1. 鉄砲犬
昭和が満載!ストーリーはなんて事ないんだけど凄く楽しい。封切りは私が生まれた昭和40年。店の看板、ロゴ、車やバイク・・。このシリーズを観たのは3作目なんだけど、本作以前に撮られた他2本と比べると、明らかに「もはや戦後は終わった」と感じられて興味深いです。 それにしても銃撃戦で鏡を利用するのは「ガンヒルの決斗」?イイネッ! [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-19 01:03:17) |
2. テルミン
不思議な映画でしたねー。なんつっても楽器であるテルミンそのものが音と言い形状といいSFチックだからなぁ。最初は「明和電気?」って感じだったんですけど、だんだん楽器としての面白さとテルミン博士の波乱の人生が絡んでとても興味深かったです。ぐあっと盛り上がりそうなところを敢えて押さえているあたりがまた不思議な味を出していました。あと、現在その自伝映画が公開中であるシンセサイザーの父ロバート・モーグ博士も登場!ナルホド、シンセサイザーのヒントはテルミンにあったのか。他の人の演奏はちょっとどーよ?って感じでしたが、クララ・ロックモアの演奏は純粋に音楽として素晴らしかったです。バイオリンのような人の声のような深い音には驚き。ところでこの映画の音楽はハル・ウィルナーだったんですね。どーりでセンスがいいハズだ。彼は一時期いくつかのトリビュートアルバムをプロデュースして話題になった人でセロニアス・モンク、クルト・ワイル、ディズニーなど面白いトリビュート・アルバムを作ってて好きでした。映画では「ショート・カッツ」か。ラストのテルミンとクララの再会シーンはステキでしたね。ところでトッド・ラングレンは何しに出てきたんだ? 7点(2005-03-23 13:50:09) |
3. テキサス魂
《ネタバレ》 牛を追ってテキサスを彷徨う根っからのカウ・ボーイ(ジェームズ・スチュワート)が、突然死んだ弟から高級娼婦クラブの経営を譲り受けることになり四苦八苦する物語。不器用で世渡りベタのジェームズ・スチュワートと飄々としたヘンリー・フォンダの関係が絶妙で楽しいです。それと何と言っても映像が凄くキレイ!特にオープニング、彼ら2人がテキサスからシャイアンまで旅をするシーンで次々移り変わる風景は、額に入れて飾るのが似合う美しい水彩画のよう。風景だけでなく、セットも小物も衣装もクラブの女性達も凄く洗練されててセンスがイイなぁと感じました。ストーリー的には途中ちょっとモタつく部分もあるし、ジェームズ・スチュワートとヘンリー・フォンダが爺さんなのがツラかったりもするのですが、ドンパチもあって後半は盛り上がり、ラストはホロっとさせる映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2005-02-04 12:24:46) |
4. 鉄道員(1956)
この映画の家族、すごくありそうな家庭です。それ故共感する所も多い。よかれと思ってやった事が悪い結果を呼ぶ。軌道修正できないままにどんどんと別の方向に走り続けた列車はいつしか本来の場所から遠く離れてしまう。そんな大人の意地の張り合いを幼い少年の純真で素直な目を通して見せることによって優しく戒めています。色んなものを得て、失って、それでも人生は続いて行く。優しくて美しいラストに涙。 8点(2005-01-21 12:55:16)(良:2票) |
5. 天国の口、終りの楽園。
これはビミョーな映画だった。ハマる人がいるのは分かるけど、私にはワザとらしく感じられてかなりイライラした。セックスシーンそのものは妙に生々しいけど、彼らのどこかお利口っつーかバカになりきれてない所にもしらけてしまったし。ただ、ラストは衝撃を受けた。彼女の境遇を考慮して見ると全く違った印象を持つ事は確か。で、よくよく考えてみたけどやっぱこれは反則だと思う。作品の中では全然描けてないと私には思えた。なので「可もなく不可もなく」の5点。音楽は良かった。 5点(2004-06-21 11:22:21) |
6. テレーズ
キレイな映画でしたね。修道院が舞台の映画って何故か好きなんです。修道院に入るってことはキリストの花嫁になるってことなんだなぁって、ウェディングドレスが印象に残りました。 7点(2004-01-21 17:22:43) |
7. デッドマン・ウォーキング
「人が人を裁いていいのか?」と言う疑問はキリスト教的なのかもしれない。なので死刑制度の是非について日本ではあまり議論にならないようだ。実際私はこの映画を見て、原作を読んで、初めて死刑制度について真剣に考えた。見ていて単純には割り切れない、考えさせる映画だと思う。ショーン・ペンはいつも演技過剰であまり好きじゃないんだけど、この映画の彼は迫力あってよかったな。 8点(2003-11-07 22:00:19) |
8. 天使の涙
恋愛の、特に初期段階に感じることがある永遠とも思える一瞬。世界が二人だけになり、自分たち以外は時も人も何倍もの速度で通り過ぎて行くあの感覚が鮮やかに描かれた映画。「全てのものには賞味期限がある。」だからこそ、その一瞬が美しく切ないのだ。 (追記)先日再見したら+1点でやっぱ満点。「恋する惑星」より私はこっちの方が好きだな。「一瞬の永遠」を求めて夜の街を彷徨う孤独な都市生活者達がたまらなく愛おしい。 10点(2003-10-08 23:40:02)(良:2票) |