランク完成度を上げる事が出来たと思います。劇場版プリキュアで成功を収めた観客参加型の演出プランが本作でも採用されていましたが、アンパンマンでは遠慮して欲しいというのが本音です。優れたアイデアである事は否定しませんが、乱発してしまうと子供映画がどれも同じテイストになってしまいます。アンパンマンにはぜひとも独自の進化を目指してもらいたいですし、それが可能な素材であると考えます。出来ることなら、北朝鮮の子供達に観てもらいたい作品でした。
[DVD(邦画)] 7点(2012-01-28 19:28:32)
11.  それいけ!アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!!
ロールパンナがブラックロールパンナに変わってパワーアップ。アンパンマンを遥かに凌ぐパワーとスピードを見せつけます。VSアンパンマン戦は短いながらも見応えあり。パンナ姉妹の絆の強さにも心打たれました。ロールパンナ好きなら必見の一作でしょう。以下余談。コレを言っちゃーおしまいなのですが、相変わらず擬人化・非擬人化の垣根が分からない世界観です。ウマは馬のままなのですね。某国民的人気ネコキャラクターのペットがペルシャネコってのと同じくらいワケが分からない。でもこのカオス具合が『アンパンマン』の真骨頂です。
[DVD(邦画)] 7点(2008-08-30 23:13:44)
12.  それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ 《ネタバレ》 
ギミック満載の『つみき城』に、ブロック王子とオリガ姫のロマンス。さらには巨大ブロックロボと冒険スペクタクル。まるで宮崎駿映画のような趣の作品でした。敵対する両国のプリンスとプリンセスの悲願があっけなく叶ってしまうのは、もったいない気がしましたが、コレがアンパンマン標準。けっこう好きです。
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-08 21:26:53)
13.  それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ
アンパンマンのテーマ曲『アンパンマンマーチ』の歌詞ってなかなか凄い。とても幼児向けとは思えない味わいの深さです。本作はその歌詞を主題にしたお話。アンパンマンとドーリィの人生観を対比させながら観客へ問いかけます。“あなたは何をするために生まれてきたの?”アンパンマンは知っています。自分が生まれてきた訳を。自分の幸せが何なのかを。だから強い。だから負けない。アンパンマンの強さの秘密は、強いアンデンティティにあることが分かります。だからと言って、誰もがアンパンマンになれるわけではありません。普通の人はロールパンナのように迷えばいい。「分からないまま終わるのはイヤだ」そう思い続ければ、いつか答えは見つかるかもしれない。かく言う自分も未だに迷っていますけど(苦笑)。低年齢層をターゲットにした映画でありながら、大人も楽しめるという点では、劇場版『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』に迫るものがある。大人と子供が一緒に楽しめる貴重な映画だと思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2008-02-18 19:15:57)(良:1票)
14.  ソウルトレイン<OV> 《ネタバレ》 
初っ端は接写が多くてイライラします。若い娘っ子のアップならいざ知らず、野郎の、しかも汗と脂のキタナイ顔なんか見たくない。しかも掟ポルシェの滑舌が悪くて、何を言ってるのか分からないし。開始2分で挫折の危機が訪れます。ここで鑑賞を止めて何の問題もありません。むしろ正解。とくに女性にはツマラナイと思う。というか、お願いだから観ないで欲しい。物語は童貞男の妄想オンリー。バイト仲間の彼女に勝手に恋をして失恋して終わり。始まる前に終わっています。くだらない。でも爆笑でした。まるで自分の思考回路を見透かされたよう。自身の経験と相まった痛痒さに悶絶しました。“白い女”こと高橋真唯がいい。手が届くかもと思える最上級の女。回転寿司で言えばピカピカの皿。大トロです。でも絶対に口には入らない。それはお金が無いからではなく、店に入っていないから。チラシを眺めながら、どんな味か想像するだけです。知識だけは十二分にある。グルメ雑誌は沢山読んだ。いわく、甘い。脂が乗っている。舌がとろける。ちょっと炙るといいらしい。想像は膨らみます。