1. ツリー・オブ・ライフ
《ネタバレ》 冒頭のヨブ記の引用と「世俗に生きるか、神に委ねるか」という台詞が全てを物語っている。「物質主義的な父親が努力ではどうにもならない挫折を体験、改心して真の心の豊かさを手に入れる」という極めてシンプルな家族ドラマをわざと難解にしているだけ。それだけならまだしも、壮大すぎるイメージ映像の羅列を家族ドラマと結び付ける暴挙には失笑が漏れる始末でした。ルベツキによる映像の力は完全に否定できない、むしろ素晴らしいが、この映画の前ではどうしようもない。そもそもマリックの映画は自分には合わない。もっと普通の映画を撮ってください。一番の罪は、これを感動大作として偽って全国公開してしまった配給会社だろう。 [映画館(字幕)] 4点(2015-06-20 00:12:57) |