1. ドーン・オブ・ザ・デッド
一言でいえば、走るようになった「Dawn of the Dead」。 ゾンビの身体能力に比例するように、アクションもスピード感が増している。なかなか良いリメイクなんじゃないだろうか。まあ、俺の中に「ゾンビはかくあるべき」みたいな想いがあまり無いからそう思えるのかもしれないけど。 サクッと楽しめるゾンビアクションが見たいならこれ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 04:02:33) |
2. 東京ゴッドファーザーズ
現代が舞台になったおとぎ話。 見た目は地味だが非常にテンポが良く、ダレそうなところでは強引にでも次の展開へ移ってゆく。「ご都合主義」を設定に盛り込むという力技が面白い。 また、実在する都市を舞台にしていながら、どこかに「これアニメだし」という開き直りがあって、それが端々でプラスに働いている。 ノリで見る(見せてくれる)作品。 [DVD(字幕)] 8点(2013-03-26 12:42:25) |
3. トイレの花子さん(1995)
タイトルから察せられるとおり児童向けの映画で、大人が観て面白いとか、つまらないとかいうようなものではない。 ただ、子供向けとしてはとてもよくできている。 これはホラーというより、子供たちの世界を描いたドラマだ。静かな町で起きた「起きてはならないこと」、具体的に言えば児童を狙った連続殺人事件だが、それに対してそれぞれの子供たちがどう反応し、どう動くのか。そしてどう戦うのかが物語のメインになっている。 さわやかな視聴感の残るジュブナイル作品。 [ビデオ(邦画)] 7点(2013-02-22 16:58:35) |
4. 導火線 FLASH POINT
分かり易く言えば格闘アクション満載の暴力映画であり、分かりづらく言ってもそうである。もちろん見どころはアクションしか無い。 全編にわたってヒリヒリした緊張感が漂っているのが特徴。 「SPL(殺破狼)」等でもそうだったが、近年のドニー・イェンが演じる殺陣は、殴る蹴るばかりだった従来の香港アクションとは違い、投げや絞め、また首相撲なども駆使した、よりケンカ的でバラエティ豊かなものである。一言でいえば掴み合ってからの攻防が多い。 ともすれば必要以上にリアル寄りになってしまいそうなコンセプトでありながら、ちゃんと「夢のある格闘」を組み立てているあたりは、さすが香港映画といえよう。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 07:28:46)(良:1票) |
5. ドニー・ダーコ
時間の歪みをさらりと描いた構成ゆえ"難解"のレッテルを押され、皮肉にもそれが話題になってDVDのヒットへとつながったわけだが、実のところストーリーライン自体は簡潔であり、また非常に静かである。その静けさが、ドニーの選択の尊さと物悲しさを鮮烈に引き立てている。 大らかな構成と自信なさげな脚本は意図したものではないだろうが、揺らぎに満ちた物語によく似合っており、全体的な統一感が取れていた。 手放しに絶賛できるほど大した映画というわけではない。気まぐれに作った料理がたまたま上手く出来た、といったところか。 しかし、美味いのは事実である。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 06:31:59)(良:1票) |
6. トレインスポッティング
音楽のように楽しむ映画。「かったりー、イライラする、なんか上手くいかねー。でも全然楽しくないかっつったらそーでもねー。あー、なんだろなあ。どーしろっつーんだコレ」。そんな日常を似たような仲間と過ごした記憶がある人には、ちょっとしたノスタルジーを。今まさにそんな感じでいる若い子には、ちょっとした共感を。そんな作品。アンダーワールドの「ボーン・スリッピー」の余韻が心地良い。きっちりした性格の人にはもしかして向かないかも。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-14 11:54:56) |