1. 海の上のピアニスト
これは一種の御伽噺だと思います。あんな状態で1人で船の中で、生きていられるわけないですもん。船は何か母親の胎内のようなものなのだと思います。一生出ないでそこに安住する、外を一切知らず生きる、それが出来たらそれはそれで幸せかもしれない、この監督の映画は大体、幼年時代の思い出がすごく重要な要素でしょ。その行き着いたところが、この映画のような気がします。子供、幼児、赤ちゃん、胎内と。でも、私はだからといって、この映画が悪いとは決して思いません。多くの人々が持つ普遍的な憧れを全く違った形を借りて、とても美しく表現していると思います。世の中を広く知るってそんなに大事なことなのでしょうか?ぅん? 8点(2003-09-29 00:28:16) |