1. 虎の尾を踏む男達
筋立ては知っていましたが、榎本健一がどうにもこうにも癇に障る重厚さに欠けるというか安っぽいつまんない演出の作品でした。歌舞伎の素養がある方には楽しめるのですかね。森雅之さんに台詞があったのか、確かめる気にもなりません。 [DVD(邦画)] 3点(2022-01-13 01:30:25) |
2. 逃走迷路
見た目上品で善人そうな人物が心根まで神のような人格者が何人も登場して逃走者を助けるという監督作らしからぬキャストが印象深い。何かを訴えたかったのか?歯切れの悪い展開結末はツッコミどころ満載で盛り上がりに欠ける作品です。余談ながら、ロバート・カミングスは誰かに似ているどこかで観たことある。誰に?どこで? 鑑賞中気になり通しで未だに答えが出てきません(嗚呼) 4月16日追記 ようやく答えが出ました。ダナ・アンドリュースでした。48時間かかりました(泣) [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-14 03:00:43) |
3. ドリアン・グレイの肖像(1945)
1972年版鑑賞済で展開は織り込み済み。全編に亘って細部まで作り込まれた端正なモノクロ画面に見惚れました。初めて目にするハード・ハットフィールドの無機質な美しさが忘れ難い。ジョージ・サンダースはナイスキャスティング。持ち味である天下一品の嫌らしさを本作でも発揮しておりました。「顔は自ら作り上げるもの」が思い浮かんだ印象深い逸品。 [DVD(字幕)] 8点(2021-02-23 01:09:54)(良:1票) |
4. 東京スパイ大作戦
「田中上奏文」をめぐる新聞記者と日本当局との闘いが描かれています。舞台は東京で街並みや語られる日本語は許容範囲。首相を始めとする当局面々はアメリカ人が演じており、これもあまり違和感なく、とりわけトージョー大佐が本人ソックリでビックリ。陛下の写真に接する姿も好感持てるもので、真面目に作られているのを感じます。 キャグニーは善玉なのでキレッキレ具合は抑制されているものの、パリッとしてシャキッとして色気があって、いつも通りのオーラ全開。嗜んでいる柔道を活かしたスタント無しの対決模様は「コマンドー」を思い出したなかなかのもの。(形勢不利でパンチを繰り出すのはチョット・・・ですが) 脚本とシルヴィア・シドニーの役どころがイマイチで手に汗握る事無かったのがじれったいところであり、1945年春に公開されているというのにため息が出ました。 邦題は盛り過ぎです。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-02 14:55:11) |
5. 都会の叫び
《ネタバレ》 キン肉マンのイメージを覆すヴィクター・マチュアの激シブさにメロメロですわ。幼馴染を背中から撃つ決着、泣きじゃくる犯人の弟。たまりませんわ。「汚れた顔の天使」には及ばないものの手に汗握った傑作。観に行けばよかったなぁ、激しく後悔。 [DVD(字幕)] 9点(2019-09-19 01:20:43) |
6. 毒薬と老嬢
監督らしからぬブラックコメディ。良く練られた脚本での起承転結に一時も目が離せず。ケーリー・グラントのマシンガントークに辟易し、猿ぐつわ姿にホッとする。まともな者がいない登場人物の中で、ねずみ男のようなピーター・ローレの存在感が際立っていた。 [DVD(字幕)] 7点(2018-02-19 13:22:48)(良:1票) |
7. ドイツ零年
敗戦の廃墟の中での疲弊した暮らし。貧すれば鈍する様子をまざまざと見せつけられます。その状況で少年を炊きつけ、結果に逃げを打つナチ残党の卑劣さ。あまりの救いの無さに底冷えします。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-14 20:55:25) |
8. 東京ジョー
日本の描写、物語の展開共にそこそこの出来栄えです。男として女々しいのに父親として母性的な愛情でもって勇猛に振舞うボギーもそこそこの味わいがありました。一点笑えたのが鎌倉源五郎景政。昭和の世にこの名前って一体・・・ [DVD(字幕)] 6点(2011-09-02 23:23:39) |