1. ウォルター少年と、夏の休日
マイケル・ケインとロバート・デュバルにオスメント少年が絡んだヒューマンドラマというので期待したら、 あまりに薄っぺらい作りで面白くなかった。 老人の語るホラ話のような 冒険ファンタジーと現実のドラマ部分、さらにエピソードの色々もあまりに子供だましというほど 安っぽく、ファンタジー・コメディ・ヒューマンなどの多様な描き方がチグハグでうまくかみ合ってない感じが して違和感を感じるところが多かった。 [DVD(字幕)] 3点(2005-04-10 21:23:17)(良:1票) |
2. 運命を分けたザイル
《ネタバレ》 実話を再現ドキュメンタリー風に描いているが、実際に遭難したアンデスの雪山などでロケしたという吹雪やクレバスの中などの映像がリアルですごい迫力! 撮影したスタッフやキャストはどんなに大変だったかと苦労が偲ばれる。切り立った氷壁を登って登頂に成功してからの下山途中にジョーが滑落してザイルで宙吊りになってしまう。ザイルで繋がれたサイモンは必死で支えるがとうとうこらえきれずにザイルを切ることになる。このあたりもドラマチックだが、ザイルを切られてクレバスに転落してからのジョーの行動がすさまじくてここからがさらにドラマチックで感動的。偶然クレバスの棚田に落ちたものの滑落で片足を骨折している。ここで死を待つよりは、、とクレバスの底へ降りていく決断もすごい勇気だと思うが、クレバスの底が地上に通じていたなんてのも奇跡的な話。 雪原に出てからは這って進み、岩場になってからは片足飛びをしては転びながらひたすらベースキャンプを目指す。岩場で転倒を繰り返しつつ前進するその壮絶さを見てるだけで体に痛みを感じるほどだった。 心身共に極限状態でのその心理状態を生還した本人が語っているが、人の生命力には想像を超えるものがあると感嘆する。ベースキャンプ近くまでたどり着きそこにまだサイモンがいたことも幸運だった。 生還できたのは本人の強い意志や生命力もさることながら、何か大きな力があったように思えてならない。 こうしたリアルな再現映像の合間に当事者たちのインタビュー映像が度々はさまれて、映像が途切れるのがちょっと惜しい気もする。 8点(2005-03-19 22:22:24)(良:1票) |
3. 美しい夏キリシマ
決して悪くはないしいいとは思うけれど、これがキネ旬1位というのはちょっとピンとこない。しかし監督が真摯にこの映画を作ったという姿勢や熱意は評価したい。終戦当時の戦争とは無縁の田舎が舞台だが、平和な田舎にも等しく戦争の陰鬱な日常があったことをいろんなエピソードで丁寧に描いている。親友を死なせてしまったトラウマ・自責の念に苛まれる少年を演じた柄本佑君が自然でいい、ナイーブな気持ちが伝わってくる。固める脇役がベテランの原田芳雄や石田えり、左時枝、香川照之などだから安定感がある。一番感心したのは風景描写。田舎でも60年近く経って終戦当時とはまるで様子が違っているだろうに、田舎道でもどこでも今を感じさせる絵がなかったこと。何気ない田園風景や霧島の遠景などの描写で、そいう昔を再現するのはさぞ大変だったのではないか。 6点(2004-02-19 23:57:31) |
4. ウェディング・プランナー
ストーリーはひたすら結婚できないような設定の二人を、いかにハッピーエンドにもっていくか、ということのために非常にイージーに作られている。一言で言えばバカバカしい。しかしヒロインのJ・ロペスが有能なキャリアウーマンで暮らしぶりも堅実だしと好感がある。相手のM・マコノヒーも感じがいい、というので意外にも感じが悪くなかった。 5点(2004-02-03 00:28:25) |
5. 海辺の家
ヘイデン・クリスティンが光ってた。実際に家を建てながら撮影が進んでいくのがすごい。あんないいロケーションの所に家があったらいいな。家が出来上がっていくのに従い、父と息子・家族の関係が少しずつ変わっていく。体で向き合うその過程が大切だったわけで、完成した家は プレゼントってちょっといいお話すぎ? 7点(2003-02-19 18:45:38) |
6. ウォーターボーイズ
矢口監督のコンセプトは「おもしろい映画を作る」というので、ストーリー自体はかなり無理な部分もあるが、誰にでも分かりやすくてすごく楽しませてくれる。アドレナリンドライブよりはまともな話で、すごく笑える。何度見てもおかしくて楽しい。ラストのシンクロシーンに流れる音楽のイロイロ、シルビー・バルタンやフィンガーファイブの曲がすごくマッチしてていい。真鍋かおりの先生が来たとたん、妊娠・サヨナラってそれはないでしょ、っていうのでマイナス1点。 8点(2003-02-08 15:23:35) |