1. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
漫画(ただし現実味のある青年漫画等)は読むがアニメを殆ど観ない(ドラゴンボールもエヴァンゲリオンも、ジブリ映画もまったく興味が無いという、自称オタク趣味の人が多い現代では却って珍しいかもしれない人種)、高名な原作についてもおおまかな設定程度しか知らない(可愛い異星人の女の子が「だっちゃ」と言いながら男の子を追うらしいというくらいの認識)、押井監督作は観たことがない(ファンである俳優が声優をつとめた作品すら鑑賞していない)…そんな、ないない尽くしの状態での鑑賞だったけど、一言、面白かったです。なぜアニメに疎い奴が今更この作品を観る気になったかというと、単にこのサイトで評価が高かったから気になったというだけなんですが、おかげさまでこのサイトの皆様のレビューはつくづく役に立つなあと実感できました。この作品について調べてみると、高橋さんと監督の間に意見の相違があるなど、なかなか暗い背景(?)もあるらしく、原作に思い入れがある人のなかには作りが気に入らないと思う人も少なくはないようですね。その点をふまえると、前知識がないだけに、純粋に作品を楽しめたのは幸せなことかもしれないと思います(監督と原作者のファン同士、深いレベルで喧々囂々言い合うのももちろん楽しそうですが)。ただ、あまりに前知識がなさ過ぎて、DVDを止めつつ、ウィキペディアでキャラクターについて調べるという作業が伴ったのは疲れました。作り手がそんな客はそもそも想定してなかったのか、私が非国民なのか。ともかく、アニメに縁がない人も惹きつける作品を作る押井監督の力を感じました。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-29 02:20:09)(良:1票) |