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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  鶴八鶴次郎(1938) 《ネタバレ》 
芸道に生きる男女を鋭く描いた成瀬巳喜男の作品。  歌い手の「鶴次郎」と三味線女房「鶴八」。 二人は喧嘩するほど仲の良い鴛鴦夫婦、本当の夫婦のように幸せそうだが、あくまで二人は「芸人」としてのコンビ。 幼い頃から兄弟のように過ごしてきた二人。 鈍い鶴次郎、女として答えを待ち望む鶴八。  冒頭からサイレント映画さながらに見せる映像。 幸せそうなふたりの姿から物語は始まるが、紆余曲折を経て二人は亀裂が入り別れてしまう。  結婚して本当に女房になった鶴八、一人やせ我慢して芸道に生きる鶴次郎。  二羽あっての「鶴八鶴次郎」、一羽欠ければ魅力も半減してしまう。 打ちひしがれる鶴次郎、いつも隣にいたからこそ気付けなかった「かけがえの無い存在」・・・。  そんな鶴次郎を見かねて鶴八は戻ってくる。 喧嘩別れした二人だが、お互いに謝りすぐ打ち解けられるふたりの仲睦まじさを物語る。  だが鶴次郎も男だ。 本当の女房になって幸せそうにしている鶴八を観て、鶴次郎は辛い決意をする。  家庭での幸せを願った鶴次郎だが、果たして鶴八も同じ気持ちだったのだろうか?  何も語らない鶴八、涙を酒とともに飲み干す鶴次郎・・・切ない幕切れだが、とても良い映画だったと思う。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 21:19:35)
2.   《ネタバレ》 
内田吐夢が農民たちの生活を極限まで突き詰めた作品。  キング・ヴィダーの「麦秋」でもここまで地味じゃなかった。  これほどリアリティを持った農民は「七人の侍」にもいなかっただろう。  「七人の侍」で息子を野武士に殺された婆さんがいた。  その人も戦火で家族を失った辛い中を生きてきたという顔だ。  このように軍役や戦中・戦後の混乱をくぐり抜けた面構えの俳優が多かったが、この「土」に出てくる爺さんオッサン連中の面付きはもっと凄い。  辛い農民生活を身を削りながら耐えてきたという、そういう面付きの連中が多い。  フィルムは歳月を経て劣化が進んでいる箇所もあり、画質や音の悪さ、さらに冒頭とラストのシーンが欠如してしまっている。  欠如した部分は字幕で補われているが、劇中の絵で語る場面は言葉を必要としない凄味が伝わって来る。  物語はある農村の家族の生活を辛辣に描いていく。  主人公は祖父が残してしまった借金の完済に追われる身だ。  家を残してくれた父親を敬う反面、借金を残した父を恨んでもいた。  まるでドキュメンタリー映像でも見るかのような農村の様子。  ボロボロになった衣服、干からびた大地、多少の水ではすぐに渇いてしまう大地。  そこに大粒の雨が振り再び田は潤う・・・。  更には雷鳴のような音を立てて開く農家の戸。  娘がこっそり とうきびを狩りに行く場面。  ガラリと空く戸が緊張感を引き上げる・・・。  嫁入りで賑わうささやかな宴会。  火災の映像も凄い。  家が燃えてしまった残念だが、命あっての物種だ。  終盤で主人公が落ち込む様は情けないとも思ったが、自分の家が焼けたら誰でもああなってしまうだろう、抜け殻のように。  父を恨む息子、理由を知らない周りの人々は「なんんと親不孝な」と主人公を詰る。  しかし父親も責任を感じていた。   死が迫る父親、父親のために立ち直る主人公。  ラストの部分が欠如していたのは残念だが、恐らく感動的なラストで締めくくったのだろう。字幕がそう補完しているし。  内田吐夢はよく作品のテーマが余り「受けるイメージが無い」のでいつも資金繰りで困ったらしいが、映画仲間や知人から余ったフィルムや費用の援助をしてもらっていた。  それは毎回映画をヒットさせるという事と、何より人々に与える感動が内田吐夢の信頼となっていたからだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 21:28:03)
3.  妻よ薔薇のやうに 《ネタバレ》 
成瀬監督も小津監督同様、敬遠していて一人でした。しかし「映画は語る」において淀川長治さんに「凄い」と言わせるほどの作品がどれほどのものなのかと見る事になりました。いやー凄い映画でした。成瀬監督はこれが初めてですが、もうビックリですよ。見事な「夫よクズのやうに」。妻と娘を養うため山に金を堀に行った夫。だがその夫は別の女に入れ込んでいた・・・「だって嫁が怖いんだもの」ビックリですよもう。娘さんも最初こそお父さんを引き戻そうと頑張りますが、諦めたのか父の浮気を許しちゃいますし、奥さんなんか完全に冷めてます。そして娘の彼氏は空気になりました。お父さんを叱りつける叔父さんだけが唯一まともに父を説得しましたが、お父さんは浮気先の奥さんの事で頭がいっぱいです。浮気先の娘さんとの冷ややかなやり取りも忘れられないです。何も知らないであろう小さな弟さんの存在も・・・本当の娘を取るか浮気先の家族を取るか・・・そんな状況を自分で作り上げてしまったこの男は大馬鹿野郎です。 男の駄目さ加減と女のドロドロが凄い作品でした。もうなんべんだって「凄い」と言っておきますよ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-08 10:39:46)
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