21. チェンジング・レーン
ベン・アフレックの大根役者ぶりは個人的には頂けないが、演技面ではサミュエル・L・ジャクソンが巧くカバーしていた。多少詰め込みすぎという感はあるが、誰にでも起こり得る日常のサスペンスを興味深く描き出すことに成功している。映像的な工夫がもう少しあれば、現代のヒッチコック映画とも言える雰囲気を持っていると思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-01-30 18:09:41) |
22. チアーズ!
スポーツ映画特有の軽快な爽快感と感動を期待したのだけれど、どこかテンポが悪く盛り上がらなかった。他のスポーツと比べると、チアガールは映画的に表現しやすい題材だと思うので、テンション的にもノリきれなかったことは残念だ。 [ビデオ(字幕)] 3点(2004-01-18 02:10:55) |
23. チョコレート(2001)
非常にテーマ性の深い濃密なドラマであり、同時に極めて濃厚なラブストーリーであるということをまず断言したい。恋、焦がれ~の模様を描く一般的なラブストーリーとは明らかに一線を画すが、ここまで真摯に人間自体の奥深さを描き出したラブストーリーは他にない。淡々と心を通わせ、濃厚に絡み合う途方もなく傷ついた二人の男女の極めて本能的な恋模様に息を呑む。アカデミー主演女優賞を受賞したハル・ベリーの熱情的でシリアスな眼差しは印象深く素晴らしかった。しかしそれ以上に、ビリー・ボブ・ソーントンの自然な存在感が圧巻だった。 [映画館(字幕)] 9点(2004-01-18 01:50:44) |
24. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
ここまでメチャクチャにやっちゃえば、ストーリーが陳腐なんてことは関係なく、一級のエンターテイメントに間違いない。前作でもそれは言えたけど、続編となる今作はさらにさらにパワーアップ☆破天荒なアクションと躊躇ないセクシーさで圧されまくる。単純さもここまで突っ走れば、素晴らしい。 [地上波(吹替)] 6点(2004-01-13 15:08:39) |
25. チャイナ・シンドローム
原発事故とか核爆発というものは、本当に今この瞬間に何の前触れもなく起こり得る絶対恐怖なので、この作品が描くストーリーは非常に怖い。映画的な派手さはないが、秀逸な説得力と問題意識を打ち出す秀作だと思う。 7点(2003-12-18 17:20:28) |
26. チンプイ エリさま活動大写真
謎の生物の造型をしているチンプイももちろん印象的だが、やはりインパクトが強いのはワンダユウ爺さんだろう。まるっきり犬の風貌でエリさまをあれこれ誘惑するその的外れっぷりが面白い。愉快なキャラクター陣は、藤子・F・不二雄ならではのものだった。 [ビデオ(邦画)] 5点(2003-12-01 14:27:53) |
27. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
「ちびまる子ちゃん」映画化第2弾作品で、登場人物たちそれぞれの「好きな歌」のエピソードを軸に展開される。童謡から往年の名歌謡曲、さらには学校歌、替え歌と音楽的なバラエティーが豊富で楽しい。劇中、まる子が出会う絵描きのお姉さんとの関係を中心に物語は流れていき、ラストの別れのシーンはこの漫画らしい感動に溢れている。お馴染みの個性的なキャラクター陣ももちろん健在で、笑いは必至。 [ビデオ(邦画)] 7点(2003-12-01 14:17:48) |
28. ちびまる子ちゃん
「ちびまる子ちゃん」の初映画作品。今やテレビ放映版ではおなじみの大野くんと杉山くんの初登場作品で、彼ら二人の友情を中心に描かれる。個性溢れるキャラクターたちももちろん健在で、独特のほのぼのとした世界観は周知の面白さ。 [ビデオ(邦画)] 6点(2003-12-01 14:11:40) |
29. 中国の鳥人
この頃(もちろん今もだけども)、Vシネを撮り、アイドル映画を撮り、テレビドラマの映画版を撮り、今作のようなドラマ性が高い作品も撮る三池崇史に対して、「なんて節操のない監督だろう」などと感じたものだが、彼の映画作りの根本は暴力的なまでのチャレンジ精神に他ならないということを近年強く感じる。でなければ、中国の奥地まで行ってこんなパワーに満ちた映画は作れない。 [ビデオ(邦画)] 7点(2003-11-29 02:44:20) |
30. 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
確かに今作の子供だましにも行き過ぎの演出には参ってしまった。対ガイガンのわりにはガイガンの印象は極めて薄い。ゴジラ映画は世界的に人気もあり評価も高く、もちろん私も好きだけど、全体的には駄作の方が断然多いのではないかと思う。 3点(2003-10-14 11:25:31) |
31. 沈黙の要塞
スティーブン・セガールの熱い人間性は好きなんだけど、やはりこの映画のラストのメッセージ性はアクション映画としてアンバランスで、拍子抜けさせられる。まあその点を除外しても駄作ではあるのだけれど……。売れる前のビリー・ボブ・ソーントンが出ているらしい。 2点(2003-09-28 01:29:42) |
32. 沈黙の戦艦
先日気まぐれに観た2000年代の“セガール映画”があまりにも酷かったので、スティーヴン・セガールというアクションスターの“存在”を再確認しようと、彼の代名詞ともなった「沈黙シリーズ」の発端である今作を何年かぶりに観た。 スティーブン・セガールのアクション映画スターとしての地位を確立したと言える今作の最大の成功要因は、やはり主人公のキャラ設定に尽きると思う。 “コック”の主人公の素性が、実は海軍きっての最強軍人だったというアイデア一発で、このアクション映画は成り立っていると言っていい。 このキャラ設定にバッチリとハマったスティーヴン・セガールが扮したケーシー・ライバックというヒーローそのものが、この作品の娯楽性の中心である。 したがって、このアクションヒーローのファンとしては、もっと作品として数多くシリーズ化してほしかった。 「沈黙シリーズ」などという名ばかりの呼称ではなく、今作の正当な続編「暴走特急」に続く第三弾、第四弾、第五段……と様々なステージでテロ事件に巻き込まれ、当然のようにテロリストを駆逐するケーシー・ライバックの活躍を観たかったものだ。 何せ“コック”という手に職を持っているのだから、ホワイトハウス篇、日本大使館篇、エアフォースワン篇、サミット篇, etc.「職場」は次々にあった筈だ。 [インターネット(字幕)] 7点(2003-09-28 01:17:30) |