1. 宇宙戦争(2005)
原作通りのラストに関しては、さほど違和感はなかったですね。確かにあっけないとは思いましたが。 欠点はあるものの、トム親子の逃避型ロードムービーとして丁寧な描写で恐怖を煽っていったスピルバーグの手腕に脱帽。たっぷりと楽しませて頂きました。 それにしても・・・日本は「平和の象徴」として使われておりましたが、果たして我々は宇宙人相手にどのように戦っていくのでしょう? 怖い作品です。 【ネフェルビトー様】本作のジャパンプレミアが厳戒態勢の中で作品上映なしという形に変更なったのは、スピルバーグが自信がなかったからではないと思いますよ。ジャパンプレミア直前に、ワールドプレミアが元ネタとされる『SW3』の海賊版問題がありました。この問題が表面化するまでは『宇宙戦争』もジャパンプレミアでは上映される予定でした。 [映画館(字幕)] 7点(2005-08-13 18:15:05) |
2. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 シャマラン監督は、これまで以上に演出力を上げたなぁというのが第一印象。本来ならば情報量的に描き足りないはずのカップルの愛を、美しい画作りによって充分浮かび上がらせている。シャマラン作品というと、とかくオチばかりが語られがちだが、本作にもいくつかのツイストが用意さている。しかし、そのツイストによって驚かせようという趣向ではなく、観客の興味を維持しつつテーマを浮き彫りにさせるために用いている。第一世代が文明社会・資本主義社会から逃げ、作り上げたユートピア。その存続のためには、文明を頼れば治すのことのできた愛娘アイヴィーの目も、わずか8歳にしてこの世を去ることになるダニエルをも犠牲にする。人間の欲による犠牲者達が、欲を抑制するが故に生まれる悲劇。『シックスセンス』には及ばないものの、本作は示唆に富んだなかなかの傑作である。 9点(2004-09-13 18:59:22) |
3. 運命の逆転
役者の演技の質は恐ろしい程高い本作。それに対して、格調高さこそ醸し出すものの、サスペンスを上手く作り出せなかった演出には大いに不満が募る。この作品の元となった現実もさることながら、日本ではロス事件との比較が取りざたされていたのが印象に残っている。 5点(2003-11-21 20:10:45) |
4. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
政治の世界ほど奇異で面白いものはない・・・はずなのに、政治を扱った映画は思ったような成果をあげていないのが実情。しかし、本作では、政治を裏で動かす男を主人公にあてることによって、ショービジネス的なにぎやかさで政界を描くことに成功している。そのためにリアリティに欠けるといった弱点もはらんだが、そこは信用できない現代社会がしっかりとカヴァーしている。 7点(2003-11-21 20:06:04) |
5. 裏窓(1954)
冒頭だけで主人公にまつわる人物紹介をすべて無駄なくそつなくこなしているのには驚く。おかげですんなり作品世界に入っていくことができる。犯罪自体はやや杜撰に思えるが、そういった欠点を補ってあまりあるグレース・ケリーの美しさ(外見だけではない)とジェームズ・スチュアートのおとぼけ正義漢ぶりが面白い。 9点(2003-11-21 19:57:51) |
6. うなぎ
巨匠今村も枯れてきたなぁと思ったのが一つめの感想。同時に映像作家として枯れても男としては枯れないなぁというのも感想。全盛期と比べテンポがゆるくなり、傑作とまで言い切れないのが本音だが、カンヌでグランプリを獲る程度の水準で情念を描ききっているのはさすがだと思う。 6点(2003-11-21 19:53:56) |
7. ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう
知的で痴的なオムニバス。くだらなさに爆笑ばかりしていたが、未だにこの作品名は長すぎて覚えることができない。また、仮に覚えられたとしても一生口に出すことはないだろう。だって、本作を知らない人にこのタイトルを言うのは相当恥ずかしいでしょ。また、知ってる人には、「ウディ・アレンの精子のやつ」と言えばみんなわかってくれるしね。 8点(2003-11-21 19:47:45)(笑:1票) |
8. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
当時テレビドラマ関係でバイトをしていて、共同テレビの『if~もしも~』にも顔を出していた。しかし、突然このまったく毛色の違う作品がラインアップに入り驚いたものだが、少年期の甘酸っぱさを思い出させてくれて感動したものだ。茶圓氏の映像処理も素晴らしく、岩井俊二の最高傑作と言える。奥菜はもちろん山崎裕太もいい味を出している。 8点(2003-11-21 19:41:46) |
9. ウォール街
オリバー・ストーンだろうが、マイケル・ダグラスだろうが、シーン親子共演だろうが、面白いものは面白い。ストーン独特の説教臭さは本作にも顔を出すものの娯楽をしっかりと意識した演出ゆえ気にならない。マイケル・ダグラスの表の代表作といえるだろう。裏の代表作はやはり・・・『氷の微笑』?! 8点(2003-11-21 19:36:42) |
10. ウエスト・サイド物語(1961)
ミュージカル映画苦手な当方も、楽曲の良さから本作は嫌いにはなれない。高校時代ブラスバンドでこの作品のメドレーをやることになり、部員と一緒に観たが、大したストーリーでもないのにえらく高揚した記憶がある。まぁ、隣にちょっとかわいい女の子がぺったり張り付いていたせいもあるんだけど。 7点(2003-11-21 19:32:18) |
11. ウェインズ・ワールド2
え~、基本的には1となんら変わりのない続編で、1がダメだった人には全くもって合いません。かくいう俺もなぜこの映画を観てしまったのか記憶にもないですが、さすがに2作目ともなるとうんざりしてしまったことが記憶に刻み込まれている。 2点(2003-11-21 19:29:08) |
12. ウェインズ・ワールド
あまりのばかばかしさに笑ったことは笑った。しかし、それは苦笑に近いものだったわけで・・・まぁ暇つぶしに期待せずに見る分にはいいかな。それにしても、主役二人はキャラ濃すぎ。 4点(2003-11-21 19:26:49) |