1. ドラえもん のび太の海底鬼岩城
《ネタバレ》 海底鬼岩城の原作は大長編屈指の陰鬱な作品で、序盤の日常感から新しい舞台の海底を探検する楽しさ、そこから一気に仲間の生命の危機を間近に感じられる展開へ繋がり、さらに海底人との邂逅、そして鬼岩城へ乗り込み絶望的な戦いから仲間の犠牲を出しての脱出までの一連の流れをひたすら海底という暗黒の世界の中で描き切っている傑作だと個人的に思っています。 本作でも概ね原作通りに物語をなぞってラストまで上手く作ってはありますが、原作で感じたような陰鬱さ、海底の暗黒感、戦いの悲壮感といったものをアニメで表現するのは中々簡単ではないと実感しました。決して悪い作品ではありませんが、そこが本当に惜しいと思います。 [インターネット(邦画)] 6点(2017-08-29 01:56:25)(良:1票) |