1. ターミネーター4
ジョン・コナーの顔のキズ、カイル・リースとの出会い、不評だった3のケイト、過去の作品の演出のつじつまを忠実に合わせていて、続編としては素晴らしい!今までの作品は、なんとか人間の過ちを防ごうというテーマがあったのに対し、4は、現実を受け入れるテーマが感じられて、シリーズを新鮮にしてくれた良作です。マーカスが主役を食っていて、好印象でした。 [DVD(邦画)] 9点(2010-01-17 23:15:21) |
2. ターミネーター3
T-Xが、モロ好み。アクションシーンは、とくにクレーン車のシーンが、4作品の中では一番好きです。 [DVD(吹替)] 9点(2010-01-17 23:06:09) |
3. ターミネーター2/特別編
T-1000。映画のことを知らず、最初この名前を人づてに聞いたとき、胃薬の名前かと思ってました。銃で撃たれると、べちゃっとなります。その形を見て、島木譲二の大阪名物『ポコポコヘッド』の灰皿を思い出しました。ターミネーター作品の幅を広げた2は、サラ・コナーをパワフルな女性像で描いていて、非常に満足。 [DVD(吹替)] 9点(2010-01-17 23:02:07) |
4. ターミネーター
1~4まで一気に観たうち、一番人間くささがプンプンだったのが、やっぱり1でした。撮影の時代が古いので、電子機器の映像が古いのは仕方ないにしても、当時としては、やはり画期的。個人的には、カイル・リースの一途さが好き。そういえば、マイケル・ビーン、むかし『笑っていいとも!』で、ウンナンのナンちゃんに日本のギャグを教えてもらってたっけ。 [DVD(吹替)] 9点(2010-01-17 22:56:12) |
5. タイムリミット
《ネタバレ》 面白かった~! 証拠隠しに奔走するデンゼル・ワシントンは、もはやコメディです。序盤30分は他人のラブストーリーを見せられて、あぁ、そう、だったんだけど、のこりの1時間は目がクギづけでした。証拠に関わる人間やそれをキチッと裏付けをとる捜査官が、聞かれた通りに証言したり、言われた通りに実行していて、妙にリアルでした。自分の失態をバレないように、バレないように嘘をつく、裏工作する。みんな1度はやったことがあるはず。脚本の魅力に、ただただ圧倒されました。 [DVD(吹替)] 9点(2007-07-12 17:22:57)(良:1票) |
6. 大学は出たけれど(1929)
《ネタバレ》 ちゃんと筋書きが起承転結、成立しているだけでも驚き。大学を出た者が仕事に就けず、働くつもりでなかった妻にすぐ仕事が見つかる。世相を皮肉っててとても面白かったです。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-14 19:03:18) |
7. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 【男はいつまでたっても子供】という機微を絶妙に映し出した大傑作です。 あの最強の大剣豪が、なんと女の尻に敷かれている(´ー`)y─┛~~ 調べたら、1両の価値は2万~36万円ぐらいらしいです。この映画、【100万両は大金なのである!】がテーマのハズなのに、【こけ猿のツボ】を全く探す気がない源三郎を始めとして、小判をメンコに使う安坊など、100万両そっちのけで、お金の価値を考えずに遊び呆ける姿がとっても面白い! 子守唄をBGMに使ったり、洒落の効いたセリフなど、映画の完成度としては『七人の侍』をはるかに超えています。まさか70年も前の映画に爆笑するとは思いもしませんでした。 物語が進むほど、お金をめぐるドロドロした強欲さが(登場人物みんな、言葉では発してはいるんですが)微塵も感じられなくなっていくから不思議です。 この映画の特徴は随所に上手く散りばめられた”くり返し”にあると思います。 「絶対にいやだ!」と断固として断る左膳が、結局、お藤のピシャリの一言に頭が上がらず、七兵衛を見送ってしまう。お藤もまた安坊を叱っておいて、安坊の竹馬遊びにつきあってしまうなどの、①”あまのじゃく”のくり返し。 金魚釣りのシーン、執事と萩野がそれぞれ全く別々の衝撃の事実を知ってしまう、②望遠鏡でのくり返し(これはおなかが痛くなるくらい笑った)。 ③安坊の実家までの道順を教える、くり返し。 10数えて殺すシーンでの④安坊のセリフ「どうして唸ってるの?」のくり返し(これには背筋がゾッとしました)。 くり返しだから、”時間のムダ”であるようで、この映画では決してムダではなく、むしろ相乗効果を生んでいる。 左膳の無骨な優しさが、教育パパとなって随所に現れていて、とっても微笑ましい。 ところが、安坊が「泣いたのは、おっかあが死んだ時だ」と突然、変化球を投げてくる。さんざん笑わせといて、突然ホロリとさせる。山中貞雄監督は、稀代の天才であったと認めざるを得ません。GHQが削除した殺陣も観ましたが、やはり隻眼隻手の丹下左膳は最強の大剣豪でした。 江戸っ子なのが玉にキズ (ノ∀`) アチャー [DVD(字幕)] 10点(2005-09-15 19:58:41)(良:3票) |
8. 大脱走
《ネタバレ》 よくこれだけ豪華な俳優陣を揃えたもんです。いまリメイクしたら、ギャラだけで200億円ぐらいいきそうですね。その手のプロたちが、洗練された技術で着々と準備していく。250人分の服って、どうやって調達すんだよ? 掘った穴の隠し方は? 土は? 展開が進みながら、ワクワクしてしまう。しかも、チャールズ・ブロンソン演ずるダニーやコリン、序盤ヒルツと一緒だった小さい人のように、精神に支障をきたしてきた人たちの模様が、脱走に対する希望と不安を強弱をつけて煽ってくれました。脱走後の逃走手段も飽きがこない。邦題は直訳ですが、あえて砕けたタイトルにするなら、やっぱ『塀の中の懲りない面々』かなぁ。懲りないってのは、もちろんスティーブ・マックィーン。4回ある壁キャッチボールも、順番に、思案・苛立ち・確信・闘志を感じました。いやぁ、面白かった。 [DVD(吹替)] 9点(2005-09-07 22:15:26)(良:1票) |
9. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 正直、この映画のDVDを売り払おうか迷いました。邦画だし、低予算映画だし、テーマが重いし。育児放棄した母親と、生き延びようとする子供たちと、2つの視点で鑑賞する必要があると思います。僕は後者で観ています。主人公・明が長男としての責任を務めようとするのが痛々しい。弟や妹たちは幼いころは従順であっても、成長していくにつれて、子供特有のわがままを言ってくる。明は、まともな学校教育を受けてきていないから、感情に訴えた叱りしかできない。テレビゲームや少年野球など、明にとっての束の間の息抜き。我々には、親や学校、塾など、何らかのコミュニティーに属している安心があります。それがかえって、見放された子供たちの状況を真摯に伝えている。観ていてつらい。しかし目をそむけてはならない。カップめんのカップで植物(たぶん食料)を育ててるシーンが一番、胸にグサリときました。DVDは、もう少し売らないでとっておこう。最近、迷い子猫を拾って育てているので、大事にしようと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2005-08-19 09:34:35) |
10. ターナー&フーチ / すてきな相棒
《ネタバレ》 犬が可愛くない(笑)。フーチをしつけようと奔走するトム・ハンクスが面白いです。いまやハリウッドのトップスターが、ぱんつ一丁でワンちゃんを追っかけ回してるんですよ(笑)。作品自体は意外にサスペンスタッチでした。飼い主の敵をとろうとするフーチが怪我をしたとき、映画と分かっていながら心配してしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-14 23:45:07) |
11. ターミナル
《ネタバレ》 恋愛映画にならなくて良かったー!ビクターの奇怪な行動(書くよりも、観てもらった方が楽しめますね)が、あの目的のためにとどまり続けると知ったときは、コメディだけど自分の好きなジャンルのヒューマンドラマだなぁと分かり、素直に感動できました。さすがトム・ハンクスです。 [DVD(吹替)] 7点(2005-06-02 16:09:22) |
12. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 この映画はミュージカルとして観るのではなく、どこにでもいるシングルマザーのドキュメンタリーとして観たほうがいいですね。実は2回目の観賞にて、この点にしました。最初はセルマの顔になじめずリタイヤ。その後、いろいろな映画の観賞を経て再見。この映画を観る上で準備すべきは、①シングルマザーを題材にした映画を観る②身体障害者を題材にした映画を観る③フランダースの犬やテレビドラマ版家なき子(安達祐美)など、理不尽な目にあう主人公の話を観ておく。④たまには美男美女ばかりではない映画も観ておく(笑)。などを挙げておきます。セルマに対する批評が多いみたいですが、彼女は小さくても強いシングルマザーなんです。子を養ったり失明を恐れる重圧から解放されるのが、彼女にとっては舞台だったんだと思います。ミュージカルシーンになると、エキストラが急に仕事を辞めて踊ったり、死体が起き上がって踊ったりと不思議なシーンになりますが、ラストの締○台のシーンだけは、エキストラが現実世界のまま、セルマひとり歌う。そして”これは最後の歌じゃない”と出てフェードアウト。ラストの真意は観ている我々の想像に任せてもらえます。”これは最後の歌じゃない”。再見して良かったです。 [DVD(吹替)] 8点(2005-05-30 19:39:35)(笑:1票) |
13. 第十七捕虜収容所
♪ぴぴぴぴっぴ、ぴ~ぴっぴ、ぴ~っぴぴ~。ラストの口笛が、この第十七捕虜収容所の面々の団結を物語っています。脱走ものですけど、かなりほのぼのとしています。みたら、監督がビリー・ワイルダーじゃないですか。これも白黒映画初心者の方にはおすすめですね。とくにアニマルが最高です。何が何でも、女子風呂をのぞこうとするアイデアが素晴らしい。戦争をあえて笑い飛ばせる映画を作るなんて、素晴らしいです。果たして、所内の秘密を横流ししているスパイは、一体誰なのか?これもこの映画の見所です。こういう映画こそ、是非リメイクしてほしくないですね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-25 16:18:46) |
14. 大災難P.T.A.
《ネタバレ》 この映画が、自分の中ではコメディ最高傑作です。これを観ると、旅行や出張に行きたくなくなります(笑)。次々と襲い掛かる、帰路への障害の山、山。こちらは爆笑の渦。スティーブ・マーティンのイライラがこっちにも身につまされるようで、大笑いしました。観る前は、ジョンキャンディは、スティーブ・マーティンのお邪魔虫だと思ってましたが、フタを開けてみれば、いやはや、ジョンキャンディも真面目に営業セールスのために次の目的地へ移動しようしようとしてるじゃないですか。一歩遅れて、2人が不幸に陥る様は最高です。ジョンキャンディ演じるデルの素性については、ホロリとしたので、最後、2人がああいう関係になったのは、ほっとしました。あと、エンドロールは最後まで観ましょう。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-25 15:47:28)(良:2票) |