それが女性に対する幻想。「アイドルはオナラしない」と基本変わりません。大トロを食べたことがない人間のみに許されたファンタジー。ワンダーランドです。ただし、ディズ○ーやサ○リオなんかとは違う。マスコットキャラは杉作J太郎。アトラクションは、ちんちん電車。閉め切っているから汗でじっとり。それは童貞のみに許された芳香。そういう意味で主役2人のキャスティングには難ありでした。掟のほうは近い香りがするものの、やはり本物とは違う。童貞がちくわだとすれば、掟はちくわぶです。何の喩えだ?彼らにシンパシーなんか感じたらダメなのは分かります。でもバイクにキィーは、ぶっちゃけ爽快でした。染み付いた童貞スピリットは一生消えない。ツベルクリンのハンコ注射痕のように。ウソです。消えてました。
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-21 18:26:15)
15.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 
現行の司法体制に対する問題提起。警察・検察の捜査姿勢や、裁判所の在り方に対して批判を込めた内容です。でも一方的に体制を糾弾している印象はありません。出来るだけフラットに、システムの不具合のみを指摘しようとする意図が感じられます。この姿勢は支持します。バランス感覚も素晴らしい。冤罪被害者を主人公に据えつつも、客観的な視点を忘れていません。ただ、そうであるが故にパンチ力を欠くとも思う。本作では主人公のパーソナリティに踏み込んでいません。彼が口にするのは、一般的な冤罪被害者が口にするそれ。その言葉は、検察や弁護人、裁判官が感じ取るレベルと同程度にしか観客に伝わってきません。観客は公判の傍聴人と同じ。主人公には同情します。憤りもある。でも柵の外。火の粉は我が身に届きません。それではやはり物足りないと思う。本作の立ち位置は、報道特番に近い。でもその土俵で勝負するなら、実例をダイレクトに扱っているドキュメンタリーには適わない。運転免許更新の講習で見る再現ビデオのほうが、よほど胸に迫ってきます。本作はドラマ。ドラマの武器を使わないのはもったいないです。“主人公は何故頑なに妥協を拒んだのか?”“裁判を通じて彼は何を感じたのか?”“結局彼は裁判したことを後悔していないのか?”主人公の心の内面を描くことで、観客を物語に引きずり込んで欲しいと思いました。丁寧なつくり。いい映画だと思います。社会的な価値もある。でも映画で何より大切なことは、”面白いこと”だと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-14 18:21:05)
16.  ソウ3 《ネタバレ》 
(本作及び前2作のネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。)アマンダには理念が無かった。“何かを犠牲にすることで命は助かる“というゲームの大原則を、前作から彼女は無視しています。彼女が設定するのは、脱出要件が存在しない仕掛け。言い方は変ですが程度が悪い。そこでジグソウはゲームを使って彼女に問うた。後継者としての資質を。「憎い相手でもルールはきちんと守りなさい。ゲームに勝ったならば、助けてあげなさい。」ここで大切なのは、”命のありがたみを知る“から”憎い相手を赦す“にゲームの勝利条件が移行していること。そこにジグソウの心の変化が見える。末期の癌患者である彼が、最初に意識したのが命の大切さ。いよいよ死期が迫ってきたことで、今度は赦しを求めたのではないか。何者かから(広義の)罪を、あるいは死への恐怖を、赦してもらいたい。死を目前にした人間の心理。”何者か“は一般的には神でしょう。しかしジグソウが赦しを乞うた相手は、ゲームのプレイヤーだった。彼らしい。ですからジグソウ自身も本作ではプレイヤー。“赦してもらうこと”が目的。真のゲームの主人公は、ジェフでも、女医でも、アマンダでもなく、ジグソウ自身。ここで忘れてならないのは、彼自身のゲーム開始要件が“アマンダがゲームに敗れる(女医を射殺する)”であること。彼女の性格を知り尽くしているジグソウならではの悪魔のゲームプラン。更に念入りにも彼は、ジェフを挑発している。挑発しなければ、おそらく首を切られずに済んだ。しかし憎んでもらわなくては、赦してもらうことも出来ません。もっとも、今までジグソウがしてきた行為を考えれば、彼が赦される道理がない。それを一番分かっていたのは、実は彼自身だった気がする。だから“あえて”挑発したのではないか。ところで監禁されていた子供は本当に死ぬでしょうか。赦しを乞う人間が罪のない子供の命まで奪うとは思えない。また前作でも人質の子供は、プレイヤーの選択とは無関係に開放されています。子供は助かると考えていいと思う。子供を殺してもジェフには恨みしか残りません。ジグソウは、“赦しの必要性”を最後の最後まで訴えたのではないか。ただし、ジェフが理不尽に妻を失った事実は変わらない。ここまでくると、ジグソウの行為は滑稽にしか見えません。そして虚しさだけが残る。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-12 19:01:57)(良:1票)
