3. ティアーズ・オブ・ザ・サン
多くの人の反感を買う映画ですね。こういう映画はアメリカと倫理的(又は政治的)無関心主義者の多い日本でしか受けないと思います。映画って特殊効果や役者の演技やシナリオがしっかりしていれば良いのでしょうか。ナイジェリアの(架空の)クーデター勢力が極悪非道に描かれていますが、反戦とか戦争の狂気を表現する目的ではなく、あくまでも主人公達の行動を正当化する道具に使われているに過ぎません。「アフリカってこんな感じでしょ?」といういい加減な感覚に基づいて精緻なフィクションを作って良いのでしょうか。「あめりかぐんって、こんなに正しいんだぞ」と言うために映画を使うのは勘弁して欲しいです。これでは完全にアメリカ海軍のプロパガンダ映画です。この映画の倫理的な欠落や幼稚なメッセージが気になって、迫力あるショーとして楽しむ気にはなりませんでした。1点は、作中に登場したマンドリルのあくびに贈ります。 1点(2003-12-07 02:43:11) |