1. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 ネタとしては決して新しいものではないと思う。『ドラえもん』にも登場する話であるからだ▼しかし、トニー・スコット監督は決して単純なまま終わらない。片目で現実を、片目で過去を認識しながら犯人の車を追うシーンに斬新さを感じた。また、世間で“スタイリッシュ”と評される映像も、『マイ・ボディガード』や『ドミノ』ほど慌しくなく、作品のテンポと見事にマッチしていた▼ストーリーは細かい部分にはツッコミを入れたくなる。例えば、レーザーポインターが画面を通り抜け、監視中の女性がその光に気付いたが、その現象はなぜ起こり得たのだろうか▼だが、このような細かい部分は気にしない方が良いだろう。気にしなくても良いようなテンポと映像でこの作品は出来上がっていると思う。デンゼル・ワシントンの名演技も含め、サスペンス映画としてもアクション映画としても楽しめる娯楽作品に仕上がっている。 [映画館(字幕)] 7点(2007-03-30 22:52:37)(良:1票) |