1. DOG STAR/ドッグ・スター
いわば落語「元犬」の現代版。トヨエツは犬になりきっているし、井川遥は素朴な美を発揮。程良く抑揚を効かせた描写に徹して、突飛な設定をスマートに仕上げている。心に沁み入る音楽、荒涼とした海辺のシーンなども印象的だが、やはりラストが見事。真の温かさが根底にある秀作だった。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-28 02:50:29) |
2. ドラえもん のび太のワンニャン時空伝
F先生没後の作品の中では“マシな方”との声もチラホラ聞けるだけあって、映画としてはそれほど酷くはない。確かに「太陽王伝説」や「翼の勇者たち」などの愚作レベルは回避しているが、強引に感動させんとするセンスの悪さは相変わらずである。 [地上波(邦画)] 4点(2007-08-13 12:17:38) |
3. 突撃(1957)
凡百の反戦映画とは明らかに異なる傑作。戦場の描写も素晴らしいが、やはり将軍の欲に駆られる過程や、欺瞞に満ちた裁判などにおける卓越した心理描写は絶品。ラストも心に沁みる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-19 16:17:09) |
4. 童年往事/時の流れ
「ああ、この空気感、たまんねえなぁ」と思わす映像の瑞々しさ。家族を失っていく悲しみがリアルで、時の重みを痛感。ただ、好みという点では、同監督作の『恋恋風塵』には及ばないのは、あんまり主役のことを好きになれないから。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-10 19:33:53) |
5. ドラえもん のび太の宇宙小戦争
それ単独でも紛れもない名曲の「少年期」だが、自由同盟の地下アジトのシーンに流れると、抱える悲愴感に物凄くマッチして哀愁が倍加。こういうクーデターやレジスタンスなどを、幼い子供にも充分に理解させる藤子・F・不二雄先生の手腕に脱帽。 [地上波(邦画)] 8点(2007-01-02 00:55:18) |
6. ドラえもん のび太と雲の王国
《ネタバレ》 ドラ危篤の悲愴さ、そして救い主がキー坊と判ったときの感動は忘れがたい。中盤、ドラが故障していると少々退屈してしまうが、今観ても結構感動できる秀作。個人的に主題歌「雲がゆくのは」は、「少年期」に次ぐ名曲に思います。 [映画館(邦画)] 7点(2006-12-25 20:39:58) |