1. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 子供の頃にテレビで観て感動した映画を、久々に鑑賞。 トレーシー・ハイドが不滅のかわいさ。 今どうなってるかは知りたくない。 このままのイメージで。 メロディの笛とダニエルのチェロで合奏した「フレール・ジャック」。 日本では手遊び歌の「グーチョキパーでなにつくろう」で有名だが、これを聞くとこの映画のシーンを思い出す。 音楽は「メロディ・フェア」などビージーズのBGMと映像がうまくマッチしていて、その曲を聞くと映画のワンシーンが浮かんでくる。 宿題を忘れたダニエルとトムは先生に呼び出されて尻に鞭打ちのお仕置きを受ける。 メロディが部屋の外で待っていて、それを見たダニエルがトムを置いて二人で帰っていくのに、さすがイギリスの先進性を感じた。 友達を置いて女の子を優先するなんて、当時の小学生では絶対にありえない。 想い出をたどれば、男女の仲は良くてクリスマスパーティやバレンタインデーなども盛り上がったが、一対一で付き合った者は一人もいなかった。 おそらくデートをしただけで、めちゃくちゃ冷やかされただろう時期。 好きな子がいても、暗黙のルールがあるように誰もそこまでしなかった。 ありえないだけに、余計に憧れたような気がする。 ダニエルとメロディのように、学校をさぼってデートする相手が早く欲しくて。 今みると、ダニエルよりトムの方に好感を持つ。 女の子を優先したダニエルと仲直りして、自分たちで結婚式を挙げてやるなんて、何ていいヤツなんだ。 こういう良い悪ガキは頼もしい。 今の小学生の実情はしらないが、学級崩壊のニュースは耳にする。 そこでの問題行動は、この映画での子供たちの問題行動とはまったく異質のものだ。 トムやダニエルたちのは理不尽な大人たちへの反抗で、明るく健全で痛快な問題行動だから。 主人公と変わらない年頃にこの映画と出会えたのは幸運だった。 違うタイミングで観ていたら、これほど共感できなかったと思う。 出会うタイミングで特に印象が変わるタイプの映画があるが、これなどはその典型だろう。 [地上波(吹替)] 9点(2013-01-04 00:25:04) |
2. チャイナタウン
《ネタバレ》 映画脚本のお手本のような作品。 謎が少しずつ明らかになって衝撃の真実にたどり着くまでが丁寧に描かれ、サスペンスの王道といえる。 伏線がきっちり張られていて、もう一度見直すと見落としていた伏線が幾つもあることに気づく。 ラストの片目を打ち抜かれるところにも、見直せばそこに至るまでに幾つかの伏線が。 悪が完全勝利するという後味の悪さはあるが、余韻のあるエンディング。 好きな映画には入らないものの、完成度の高さには感心してしまう。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-17 19:53:48) |
3. チャイナ・シンドローム
《ネタバレ》 1979年の映画なのに、現在を予言したかのような問題を提起している社会派ドラマ。 どうしても3.11の原発事故が想起され、怒りが沸いてくる。 利益を追及するあまりの安全軽視や事実の隠蔽をする人たち。 いかにもステレオタイプの役柄だが、現実にも存在するからやりきれない。 原発自体の是非は意見の分かれるところだろうけど、その部分に関しては許されることじゃない。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-10 00:41:22) |
4. 小さな巨人
《ネタバレ》 白人と先住民の間で揺れ動く主人公。まさに波乱万丈の人生。信じられないような展開もあるが、121歳の老人の回想形式なのでホラ話っぽくもあり、抵抗感を覚えずに受け入れてしまう。先住民を女子供容赦なく皆殺しにする騎兵隊は、よくある西部劇の一方的な視点とは違う。 主人公と親子のような関係になったシャイアンの酋長がいい味を出している。死地を山の頂に求めたシーンが印象的。儀式の踊りと祈りの後、霊験あらたかに天に召されるのかと思いきや、何も起こらない。それでも酋長は慌てず騒がず、放った言葉がふるってる。「魔法は効くときと効かないときがある」 すべてに感謝して受け入れる泰然自若とした生き方が、白人社会へのアンチテーゼとして効いている。 ダスティン・ホフマンは適役で、相変わらずの存在感。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-15 19:49:23) |
5. チャンプ(1979)
《ネタバレ》 あざといくらいにベタなお涙頂戴ではあるものの、不器用な父といたいけな子どもの絆にはホロッとくる。『がんばれ元気』(小山ゆう)という漫画が好きだったが、その少年時代がこの映画とよく似ている。先に映画のほうを見ていたら、もっと感動できたかも。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-08-26 20:51:21) |