1. ディアトロフ・インシデント
《ネタバレ》 この映画を観終わった後の自分がとった行動はディアトロフ峠事件のことをネットで調べることだった。なるほど、不可解な事件だ。映画の題材にしたがるのも分かる。最近では珍しくもなくなったPOV作品だが今作は題材の不気味さもあり飽きずに観ることができた。鑑賞時はちょうど大寒波で雪も積もり暖房をつけていても寒さを感じる時だったので雪山の寒さともシンクロできた(気がする)。 序盤で彼らが遭難したというニュース映像が挟まれるのは良い。雪山での遭難は死を連想させるがただ死ぬだけでは無いジャンルなだけに、酷い目に会ったうえでその先に何かあると予感させる。オチも荒唐無稽だがアイデアは悪くないと思う。ただああいうクリーチャーが出てくるとどうしても安っぽさを感じてしまうのが難点か。題材は良いのだからそれをリアルに感じさせるアイデアもやはり欲しかった。 低迷期に入って久しい印象のレニー・ハーリンだがなかなかの予算を使った「ザ・ヘラクレス」も興行的には失敗だった模様。浮上の時は来るのだろうか。それでもコンスタントに作品を取り続けているのは感心する。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-26 01:42:31) |