1. エレファント
同時に起こっている出来事を1人1人の視点から切り取って描くという手法は非常に面白いが、ベースとして扱っているのが実在の重大事件だけに、個々の心理描写にしても事件そのものの考証にしても軽く扱いすぎ、日常性を強調するあまりの失態だろうが、実在の事件をリアルに描こうと思ったら日常性・臨場感といった表面上のリアルさだけじゃなく事件概要や感情面もリアルに描かないと意味がない。芸術性とでも思っているのか無駄で間延びし退屈なカットも多くただの趣味の悪い殺戮映画に成り下がっている。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-08 07:47:35) |
2. es[エス](2001)
CUBEのような集団心理の流れの恐ろしい緊迫感が味わえる衝撃的な心理ゲーム。プリズンブレイクの原点はここに [DVD(字幕)] 8点(2011-10-03 02:11:20) |
3. L change the WorLd
そもそもデスノートという漫画はサイドストーリー的なものが立つ体裁になってないのであまり意味の無いスピンオフ。大体スピンオフならせめて登場人物の7割は原作に登場する人物にするべきだろう。つまらないというほどでもないがごくごく平凡なSFサスペンス [DVD(邦画)] 5点(2009-10-30 18:41:23) |
4. エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?
日本語では巨大企業崩壊という副題があるが、そもそもエンロンは企業の体を為していないので、ある一室の賢い男達という原題のほうが的確だろう。企業の体を為していないというのは、事業により益を上げようというのが企業であってこのエンロンの場合そうではないということ。つまり「実体」としての企業を株価などの相場操作に利用し、マネーゲームで得た金を上層部や一部トレーダーが懐に入れていくという仕組み。彼らにとってエンロンという組織は相場を操作する「飯のタネ」でしかなく、トレーディングで利益さえ上げていれば、エンロン自体がどれだけの実体収益になってようとどうでもよかったのである。そこに触れる部分はよく出来ていたと思う。しかしではそれを許した金融システムやトレーディング業界の体質はどうなのか、それの再評価こそドキュメンタリーとして真にやって欲しかったことで、つまらないプロパガンダに終始したことは残念であった。 [DVD(字幕)] 4点(2009-02-08 17:34:10)(良:2票) |
5. 88ミニッツ
《ネタバレ》 スリラーとして出来は素晴らしい楽しめる作品であるが、しかし残念なのは最近のサスペンスはなぜ犯人はサイコだったで片付けてしまうことが多いんだろう。昔のサスペンスは「動機」の設定も秀逸で社会派映画と思わせられるような作品も多かったのに。最近のクライムアクションは犯行に動機がないただのサイコや犯罪を楽しむだけみたいなことが多すぎる。あったとしてもただの怨恨とか。観客がいい意味で脱力するような伏線とか期待するんだけどなぁ…心酔者では誤魔化すのはチープすぎるだろう。それともいまどきただのアンチテッド・バンディ映画なのだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-23 22:26:43) |
6. エステラ・ウォーレンの知られたくない私のヒミツ ヴァージン・ラプソディ
あまりにもレベルが低いD級コメディ。下品にするならもっとストレートでよい。変に凝っているのに何のセンスも無いのは痛い。こんなものを見て喜ぶ人間が居るのだろうか [DVD(字幕)] 2点(2007-08-03 19:54:26) |
7. エリン・ブロコビッチ
事実がそうなのかもしれないが結局大金を手にしたことがハッピーエンドであるかのように描いているのは映画の趣旨と外れているような気がするものの概して楽しめた。もともと自分とは無関係にも関わらず、この責任感、正義感、行動力。彼女が本当に映画のままの人間ならば尊敬します。彼女の夫も含め、人は外枠で判断するなという教訓も生きている。どんな役をやらしても演じきるジュリア・ロバーツ。アカデミー賞おめでとう [DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:19:39)(良:1票) |
8. エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000)
監督も役者も無名なのでB級扱いされているが、同じ滅亡モノでもデイアフタートゥモローなんかよりよっぽどいい映画だった。監督がエメリッヒやスピルバーグだったら超大作だったのだろう。内容は核により人類が絶滅するシリアスドラマ。ちなみにレビュアは核反対の空想的平和主義者ではない。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-01 11:27:37) |