1. ヴァイブレータ
映画とは非日常を楽しむものであると思うので、こういう自分とは全く関係のないようなヤバい世界の出来事は非常に興味深く楽しめるのだが、さすがにこの映画の主人公はやばいと思った。とにかく一人でブツブツ訳のわからない事を口走っているし、すぐ吐くし・・・。普通なら絶対関わり合いたくない奴である。それでもこの映画を退屈せず観れたのは、どう物語が展開していくか予想がつかない所と、寺島しのぶの演技が凄くて引き込まれたからに他ならない。 [DVD(邦画)] 8点(2017-07-21 21:26:59) |
2. うつせみ
《ネタバレ》 かなり変な映画、でも予想外すぎて面白い。 青年は空き巣に入っては何か盗るわけでもなく、料理を作ったり、洗濯をしたり、植物の世話をしたりと普通に生活する。時に体重計を狂わせたり、おもちゃの銃を改造したりとちょっとしたいたずらも行いますが。とにかくこのこのアイディアが素晴らしい。この設定だけで如何ようにもストーリーを展開させるのは容易だろう。しかし、青年と人妻の生活は序盤であっさりと終焉を迎える事となる。だが、この映画の凄い所はここから予想だにしない異様な展開を見せる点にある。そう、ここからが本番なのである。 牢屋に入れられた青年は両手を広げ手首をクイクイッと動かす妙な動きを会得する。驚くことにこの動きを使うことにより、遂にその存在そのものを消し去る事に成功したのだ。まるで幽霊のような存在となって愛する者の元へと帰ってくる。これぞ究極のNTR(寝取られ)ラブストーリー! [映画館(字幕)] 10点(2017-07-11 23:12:01) |
3. 運命じゃない人
普通に恋愛ドラマが展開されるが、この監督の映画なので、絶対、"もう始まっているぞ"と目を凝らして観てしまう。この時点で、何の知識も無く観た人とは観るスタンスが違う。なので、ネタばらしが始まってもああそういうことだったのかと驚き事すれ全ては予想の範囲内。しかも先に「アフタースクール」を観ていた為、ちょっと物足りなさを覚えたのも確か。 ストーリー自体は面白いのだが、登場人物にあまり感情移入できず、もう一度見直したくなるほどの魅力は感じられなかった。 [DVD(邦画)] 6点(2014-10-09 22:07:56)(良:1票) |
4. 受取人不明
ヴェネチア映画祭に出品したというキムギドク初期の傑作。米軍基地や食用犬業者や混血児など様々なキーワードが出てくるがそれそのものが問題提起されるわけではなく、あくまで背景として描かれる。ギドク作品全般に言える事だが、登場人物があまり喋らない。というか周囲との意思の疎通が出来ていない。だから誰かが殴られたり、泣いたり、暴れたり、死んだりする。唯一しっかりと意思伝達を計ろうとしているのが行方不明の夫への手紙を書く女だ。手紙のシーンになるときまってエリックサティの音楽が流れる。これは映画全体の中で希望を感じさせるシーンであり、安堵する場面でもある。それ以外はひたすら登場人物がいがみ合ったり殴り合ったりしています。まったく救いようがないが、キムギドク映画では当たり前の光景なのでもはや驚かない。絵を描く青年はキムギドク自身がモデルなのだろうか。終始傍観者に徹しているが、これは彼が見てきた世界なのかもしれない。 [DVD(字幕)] 9点(2014-07-30 19:29:15) |
5. VERSUS/ヴァーサス
この映画を初めて見た当時なら勢いで8点くらい付けたかもしれないが、今改めて見直すと意外につまらなかったので4点。アクションしか見所が無く、それがひたすら続くので飽きてくる。それにしても、この監督はやたら人体に風穴を空けるのが好きなんだなぁと思った。 [DVD(邦画)] 4点(2013-10-15 10:11:41) |
6. 海でのはなし。
《ネタバレ》 宮崎あおいとスピッツが好きだから観たので、そこそこ満足はできました。 しかし、ストーリーがスピッツの曲に全然合っていないと思った。さわやかな海での青春ラブストーリー(!)みたいなのを期待していたので、以外にどろどろした話で暗くなってしまった。 見所は宮崎あおいが車の中で告白するシーンくらいかな、あの絶妙な演技と空気感はすごいなと思った。 [DVD(邦画)] 4点(2009-07-30 19:28:26) |
7. Vフォー・ヴェンデッタ
スピーディかつテンポの良い展開で物語には入り込めましたが、アクションを期待していたのでちょっと物足りない感じ。せっかくウォシャウスキー兄弟が関わってるんだから、マトリックスばりのエビ反りナイフ避けとか見たかった(笑) [映画館(字幕)] 4点(2006-11-30 00:27:47) |
8. 運命を分けたザイル
まさに「よくあんな状況から帰ってこれたよなぁ~」と思わされる映画でした。ってそのまんまかい(笑) まあ、最初から助かることは分かっているわけですから、この映画の肝はいかにして助かることができたのかということをリアルに描くことだと思います。そういう意味では凄い説得力がありました。見ていて何度も「絶対そこで死ぬだろ」と思ってしまいましたから。映像も迫力がありよかったです。彼の最後まであきらめない精神力はほんとに素晴らしいと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-26 13:52:47) |