17.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》 
“思い込み”は全ての事象を見誤らせる。確かにそう。本作で最も巧妙なのは、男性観客のほとんどに「何だかんだいっても、結構良かったよね」と思い込ませることに成功していること。ハル・ベリーの乳にはそれだけの力がある。+2点。
[地上波(吹替)] 7点(2007-03-12 18:29:34)(笑:1票)
18.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 《ネタバレ》 
04年リメイクを観た後に本作を鑑賞しました。リメイク作の方が娯楽作品としては刺激的でしたが、オリジナルの方が味わい深いものでした。その理由は「ゾンビの動きが遅いから」。実はこのことがネックで長らく『ゾンビもの』を観ていませんでした。ゾンビは怖くないと思っていたからです。楽々逃げられるし、戦っても勝てる。じゃあ別に大丈夫じゃん。しかしそれが故に、人は命の危険を冒してまでも安全を確保しようと、ゾンビの群れに飛び込みます。たとえ死んでも安全が欲しい。安心したい。矛盾しているようですが、よく分かります。ゾンビは単に設定のひとつ。今の世界のルールが通用しなくなった時に、あなたはどうしますかという問いかけの話。人間とはどういう生き物かというお話でした。ですから、本作に事態収束のオチは必要なかったのだと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-28 18:59:00)
19.  ソウ2 《ネタバレ》 
前作SAWが面白かったため、期待して鑑賞しました。第1印象は「今回も良く出来ているなあ。」です。ただ、前作は「密室劇」としての面白さがありましたが、本作は舞台が広くなったため、その要素が薄まっています。それでもSAW「最大の魅力」は健在ですので、感覚的に「痛い」表現が大丈夫な人にはお勧めできる作品です。(以下ネタバレの要素を含みます。ご注意ください。)以下は気になった点です。①前作同様、「タイムリミット」の設定があるにも関わらず、その部分での緊張感が希薄だったこと。②表面上のゲーム(毒ガス屋敷)でのトラップや謎解きの部分がおざなりだったこと。(暗号解読の放置。脱出要件の無いトラップなど。)③前作の犯人には、まがりなりにも思想が感じられたが、本作の犯人には思想が感じられなかったこと。(前作は復讐の中に主張が感じられたが、今回はただの復讐に見えた。)④ゲームの勝利条件が「生を得るために何かを犠牲にする(=生を強烈に意識する)」ことであったはずなのに、本作の真のゲーム(新ジグソウVS刑事)において、そのルールが当てはまっていないこと。(今回意識すべき対象は、刑事自身の「生」ではなく、刑事の息子の「生」であったはず。なら、刑事の犠牲と引き換えに息子の「生」が得られなければならない。ところが刑事の犠牲とは関係なく息子の「生」は保証されていた。これでは単に刑事を罠にかけたかっただけに見える。)以上の点から、自分の中では前作の方が上だと感じました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-24 23:20:04)(良:1票)
20.  ゾッキ
リヤカーや軽トラってやっぱ便利だな。と思った映画でした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-12 18:48:47)
030.13%
1110.49%
2311.38%
3994.40%
41587.02%
540918.18%
649622.04%
748821.69%
836616.27%
91446.40%
10452.00%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS