1. デッドゾーン
彼が目覚めてからの生活を淡々と見せる。 母の心配、父の悲しみ。 生徒との絆。 何度見ても切なくなる。 クローネンバーグとは思えない胸に迫る演出でしんみりとさせておいて 連続殺人鬼の捜査のために保安官に協力するあたりから 話は壊れた方向へ…。 自分がこの世に生まれてきたことには何か意味がある。 自分の今の状況にも何か必然がある。 人はそう考えなくては生きていけないのかも知れません。 そして、あのラストを迎えてしまいます。 彼の見たのは未来か彼の悲しみに壊れかけた精神が見させた妄想か?。 何も確証はありません。 そう思うといっそう悲しくなります。 それがこの映画を私に何度も見させるのでしょう。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-20 09:43:39) |
2. デビルマン
マガジンの連載最終回に学校が揺れたのだ。比喩はなく。 昔はねマンガを教室で回し読みしていたのだ。 あしたのジョーとデビルマンの最終回は 学校がどよめいた。 それほどみな熱くなったマンガなんだ。 その熱気を知っている世代はこの映画に腹が立って仕方がないだろうと思う。 実写でやるのは無理だと思う。 アニメにすればよかったのにと思う。 それでも最近のアニメを見ていると怪しいもんだが…。 しかし、東映映画の集大成的な要素もあってそんなに酷い映画ではない。 ヤクザ映画になったり 時代劇になったり 東映映画の要素がテンコもり。 キャシャーンよりはずっとまし。 少なくとも映画のプロが作った映画だ。 思うに、悪魔対デビルマンの前半と 人間対デビルマンの後半に分けて6時間ぐらいの映画にして 国家予算並みの予算で最高のスタッフを集めて 10年くらいかけて作れば そこそこのものになると思う。 [DVD(邦画)] 4点(2006-06-19 17:14:44)(良:3票) |
3. デューン/スーパープレミアム 砂の惑星・特別篇
初めの紙芝居はどうも確信犯のような気がする。あの微妙なうまさというか下手さというかなんともいえない安物感がいい。解りやすくなった分リンチ的へんてこりん感は薄まってはいるがこちらはこちらなりに面白かった。 当時のパンフには宇宙船を宝飾デザイナーがデザインしたと書いていたと記憶しているが、とにかくSFらしくないというか科学のにおいを感じさせないメカデザインは面白いと思う。多分この世界には科学者はいない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-17 23:48:18) |
4. デューン/砂の惑星(1984)
このような大掛かりな規模でこんな映画が作られたことは映画の奇跡だと思う。 プラン9をスターウォーズ並みの規模で製作したようなものだろう。 とにかくビジュアルがすごい。ワープ能力を持つあの変な生き物が最高。 このお方がお話しになるときは執拗に口がアップになるので気持ち悪くなる。 あの口は反則だ。 それにみんななんか変な薬をやっていて、不健康そうな顔をしている。 画面は暗く、捕虜のいじめ方がドヘンタイ。これ劇場の大画面で見たときは本当に気分が悪くなった。あはは良くもこんなの作れたなぁ。普通はこんなの企画の段階でつぶれると思うのだが。バルンガオヤジも強烈なキャラクターで感動した。 映画が終わったときにはもうヘトヘトになって、こんなに疲れたのは初めてでした。 でも、もうやだ思いながら、たまに無性に見たくなる変な魅力がある。まさにドラッグムービー。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-14 09:33:46) |
5. ティム・バートンのコープスブライド
ハマーとかAIPといった懐かしいB級ホラーの雰囲気にあふれていて、それだけでもうたまりません。やっぱり美女には白いドレスです。そして、ドレスのすそひらひらさせなから階段をのぼるのです。 ビクターとビンセントは混同しやすい名前なのです。無理やりではないのです。言い間違えなければならんのです。 ビクターとエミリーとの連弾の場面に分けも泣く涙が出てきました。コープスブライドからエミリーへの変化を予感させる何か物悲しい…うーむ、よくわからない。でもなんかこの場面好きです。 欲を言えば、もうちょっと歌がほしいと感じてしまいました。 「ティム・バートンのコープスブライド」頭にだれだれのと付くと「キートンの…」とか昔のコメディみたい。それを狙ったのか?。ならば、B級ホラーチックに「地下の花嫁」とか「生埋め花嫁 地獄の結婚式」とか…、ごめんなさい言ってみたかっただけです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-07 09:56:37) |