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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

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1.  デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~ 《ネタバレ》 
「ハングオーバー」が面白かったので、ある程度期待していたが、期待どおりの面白さだった。この監督とはやはり相性があいそうだ。誰にでもススメられる良質のコメディ作品だ。ただ、「ハングオーバー」の際も同様の現象が起きていたが、近くにいたアメリカ人は大爆笑しているにも関わらず、日本人は静かにしているところが多々見られた。恐らくセリフと字幕には多少のニュアンスの違いがあり、微妙な面白みを伝え切れていないところがあるようだ。 コメディ作品は非現実的な事象が巻き起こり、それが不自然に感じられることが多々ある。本作も同様に非現実的な事象が多く生じているにも関わらず、意外とナチュラルで無理がない仕上りとなっている。ロバート・ダウニーJr.の演技力の賜物かもしれないが、演出・演技にわざとらしさがなく、全体的に自然体のように感じられた。 また、テロリスト、児童虐待、イラクからの軍人の帰還、メキシコからの不法移民、ドラッグなど、かなり際どい題材を盛り込んでいるにも関わらず、これらに関しても嫌らしさを全く感じられない。アメリカ人にとってはどのように感じるかは分からないが、これらを上手く笑いに転じさせている。 トリップモノ、バディモノとしても悪くはない。イーサンはバカではあるが、バカ正直でもあり、裏がなく憎めないキャラクターになっている。父親を亡くして孤独になったイーサンは一人ぼっちになりたくなかっただけなのかもしれない。ピーターはただのつまらない大人ではあったが、イーサンとの出会いにより、徐々に変わっていっている。その象徴的なものは、グランドキャニオンへの立ち寄りだろう。あれほどキレやすかったのに、終盤は財布の件以外は比較的穏やかだ。 イーサンにとっては、ピーターは孤独を癒すかけがえのない相棒なのかもしれないが、ピーターにとってイーサンの存在とはどうなのだろうと考えてしまう。大嫌いでやっかいな相手から、どうしてかけがえのない相棒へと変わったのか。メキシコで拘留中に無謀な手段によって助けられたことが、ピーターにとってイーサンが相棒へと変わったポイントなのかと思われた。妻の出産に立ち会えないという“絶望”から彼を救ったことによって、イーサンに対する想いが大きく変わったのだろう。 これらのように、ただ単に笑えるだけではなくて、ちょっとだけ相棒のことを考えられる点も評価したいところだ。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-02 22:14:06)(良:1票)
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